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【ネタバレ】英語版暗黒騎士Lv70クエストの結末
公開
※この記事は暗黒騎士ジョブクエストのLv70までのネタバレを含みます。
前回に続いて、
蒼天のイシュガルド完結編とも呼ばれる暗黒騎士Lv70クエストの結末を和訳して軽く比較と考察をします。
注意点
●訳の口調はオリジナル版にやや合わせています。
●意味や前後関係を明確化するために一部大きい意訳を含みます。
(努力したんですがかなり難解で自然な日本語に直接持っていけない台詞がちょいちょいありました!ゴメン)
●英語版の50クエを知らないと理解出来ない部分が多分あります。
訳のニュアンス違くね?とかあったら教えてください。
※言語はランチャーの起動設定で変更可能です。
→(おまけのおまけ)80クエ
『あと一度、君に会えたら』
Our Compromise(僕らの妥協)
台詞
物語中盤、ミストが光の戦士を説得しようと問いかけるあたりから。
(愛用の紀行録:カットシーン1~2)
□:英語版の和訳(意訳)
■:公式日本語版
ミスト
Like sand through the hourglass, everything we fight so desperately to protect slips through our fingers...and what remains...what remains...
□「砂時計を流れる、砂のように、
ぼくたちは、指の隙間からこぼれおちるものの為に、たたかっている……。
その戦いには、なにがのこる…?
その戦いには……」
■「愛があなたたちの力なのに……
戦うほど、すすむほど、それはすり抜けていくの。」
...Is us. Only us, and the memory of our sin.
□「……ぼくたちと、犯した罪々の記憶しか、のこらない。」
■「なんて……さみしくて、かわいそう……。
あなたこそ、本当は………」
To walk this path is to suffer. To sacrifice...
□「この道を歩むことには、くるしみしか、ない。
ただ犠牲になることでしか、ないの………。」
■「本当は、とっくに。
よるべのない、ひとりぼっちだ……。」
光の戦士は目を瞑ってから、答えた
英語版
・Justice demands no less.(正義に見返りは必要ない。)
・I tire of this charade.'(こんな茶番にはもううんざりだ。)
日本語版
・振り返ればきっと、孤独ではない
・心につれてきたものがある……!
決意に満ちた答えを放つと、後ろから声が聞こえた
???
Serve...Save...Slave...Slay...I've sins aplenty, aye, but regrets? Not so much.'
□「救い……護り……倒し……殺す……。
ああ、たしかに、僕は罪をたくさん犯しました。
……でも、後悔はあまりしていない。」
■「……確かに、前に進もうとする人は孤独です。
その足を動かせるのは、いつだって自分だけだ。」
And if he wouldn't listen to me, the embodiment of good sense and pragmatism, then what hope could you possibly have?
□「彼は、「彼自身の善い心」である僕の言葉にすら、耳を傾けようとしなかったんだ。
それなのに、君は一体……
彼に、何を求めているんですか?」
■「けれど……
傍らを通りすぎる人の言葉が、顔を上げさせると。
誰かが差し伸べた手が、崩れかけた体を支えると……。」
A house divided cannot stand, you know. This childish rebellion ends now.'
□「『分かれたる家、立つこと能わず』…以前言ったことがありますね。
この子供じみた反抗も、今、ここで終わるんだ。」
■「そんなありふれた奇跡に押されて進むのだと、
彼はもう、自身に示したんですよ。」
シドゥルグ
What in the seven hells in this!?
□「フレイ……どうしてここに……!?」
■「まさか……フレイ、なのか……!?」
フレイの姿をした幻影は、やれやれと首を振った
フレイ
... A compromise, I suppose? Our dear friend here refused to let me take the reins, but I wasn't about to stand idly by while that imbecile tries to do...whatever it was trying to do.'
