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Edda Pure-white

Titan (Mana)

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【第三話】不審者を追え!

公開
「イクサル族の群長(ぐんちょう)クラスだ。コイツの仕業か」

足元のイクサル族の遺体を見下ろしながら、ララフェル族の気難しげな呪術士はポツリと言った。

「しかし、こんなところにまで侵入してくるなんて、何者かが先導しているって情報は本当かもな」

そう気難しげな呪術士が、何か憂うように話しかけると、となりに立っていたヒューラン族の陽気な格闘士も小さく頷いてみせた。



「それじゃ、僕たちはここまでだ」

しばらくの沈黙の後、徐に(おもむろ)そう言い残すと気難しげな呪術士はスタスタと立ち去っていく。

「そこの剣を引き抜いて、練兵所のヒトに届ければ、何か解るかもしれないよ。んじゃね!」

陽気な格闘士も立ち上がると、その後を追って小走りに駆け出していった。

「え? あ、ちょっと!」

根株に突き立てられたイクサル族の大剣を前に、どうやって抜き取ろうかしげしげと眺めていたエッダは、この場を立ち去ろうとする二人の言葉に慌てて振り返ってみたが、そこに見えたのはすでにだいぶ先を歩いている二人の小さな後ろ姿だけだった。



エッダは大きな溜息をひとつ吐くと、剣の柄(つか)に両手をかけて力を込めてみた。
ウンウンと呻りながらしばらく格闘してみるが、目の前の大剣は引き抜けるどころかビクともしない。

そもそも神勇隊からの依頼で不審者の捜索に来ただけのはずが、あの二人連れと出会ったばかりに魔物との戦闘に巻き込まれ、終いにはその騒動の後始末まで押しつけられてしまうとは・・・。

いったい、どうしてこうなってしまったのか!? ←まったくどれだけお人好しなのかである(^ω^)

呪術士の士パイヨ・レイヨは、エッダのお人好しの性分について「大概にすべき程」と自身の著述のなかで評している。しかし、また同時に「いずれ衆人より愛されるべき性質のものだった」とも述懐したように白き魔道士として慈愛を与え続けた彼女が、後に「純白」の二つ名を冠するに至る片鱗はすでにこの頃より発現していたといえるかもしれない。



ここで時間を少々遡り、物語の舞台はバノック練兵所にうつる。

「訓練中止。総員戦闘配置、急げ!」

ガルフリッドの命令が練兵所内に鋭く響き渡った。いまやバノック練兵所は緊迫と怱忙(そうぼう)の只中にあった。

エッダが不審者の捜査に出立してから程無くして、巡回中の哨戒部隊より「近隣にて魔物との戦闘が発生している模様!」との一報に接すると練兵所内は色めき立った。

グリダニアでは、イクサル族の不穏な動きが活発化するなか、不審者の蠢動(しゅんどう)も加わり、警備と治安維持のため隊士の増強が急務となっていた。

五年前のカルテノー戦役により大きく戦力を損耗したグリダニアは、各地の監視哨や屯所に配置した部隊の連携によってその不足を補おうとした。しかし、主要拠点とその間を繋ぐ交通路への部隊配置は、いわゆる点と線による防衛線を構築したに過ぎず、今回発生した魔物の襲撃はその不完全な防衛線の虚を突いたかたちとなって顕現した。

哨戒部隊からの報告をもとに戦闘は「東の葉脈」と呼ばれる浅瀬の上流付近で発生していると推定された。「再生の根株に近いな」側近の士官からの報告を聞いたガルフリッドはつぶやいた。「あの冒険者、うまく逃げ遂せて(おおせて)いてくれれば良いが・・・」一抹の不安が脳裏を過(よ)ぎっていく。

