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Veteran Mercenary

Sidh Malaguld

Ultima [Gaia]

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妄想ジョブシリーズ第三弾 「魔界幻士編 EP1 変身」【終】

公開

 この日記は二次創作になります。
 独自設定並びに、独自解釈を含みます。
 また下記ネタバレを含みます。

 ・巴術/召喚士クエスト
 ・蛮族クエスト
 ・クリスタルタワー関連
 ・メインクエスト
 ・その他サブクエスト等



 また露骨なパロディーを含みます。

 ご注意ください。
















---------------------------

前回までのあらすじ

 
 ルーン・ガーを愚弄した、メ・ガルメ・ティアに、ハムジ・ガーの戦士の魂が怒りを向けた。
 それに呼応するかのように、シドゥとク・ウガの魔界幻士の証が輝いた。
 ク・ウガの覚悟をくみ取ったシドゥは、叫んだ。
「変身」と。
 今、二人で一人の魔界幻士が、誕生したのだ。



-----------------------------



 


 「お、おお……あれこそは!! 我らに……炎を与え賜うた、戦士の神! イフリートの姿!!」



 ハムジ・ガーの旦那が、俺の方を見て声を上げる。






 

 「AHhhh!AHhhhh!AHhhhhh!AHhhhhhh!!」
 ――ベルトから妙な歌がなり、輝きが強くなると、俺の体は、完全にイフリートを模した姿となった。



 「……なんの歌だ?」 
 「歌は気にしないでください! それよりシドゥさん……それこそが!」



 

 「イフリートと召喚合体した姿……イフリートフォームです!」


 ク・ウガが親指を突き立てている。

 俺は自分の体を見つめた。
 力が、湧き上がってくるようだ、体も軽い。
 筋力が、何倍も強くなっているような気がする。

 

 「なンだと……!? お前たちまで変身を……生意気なんだヨッ!」
 メ・ガルメが、変身した俺の姿を見て言った。
 その語気には不愉快さが滲んでいる。

 

 「イフリートみたいな格下の神! ベリアスの力でつぶしてヤルッ!」

 メ・ガルメが槍を振りかざす。

 

 「無駄だメ・ガルメ! ……シドゥさんと俺、二人の力が合わさった今!……行きますよ! シドゥさん!

 ク・ウガは魔導書に筆を走らせ、魔紋にエーテルを流し込んだ。

 

 「ウェイク・アーップ!!」
 ク・ウガの魔導書は一瞬、光を放つと、陽炎に包まれたようになり……そのまま姿を歪ませて、全く違う意匠の物に変化した。

 

 「アラガン・トランス・グリモア解放……これよりジャンクションを開始……! シドゥさん、俺が蛮神の力を引き出します! 戦ってください!

 

 「……ッ!」
 俺は頷いた。
 

 「ディヤアアアアアアアアアア!!」
 火炎を纏った、メ・ガルメが、俺に向って突進してきた。

 「……!」
 どうすればいいか、自然とわかった。


 

 俺は、足を前に突き出した。
 

 ……バルカンバーストキック!

 

 ブォオオオン!!
 俺がケリを放つと同時に、爆風が起きた。

 

 「グッ!! こ、こんなバカな……!!」
 爆風に、メ・ガルメはいとも容易く吹き飛ばされる。
 
 
 
 「……感じます、炎の意志を……聞こえます、太古の戦士たちの祈りが……体が焼けそうだ
 
 

 「ク・ウガ……!?」

 蛮神と交信しているらしいク・ウガの言葉に俺は不穏なものを感じた。
 
 「大丈夫です……このイフリートなら飲まれはしない……
 「だが!」
 「行けます! ……メ・ガルメを止めましょう!」
 

 ――覚悟、このミコッテはとうにそれをしている。
 「わかった……一気にケリを付けるぞッ!」 
 「……ええッ!!」


 

 「……創世の火を胸に抱く灼熱の王 灰塵に化せ! ……目覚めよ! イフリート!!」
 ク・ウガが、魔導書にエーテルを込め、呪文を詠唱する。
 


 「”極(エクストリーム)”ッ!!」
 ク・ウガが叫ぶ。
 


 

 ――すると、俺の拳が、烈火に包まれた。
 

 

 「おお……邪悪なるものあらば聖なる拳を身につけ炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり……まさにイフリートの化身とまで謳われた”輝拳のケリグ・ロー”の如し……雄気堂堂!!」
 

 「すげえ……あれが……戦士の……」
 「よく見ておくがよい、ルーン・ガー、あ奴らの覚悟を」
 「うん……」

 
 
 「クソオオオオ!! それが何だァ!!」
 激昂した、メ・ガルメが、槍を幾度も繰り出してくる。
 しかし、最早、それはイフリートと化した俺には何の痛痒も与えない。
 

 「無駄だ!」
 「グッ!!?」

 炎の拳が、メ・ガルメの下腹部をとらえた。

 

 「グ……まだだ……ベリアスよ……もっとダ! もっと私に力を!」


 

 「やめるんだ! メ・ガルメ! それ以上力を使えば、あのテンパード達のように、自分の存在も喰わせることになるぞ!
 

