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Once Upon a Time in Eorzea―黄金の炎―(前編)「1、飢餓」

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   1 飢餓 

 下界に轟々と蠢く生命エネルギー――[エーテル]の波。
 「彼」はそれを察知すると、実体の無いその身に備えた複数の感覚器官を伸ばした。それは[エーテル]が纏う感情の波長を捕捉する触角のようなものだった。
 触角を通して流れ込んでくる様々な感情。
 歓喜、憤怒、悲哀、快楽、憎悪、悔恨、嫉妬、情愛、希望……。そのいずれも「彼」を満足させるようなものではなかった。
 飢え。それが「彼」を突き動かす衝動であり。「彼」がまだ「ヒト」と呼ばれる知的生命体だった頃の唯一の残滓だった。
 そして性質の悪いことに「彼」には好みがあった。
 淀んだ輝きに彩られた不安。儚げに煌く迷夢。緩慢に明滅する絶望……。
 それらを孕んだエーテルを食すことが「彼」の最大の望みだった。
 「彼」が「こちら側」へとやってくる前の世界には、それらはすでに遥かな過去に枯渇し存在していなかった。おかげで「彼」は永劫とも思える長い時間、身を引き裂かれるような苦しみに悶える羽目になったのである。
 味気の無いエーテルを食んで、細々と生き延びていた「彼」に転機が訪れたのは「ヒト」の時間感覚に換算すると約二ヶ月前。虚ろな気分で陰鬱な色をした空の下を漂っていると、突如、目の前に現れた魔力の渦の中に吸い込まれ「こちら側」へと喚び召されたのだ。「彼」の同胞たちの中には「こちら側」への侵攻を目論んでいる者もいたが、「彼」はまったくそういったことに興味を示さなかった。
 喚び召した者は歓喜の表情を浮かべて「彼」を迎えた。その者の[エーテル]はまさに先の条件を満たす感情で飾り立てられていた。
 「彼」は時期を見計らい、波長が最高の状態になったところでその者の[エーテル]を食すと、次の獲物を探し始めた。
 「こちら側」の世界は「彼」にとって楽園と呼ぶにふさわしい場所であった。獲物はまるで雑草を抜くように次々と見つかった。そして「彼」はその獲物たちを自らが好む状態へと陥らせる術を心得ていた。
 そのやり方はまるで狩りと呼ぶに等しかった。だがいくら食しても飢えはすぐにやってきて決して満たされることはない。食した後に心に残るのは底知れない空虚さだけだ。
 そしていま、「彼」は新たな獲物を探し求めていた。
 触角の一本が生命の波の中から「彼」が求めていた感情の波長を捉える。
 見つけた。彼は触角を内に戻した。獲物に狙いを定めると、大気中に満ちる[エーテル]に身を躍らせて、ゆっくりとその頭上から忍び寄った……。
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