□「……妥協、ですよ。
ここにいる親愛なる僕の友人は、ついに最後まで僕に身を委ねようとはしなかった。
それでも……そんな彼だったとしても、
そこの馬鹿に好き勝手にされようとしているのは、黙って見てはいられなかったんだ。」
■「さて……ほかの幻と同じですよ。
○○の片隅にあった苦い記憶が、
アレの力で形を成しただけだ。」
No hard feelings about Whitebrim, eh? Promise not to stab you in the back.
□「○○。ホワイトブリムでのこと、
今は、いいですよね。
僕も君を後ろから刺さないことは約束します。」
■「ただし、僕は敵にはなりえない。
最後まで「君」とともに在るものなのだから。」
フレイは光の戦士に顔を向けた
It'll be just like old times.
□「大丈夫。
きっと、あの日と同じようになりますよ。」
■「……準備は、いいですね?」
シドゥルグが自分の剣をフレイの足下に投げた
シドゥルグ
A dark knight needs a sword. Take mine.
□「暗黒騎士なら、剣が必要だろう。
俺のを使うんだ。」
■「そいつを使え。
また、なまくら剣で負けられたら、困るからな。」
フレイはシドゥルグに笑みを浮かべたあと、剣を掴んだ
ミスト
No...No... This is wrong... This is all wrong...
□「やだ……やだよ……。
こんなの、全部、まちがってる……!」
■「やだ……やだよ……。
あなたたちは、ただの強がりだ……!」
I offer you peace! Restitution! A chance to make attends! Do not think you are above it! Do not think that a reckoning will be postponed indefinitely!
□「ぼくは、あなたたちに平和をさずけて、
失った人に、またあえる世界をつくる……。
あなたは、そこで…
彼らへ犯した罪を、償わないと、いけないんだ……ッ!」
■「想いには触れられない……記憶は薄れていく……。
ずっと一緒がいい……終わらないままがいい……。
生きていて、死なないで! ぼくが護るから……ッ!」
ミストは幻影をさらに生み出し、フレイと光の戦士を取り囲んだ
フレイは幻影たちを見てから、静かに目を閉じた
フレイ
When it comes, I shall welcome it with open arms...
□「…償いか。
いつか、そうするべき時が来るのなら……
僕は手を広げて歓迎しますよ。」
■「……ええ、それは確かに、僕の気持ちでもありました。」
フレイは目を開き、ミストを見つめた
But today will not be the day, and you will not be the judge!
□「でも、今日はその日ではない。
そして……
僕らは、君に裁かれる筋合いもないッ!」
■「でも、だからこそ、ここで挫かれるんだ。
痛みも苦しみもつれて旅をするといった、
君の……僕らの、強さの前にッ!」
戦闘後
ミスト
Forgive me, forgive me...I ask, I beg, I pray, but it never comes...
□「ごめん…ごめんね…みんな……。
あなたたちに、しあわせを、もたらすことは…
できないみたい……。」
■「ごめん……ごめんね……みんな……。
いつまでも、いっしょ……いさせてあげたかったのに……。」
Again there go to join the multitude in the black oblivion of the abyss...
□「また、あなたたちは…
くらい忘却の渦に、消えていく……。」
■「ああ……。
別れはやっぱり、さみしい、なぁ……。」
フレイはミストに歩み寄った
フレイ
Such is our lot. Such is the fate of all who are born...to suffer and to die.
□「生きて苦しみ、そして、いずれは死んでいく……。
それが、僕らの…
命を授かったものの、定めです。」
■「……そうですよ。
とても、痛くて悲しいんです。
その重みや苦しみに耐えかねて、足が止まることさえある。」
Do not seek forgiveness, for it will not ease the burden. It weight as it should.
□「死んでいった者たちに、許しは乞わなくていい。
そんなことで、君が背負ってきた重みは消えません。」
■「ですが、いつしかまた、性懲りもなく……
足取りは、軽やかになっていくんだ。」
ミスト
But what of the lost? Do they not deserve to live again?
□「でも、いなくなった人たちの気持ちは、どうなるの?
彼らは、もう二度と、生きてはいけないの……?」
■「別れを……いなくなったひとを、忘れる、から?」
リエル
They do. In our hearts and our souls and our memories.