 「ウルサイ! 見るがイイ……時をも超える! 魔神ベリアスの真の力を……!!」

 ビュン!!
  
 ――メ・ガルメの姿が、消えた。

 

 「!?」
 拳を咄嗟に繰り出すが、そこにはメ・ガルメの姿は無い。

 

 「ヒャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 「!?」
 すると、背後から奴が奇襲を仕掛けてきた。

 ガッ!!

 

 「……チッ!!」
 何とか炎の手甲で防ぐが、このままでは埒が明かない。



 

 「シドゥさんッ!」
 ク・ウガが、魔導書に力を込めた。
 「わかっている! 小細工は無用……仕留めるッ!!」



 

 俺は、構えを解くと、無防備な状態になった。

 

 「バカ! なんで……!」
 それを見て、ルーン・ガーが言う。
 しかし、それをハムジ・ガーの旦那が制した。

 

 「これまでの戦ぶり、見てわからぬか、ルーン・ガー。 あ奴らは、覚悟をしている、そして、敵を見切っている。 知彼知己、百戰不殆、これで……決まる!」



 ――ク・ウガの意志が、魔導書とベルトを通じてか……伝わってきた。



 

 「ク……クク……後ろが……後ろがガラ空きダァア……!!」




 

 「ハハハ……ヒャハハハハハッ!!」


 超高速で、メ・ガルメが、俺に迫る。
 しかし、俺と、ク・ウガは、それを――。



 

 
 
 「「究極履行……」」
 

 

 「「ヘルファイア・キック!」」
 


 

 

 「アアッ……!!?」

 

 「カウンター!?」


 「うおおおッ……!」


 






 

 





 

 「……おりゃああああー!!」


 

 ――俺が、振り向きざまに放ったカウンターキックは、メ・ガルメの腹に思い切り命中した。




 

 「がぁッ……!?」





 すると、奴の蹴りを受けた部分が発光しだした。


 

 「あれは……!?」

 

 「我らがアマルジャ族の象徴……戦士の炎の紋章……!」


 ハムジ・ガーの旦那が言った。
 旦那の言う通り、俺の蹴りが命中した箇所には、アマルジャ族の紋章らしきものが刻まれている。



 

 「メ・ガルメ! 変身を解くんだ……! 早く! まだ間に合う! ガルメッ!」

 


 




 

 「ま……まだだ……私を見下した……全ての者たちを……この、ゲームに勝つまでは……」






 

 「ガッ……」

  
 



 ――メ・ガルメの体に刻まれた炎の紋章は、徐々に輝きを増していき……そして……。



 「私は……絶対……生き延びて……」 









 
 
 「グハァッ……」






 

 ドゴオオオオオンン!!

 


 轟音を上げて、メ・ガルメの肉体は爆発した。

 



 この凄まじい力。

 ――あの紋章は、一種の魔紋……蛮神のエネルギーが具現化したもの……そんな風に俺は感じた。
 



 

 「メ・ガルメ……」

 ク・ウガは、顔を落とした。

 

 「……」
 俺には、かける言葉がなかった。
 ク・ウガとメ・ガルメ、こいつらがどんな関係だったかは知らない。
 が、ク・ウガは言っていた。
 ”シャーレアンから離反した者たち”と。

 つまりは、元々は同胞だった時期もあるのだろう。

 

 そんな、俺の様子に、ク・ウガが気付く、すると。

 

 「……」
 ク・ウガは親指を突き立てた。


-----------------


 それから俺たちは、灰の一党の連中や、駆け付けた不滅隊の皆と、後始末に追われた。
 幸い、ルーン・ガーと、ハムジ・ガーの旦那の傷は大事には至らなかった。


 
 

 「大義であった……戦士の誇り……汝らに託そう、されど百錬成鋼、神の力に溺れぬ強さ、之からも求め続けるが良い」

 
 

 「ケッ……やるじゃねえか……中々のもんだったぜ……あと、あの……目がキラキラした……アイツ……な、なんでもねえよ! バカッ! とっとと行け! ……また来いよ!」








  

