襲撃者たちが、ようやく途絶えた。
無尽蔵に現れるわけではない――しかし、油断はできない。
ウリエンジェは静かに告げる。
あれは、鏡像世界の英雄たち……世界を救おうと立ち上がった者たちの幻影。
流星雨の幻と同時に現れたのは、ノルヴラントに新たな決意を抱いた者たちの想いが、異なる世界の願いと響き合ったためだと。
その術の裏にいるのは、やはりアシエン・エリディブス。
もし召喚が水晶公の術式によるものであるなら――彼もまた危機にあると。
――ユールモアを飛び立った飛空艇は、レイクランドを目指して順調に進んでいた。
だが、視界を裂くように敵影が迫り、機体は損傷。大地に不時着した瞬間から、息をつく暇もなく包囲が始まった。
まず駆けつけてくれたのは、カサードとスークの民。
「力を合わせるネ!」と声を張り上げ、敵陣を切り裂くように援護してくれる。
マグヌスやコルシアの仲間たちも加わり、タロースを操って進路を確保。
光の渦巻く道を、私たちは駆け抜けた。
道中、フェオ・ウルが現れ、幻影のような魔力で封鎖を解く。
さらにティターニアが、レイクランドへと通じる秘密の小道を開き、森の精霊やアマロたちが追手を引きつけてくれた。
フーア族の陽気な旋律も響き、戦場の喧騒の中にわずかな安堵が宿る。
やがて、大聖堂前の広場に差し掛かる。
そこには、ジオット、ケリッグ、グランソンら歴戦の戦士たちが立ちふさがり、容赦ない強敵と斬り結んでいた。
「先に行け!」――その叫びを背に、私たちは最後の関門を駆け抜ける。
仲間たちの想いと力を受け継ぎ、一行はついにレイクランドの地を踏む。
遠くに聳えるクリスタルタワーが、確かにそこにあった。
クリスタリウムはもう目の前。
だが、進路を塞ぐように再び群れが現れる。
「混戦に持ち込めば、死角は生まれる」
サンクレッドが短く告げ、道を拓く役を買って出る。
ヤ・シュトラも魔道士の感知を逸らすため、周囲のエーテルを大きく乱す魔法を提案。
アリゼーは力強く笑い、アルフィノに皆の守りを託した。
一斉に動き出す仲間たち。
その中央を、リーンとともにクリスタリウムへと駆け抜ける――。