□「……彼らは、生きているよ。
私たちの心と、記憶の中で。」
■「……違うんじゃないかな。
つらい別れを、私はきっと何度でも思い出すよ。」
No one likes having to say good-bye. But it's...it's a part of life. That's what makes the time we share together so precious...
□「誰だって、別れはつらいよ。
でも、それだって…人生の、一部なんだ。
それが、私たちの共に過ごした時を、
すごく大切に思わせてくれる……。」
■「だけど、別れのたびに傷ついても、
人はまた、誰かのことを好きになれる。」
You can't obsess over the mistakes of the past, or you'll lose sight of the future. Of the people still with us, who need us more than ever.
□「あなたは、過去の過ちに取り憑かれる必要はない。
それによって、未来を見失ってはいけないの。
……いま、共に生きている人たちに、
あなたのことを必要としている人がいるはずだから。」
■「その人たちと手をとって、立ちあがって、歩いて行くの。
いなくなった人との記憶、受けとった想いを、
私の先にある未来へ届けるために……!」
シドゥルグ
The greatest strength is born of the flame in the abyss...
□「強い力とは、燃え盛るような悲しみから生まれるものだ…。」
■「そうして受け止め、前を見据え続ける強さ……
今、身をもって味わっただろう。」
ミストは光の戦士を見つめ、肩を落とした
フレイ
Listen to my voice. Listen to our heartbeat. Listen...
I forgive you. I forgive you. I forgive you...'
□「……それでも、僕は君のことを許しますよ。」
■「……君の想いは認めますし、僕としては悪くない奇跡だった。
ただ、やり方をもう少し考えろということです。
「すき」なんでしょう? 君の暗黒騎士たちと、その理想を。」
ミスト
Thank you. That is...that is all I ever wanted...
□「…ありがとう。
ぼくは、ずっと、その言葉を、
……その言葉を、まっていたんだ……。」
■「………うん。
ずっとずっと、だいすきで……誇り、なんだよ……。」
フレイは静かに頷いた
So...this is it. One last parting. One final farewell...after a fashion.
□「じゃあ……
ちょっとかっこわるいけど、
これで、本当に、お別れだね……。」
■「こまらせて、ごめんね……。
あなたのエーテル、もう全部返ってると、思う、けど、
最後に、ぼくの想いも、もっていってくれるとうれしい……。」
ミストは光の戦士を見つめてから、目を閉じた
In your darkest hour, in the blackest night...think of me...and I will be with you.
Always. For where else could I go? Who else could I love but you?
□「……あなたが、"暗い夜"に包まれそうなときは、
ぼくのことを、思い出して。
ぼくは、いつもあなたとともに、いる。
どこにも、行かないよ。
あなたのことだけを……愛しているから。」
■「ぼくは、孤高の救済者より生まれしもの。
かなしみを拒み、別れを退けるもの。
……どうか、あなたにも、そうありますよう。」
フレイとミストは消え去った
以下考察。
台詞の引用
英原文末尾に「'」を振った台詞は以前フレイ(影身)が発したフレーズの引用です。
ミストの目的
この記事ではカットしてしまっていますが、オリジナル版でミストが発した
「この眼だって髪だって、誰かがもう一度あいたかった「君」だ!」
の台詞が示す通り、ミストはきっと、願いの具現化、すなわち蛮神だったのでしょう。
ただし、不完全で出来損ないの。
であるならば、ミストを呼んだ「願い」とは、「歴代の暗黒騎士たちが抱いた、自身が関わった人々の命を失わせたくない(ミストの言葉を借りると「かなしみを拒み、別れを退ける」)心」なので、
目的は「死者が蘇り、再びこの世にいられる世界を作ること」だと思います。