 「……ありがとうございます、お陰で、魔界幻士の力を悪用されずに済みました」
 事が終わったのち、俺たちは灰の一党に別れを告げるとクイックサンドで落ち合った。
 ク・ウガは、先ず俺に礼を述べた。

 「あいつは、メ・ガルメはなんだったんだ? 奴も魔界幻士なのか」 

 「……ええ、その通り。 かつて共にシャーレアンで魔界幻士の研究をしていたグ・ロンギの一味です」
 「グ・ロンギ?」
 「……お話ししましょう」


 ク・ウガはおもむろに語りだした。


-------------------------


 シドゥさんもご存知だと思います。
 クリスタルタワーの大規模調査の事は。
 
 

 そして、調査団「ノア」に参加し……かの英雄と共に戦い、時を超えることを決意した一人の、グ族のミコッテの事も。
 
 アラグ帝国の皇女「サリーナ」に最も信頼されていた男「デッシュ」の血を引いていた彼は、遠い祖先から受け継いだ一族の悲願をついに叶えたのです。
 

 しかし、デッシュの血を引くアラグゆかりのグ族は彼だけではありませんでした。
 「眼」は継がなかったものの……後世に伝えるべく、アラグの知識と、伝承を受け継いだ男。
 それが、グ族のロンギ……グ・ロンギ・ティアでした。


 しかし、彼は、シャーレアンの中でも過激な思想の持主で……彼は、アラグ文明の力……ええ、「魔界幻士」の力を、対帝国用の軍事力として復活させようとしたのです。

 ……当然それは反対されました。
 魔界幻士は、あまりに強力な力だからです。
 研究は慎重に……そして、決してその力を用いない形で行う必要がありました。

 しかし、サンシーカーとしての、力への渇望を抑えきれなかった彼は、ある日とうとう、シャーレアンを離反。

 野心にあふれる同族のミコッテの若者たちを引き連れ「グ・ロンギ・ヌン」を名乗り「グ・ロンギ族」と呼ばれる集団を形成したのです。

 聞く話によればグ・ロンギたちは、ミコッテ族、はぐれアウラ・ゼラや、シェーダー族、それにイシュガルドの没落貴族など、野心にあふれる者たちを次々と仲間に誘い、自分たちの野望に利用しているとか……。

 そして俺は、シャーレアン本国から、奴らの陰謀と、奴らより先にこの危険を伴う魔界幻士の力の秘密を解明する命を帯びて、コイナク財団に派遣されてきたのです……。




 「俺の話は、こんなところですね……では、一度グリダニアに戻りましょう。 待ち合わせ場所は、賢人ルイゾワが愛したあの場所、アプカル滝で。 あそこなら、今後の事に関しても何かいいことが思い浮かぶ気がするんです……では」


 そう言うと、ク・ウガは一足先にグリダニアへと帰っていった。



---------------------


「ああ、シドゥさん、お待ちしてました。
 色々と考えなければならないことはありますが……ひとまずは……ついにやりましたね!
 俺たちは伝説の魔界幻士の力を復活させました!
 あなたの得た力は「イフリートフォーム」。
 攻撃性に優れた「イフリートフォーム」は、
 今後のグ・ロンギの一味との戦いにも、きっと役に立ってくれるはず。
 蛮神との「召喚合体」、「変身」をものにした今、
 あなたと俺は「新生魔界幻士」を名乗るにふさわしい存在になりました。
 その「ソウルクリスタル」は、もうあなたの物です。

 でもまだまだ、不明なことが多すぎます。
 この事件を追うには、より大きな力が必要になる。
 次は、土の蛮神の力を借りるとしましょう。
 土の蛮神「タイタン」を召喚するコボルド族は、
 リムサ・ロミンサで大きな脅威になっていると聞きますが、
 元々はタイタンもコボルドも温厚な種族と聞いています。
 協力がもしかしたら望めるかもしれません。
 とはいえ、まだあんなことがあったばかりですし、今後の奴らの出方もわからない以上、
 考えなしに動くのは危険です。
 俺はひとまず古の文献を探ってみますので、シドゥさんはその時まで魔界幻士の力になれておいてください!

 ……シドゥさん、これから、よろしくお願いします!」




 QUEST COMPLETE
 





---------------------
 次回予告
 

 「大丈夫だーよ、ちょっとの食べ物とお山があれば、生きていけるーよ」
  

 「こーの未曽有のコボルド族の危機! コボルド雇用機会均等法をつくるーよ!」
  

 「兄ちゃん……此処にもいたよ魔界幻士が」
 

 「誰か今……兄弟を笑ったか?」
 

 「怒るのーは、愛する者を守るたーめ、タイタンさーまは、本当は……」



 次回LV35クエスト「岩と兄弟と怠け者」
 






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