ラクシュミ討滅戦が終わり、静寂が戻ったアナンタ族の地。
だが、戦いの余韻が残る中、心の隔たりは簡単には消えない。
「お前たちが戦いに命を賭すように、我らは心を捧げてきた。」
族長シャンティの言葉には、アナンタ族が背負ってきた過酷な歴史が宿っていた。
リセは一歩引きつつも、静かに言葉を紡ぐ。
「今はわからなくてもいい。でも、私たちはいつか必ず理解し合えるはずだから。」
その瞳には強い決意が宿っていた。蛮神に頼らずとも、共に歩む未来があると信じているからこそ、彼女は諦めなかった。
そんなリセの背を見つめながら、アリゼーは静かに頷く。
「リセ、焦らずにいこう。未来はこれから作り上げていくものよ。」
新たな希望を胸に、彼女たちは再び歩き出す。
同じギラバニアに生きる隣人として、共に進む道を信じて――。