ミストが本当に求めたもの
英語版のみ、フレイの「君を許す」という言葉に対して「その言葉をずっと求めていた」と答えたことから、ミストは"losts"(失ったもの、ここでは死者など)からの許しを求めていたことが分かります。
きっとこれは、歴代暗黒騎士達の潜在的な想いなのでしょう。
おそらくは、光の戦士も含んだ。
I tire of this charade
光の戦士がミストを否定するシーンでの選択肢。
直訳で「こんなイザコザには疲れた。」といった感じでしょうか。
先ほど触れた通り、これはフレイの台詞の引用です。
場面はLv50クエストの最後の最後。
"when you tire of this charade, I shall be here...waiting to take the reins...You need only ask..."(君が下らない茶番劇に疲れた時は、僕を呼んでください。ここで待っていますから)
光の戦士は本シーンでこの一節を「フレイを呼ぶ合言葉」として使いました。
英語版50クエではフレイ(影身)とは実質喧嘩別れとなりましたが、光の戦士もなんだかんだであれ以降は彼(彼女)の存在を気に掛けていたということが分かる台詞なんじゃないでしょうか。
Our Compromise
英語版のクエストタイトルは「僕らの妥協」。
オリジナル版とは違い、ミストよりフレイと光の戦士の関係に注目していたみたいです。
ミストの語る平和、
英語版においてそれは、50クエの流れによりフレイが未だ強く望み続けているはずのことでもあります。
しかし、かつて「平和」を望み光の戦士に挑んだ彼(彼女)は、このクエで似た望みを持つミストに仇なし光の戦士の味方をしました。
もしかしたら、多くの冒険を経て、曲がりなりにも彼は光の戦士の在り方を認め始めていたのかもしれませんね。
※本記事は一部訳を海外ヒカセンに手伝ってもらいました。
M'koroneさん、本当にありがとう!
漆黒ジョブ動画で、暗黒騎士のあのスキルを見てからというもの暗黒騎士80ジョブクエが楽しみで仕方ありません!
こちらの日記が投稿された時も読ませていただきましたが、これは今までの復習しなきゃなと改めて一連のフレイ日記読み返させていただきました。
英語版の「僕らの妥協」という70時点でのフレイとの関係性が面白いですね。
暗黒騎士80まで成長したヒカセンはフレイとの理解が進み、またミストの具現化能力をも得て「影身具現」を使えるようになるのでしょうかね?
このスキルが80クエの展開にも絡んでドラマチックになりそうで、なんとしても暗黒騎士は二番目にレベリングしたい! byゴージ
…なので、漆黒スタート後の戦士スキル回し考察とても期待しています!w
こんにちは!
漆黒超楽しみですね。スキルトレイラーの影響でこの記事が注目されるなんてまさか思ってもいませんでしたが、ジョブクエへの期待や高まりで言えば俺も同じ気持ちです笑
影身具現の経緯ですが、俺もそういう流れかなーとふわふわ予想しています!
今の状況から彼をいつでも呼び出せるような関係になるのは、やっぱり妥協を超えた和解の上でしかなんじゃないかな……と。
ありがとうございます!がんばります!
A world beyond pain and suffering and anguish and despair - a world beyond death!
A world in which we never need bid farewell to our dearest friends.
□「痛みも、くるしみも、絶望もない - だれも死なない世界!
誰ももう、大切なともだちと、
別れを告げないで、すむの。」
■「ひとが、なにもなくさない世界を作るの。
なくしたものは、全部、ぼくがつくってあげる。
もう、だれもかなしませたり、しないの……!」
本文少し前のシーンを抜粋。
● ついでに:フレイによる価値観の否定
These scars and sins are ours to bear-not to deny!
But you, boy, I deny! Yours is the coward's way!
□「僕らは罪を否定しているんじゃない!全部背負って、耐えているんだ!
だが僕は、君のことを否定する!
君の選んだ道は、臆病者のものでしかないッ!」
■「我が身は傷の化身にして、苦難を往く命の証……。
だから僕は、君の理想を否定する!」
戦闘中の台詞。
これらは「悲しみを無くす」というミストの理想を全否定する台詞であり、
さらに英語版においては戦闘直前に言われた"罪を償え"への回答でもあります。