いまだにオーディオデバイスの切り替えで消耗してるみなさん、こんにちは。
気分でサラウンドヘッドフォンをつかったりスピーカーで聴いたりとしたいわけですが、FF14はゲーム中にオーディオデバイスの切り替えができません。困ります。
今日はそんなあなたがたにオススメする便利ツールの紹介です。
え?
RazerSurroundなら知ってるって?ダメですよあんな半端で限定的なソフトウェアは。
だいたいアレはUSB-DACのようなデジタルオーディオに出力できないですからね。
というわけで、今回の主な要件としては
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ゲーム起動中にオーディオデバイスの切り替えができる(ゲーム内で切り替える必要がない)・
5.1ch(サラウンド)を受けて、5.1chデバイスに出力できる・
5.1ch(サラウンド)を受けて、2.0chデバイスにミックスダウン出力できるとしておきます。ほかにも細かい要望はありますが後述。
ちなみに当方の環境としては、
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SONY USB-DAC UDA-1 (2.0ch)・
SONY サラウンドヘッドフォンMDR-HW700DS (9.1ch)・
USB Audio I/F TASCAM US-366(主にマイク用)をオーディオデバイスとして使用しており、その他にSkypeでのボイスチャット、OBSでの配信・録画、あとはなんたらかんたらのTTS再生などがあります。
そして、これらのオーディオ関係を自在に接続して柔軟に出力できるソフトウェアがありました。
Voicemeeter Banana という仮想オーディオミキサーソフトウェアでこれ自体は仮想オーディオデバイスとして動作します。
物理入出力をそれぞれ3系統、ソフトウェア入出力をそれぞれ2系統を備えており、これらを自由に接続し、好きなときに切り替えられるソフトウェアです。
因みにDonation Wareとなっており、好きな金額で寄付することによりライセンスを取得できますが、一応フルスペックでフリートライアルもできます。
当方の細かい要件としては
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FF14は5.1chサラウンド環境で利用したい(FF14には5.1chで再生してほしい)・
2.0chのスピーカーでも出したいときもある(ミックスダウンしてほしい)・
Skypeはヘッドフォンだけで使いたい・
TTSもヘッドフォンだけに流れればいいけど2.0chスピーカーにも流したいこともある・
録画や配信にはSkype通話/TTSを含めたくないというものであり、このBananaはこれらを満たしてくれます。
オマケに簡単なイコライザや録音機能もあります。
使い方は、とりあえず既定のオーディオデバイスを"VoiceMeeter Input"にして、ミキサーパネルで出力先デバイスを適当に選択したらあとは流れで。
ちなみにFF14は既定のオーディオデバイスがマルチチャンネルを受けられるかどうかでサラウンド再生にするかどうか判定しているようなので、Windowsのサウンド再生デバイスの設定で"VoiceMeeter Input"の構成を7.1ch等にしておく必要があります。
さらに、Bananaと同じ所が開発している
VB-CableというVirtual Audio Cableを追加することで、仮想入力を物理入力枠で増やせます。
今回の要件ですと、ゲームを含むシステムサウンド、Skype、TTSと3系統のソフトウェア入力があるのでVB-Cableで1つ追加する必要がありました。
具体的な接続内容出力・A1 - UDA-1 (2.0ch なので2ch mixdown)
・A2 - MDR-HW700DS (9.1chなのでそのままnormal mode)
・A3 - 未使用だけど一応US-366を選択
・B1 - 未使用
・B2 - Skypeに流す用 (Skypeのマイク設定で"VoiceMeeter Aux Output"を選択)
入力・IN1 - TASCAM US-366 ライン入力(マイク)
-> B2 へ出力 (自分の声を聴きたければA2にも)
・IN2 - Virtual Audio Cable Output (TTS用でTTSツールの再生デバイスでVB-Cable Inputを選択)
-> A2 へ出力
・IN3 - 未使用
・VAIO - 既定のオーディオデバイス (つまりWindowsのサウンドほぼ全て)
-> A1, A2 へ出力
・AUX - Skypeの再生デバイス (設定で"VoiceMeeter Aux Input"を選択)
-> A2 へ出力
これで件の目的が果たせました。
蛇足ですが、もうちょっと単純なのが良ければ
BananaじゃないほうのVoice Meeterをつかうと良いかも知れません。
以上です。