シリーズFFの英語、第8回は人と言うか亜人というのか、いや、FF14では蛮族ですね。キキルン族の話す英語について見ていきます。自分のストーリー進度的にまだ、キョキョルンさんとチュチュルンさんにしか会っていませんが・・・、とりあえず見てみましょう。
注意:しつこいようですが私は英語の専門家でもなんでもありません。以下の知識によって生じた如何なる怪我に関しても責任を負いませんよ。
私の記憶が確かならば、キキルン族は結構カタコトで話していたように思います。英語のキキルンはどんな話し方なんでしょうか?
まずは、リムサの街商通りで商いをやってらっしゃるキキルン族のキョキョルンさんです。
Kyokyoroon welcomes well-come customer! Kyokyoroon loves his lovely trade! Kyokyoroon's goods are goodly made!
「キョキョルン、かんげい、よくきたお客!キョキョルン、大好き、ステキな取り引き!キョキョルンのグッズはグッドなでき!」
翻訳すると崩れますが、キキルン族の特徴としてダジャレ的な繰り返し言葉を好むようです。
well-comeはwell「よく」とcome「来た」からの造語みたいですが、welcome「歓迎する」と掛かってます。lovelyは「愛らしい・可愛い」ではなく、イギリス英語で普通に使われるところの「すばらしい」の意味でしょう、loveと掛かってます。そして、well madeではなく、goodly madeとして、goods「商品」と掛けています。
それ以外の特徴としては、まず1人称のIの変わりに自分の名前を使っているところが揚げられると思います。当然、動詞は3人称で、カタコトの割には律儀に3人称の語尾-sがつけられています。
また、冠詞が見られません。well-come customerは単数形ですし、a well-come customerとするところだと思いますが、不定冠詞のaが落ちています。
さて、次にリムサの網倉で魚の干物を眺めているチュチュルンさんですが、こう言っています。
Chuchuroon's mouth waters at mouthwatering fish from waters.
「チュチュルンの口、よだれがでるウミのオサカナでよだれがでる」
この人もやはり、ダジャレに命を懸けてるようなところがあって、mouth「くち」に動詞のwaterで「よだれを垂らす」を形容詞mouthwatering「よだれを垂れさせる」と掛け、最後にwatersで落としています。最後のwatersはおそらく「海」という意味だと思います。
my mouthではなく、Chuchuroon's mouthとなっているところは、やはり1人称を使うのが苦手なところをうかがわせます。
また、最後のwatersは「海」の意ならthe watersと定冠詞が付きそうですが、冠詞が落ちています。
キョキョルンさんと同じような特徴が見て取れると思います。
まとめてみると、キキルン族の英語には以下のような特徴が見られます。
①ダジャレ的な掛詞の使用
②1人称の代名詞を使用しないなど、人称の表現を習得していない。
③定冠詞・不定冠詞が落ちる
②と③は特に、キキルン族の言葉のカタコトさを表す方法として効果的に使われているようです。
続いて、次回は税関を極端に恐れるゴブリンの商人スィートニクス氏の英語を通して、エオルゼアでの蛮族の英語をさらに見て行きましょう。
それでは。