「現状、敵の戦力および編成は不明ですが、想定戦域の南にはギルバート監視哨があります。監視哨の部隊と連携すれば戦闘を優位に運ぶことができるかもしれません」



ガルフリッドは側近の進言に頷くと伝令を急派させるよう下令した。

「神勇隊本部およびギルバート監視哨に連絡。われこれより敵殲滅に向かう、とな」

「はっ、ただちに」

「さぁ、じきに援軍がやってくる。敵を挟み撃ちにできるぞ!」

はじめての戦いに緊張で顔を強張らせている新兵たちを前にガルフリッドは気勢を挙げてみせた。

指揮官はときに自分が信じていないようなことでも、まわりの者に信じさせる必要がある。それは、ガルフリッド自身が実戦経験のない新兵ではそれほど長く持ち堪えられないだろう、と内心思いながらも彼らを戦場へと送り出さなければならなかったように。

「司令、あれを」

側近から呼びかけられたガルフリットが目を向けると、その士官が指さす先には不審者の捜索に出ていたはずのエッダが練兵所の入り口を抜けてこちらに歩いてくるのが見てとれた。ガルフリッドたちの心配をよそに、ひょっこりと戻ってきた彼女の姿を見て、その場に居合わせた誰もが拍子抜けしたことは言うまでもない。←善くも悪くもその場の空気を台無しにするヤツである(^ω^)

「おお、よく戻ってきたな! 巡回中の神勇隊士によれば、魔物との戦闘があったというではないか。無事でなによりだ!」

エッダから魔物の群れはすでに討滅されたことが報されると、それまで張り詰めていた練兵所の空気は一転して和らいだ。

ガルフリッドから何か不審者に繋がる情報は得られたのか、と問われたエッダは「再生の根株」で起きた一連の事件を説明した。

「ふむ・・・。切り株に刺さった剣に、イクサル族の遺体か・・・」

エッダが持ち帰った剣はイクサル族のもので主に祭事に使用される宝剣であった。そのことから「再生の根株」において、イクサル族が何らかの儀式を画策していたことは間違いなかった。だが、この警戒の厳しい翡翠湖畔までイクサル族が進出してくることは珍しい。

「一体何を企んでいる・・・?」


そのころウルダハの冒険者ギルドでは・・・



【第四話】ウォーレン牢獄の影(前編) へつづく


【あとがき】
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第二話の公開から実に一年近くを経過してようやく第三話を公開することができました。

昨夏より続いていたリアルでの問題がほぼ片付き、プレイ日記の続編にとりかかる時間的・精神的な余裕がでてきましたので続編の公開を続けていきたいと思います。

プレイしながらの亀更新ではありますができるだけペースを上げていきたいと思います。
今後も引き続きお付き合い頂けますと幸いです。

さて話は変わりますが、休止していた間にリアルでの友人(もとよりFF14プレイヤーではないので日記の内容はわかっていない)がこのプレイ日記を読んでくれて、ありがたいことに所感を寄せてくれました。(こ、こわいw)

まずは文字数が多すぎるとの指摘。昨今はTwitter小説なる140文字で完結する「超ショート・ショート」ジャンルもあるなか読み手に4000文字も読ませるとはいったい何事か、と。

その指摘を受け、文章量を従来の半分程度、具体的には従来の一話二部構成を半分の一部構成に軽量化し、文字数も一話当たり2000文字程度に抑えてポリンキー並のサクサク感を出していきたいと考えていますwww


<Tips>
新生エオルゼアのメインクエスト序盤でその名が登場する「神勇隊」は、設定資料ではグリダニアにおける軍事組織で「鬼哭隊」と双璧を成す「レンジャー部隊」とされています。「森の外からの脅威」に対抗する目的で組織され、かつてはグリダニアの国防戦力として独立した組織でしたが、第七霊災以後はグランドカンパニー(双蛇党)指揮下の軍事組織に改編されました。

「神勇隊」は弓術士を中心に構成された兵団で、イクサル族の「気球部隊」に対抗するため組織された防空戦力です。このため弓術士ギルドとの関係が深く、司令部である「神勇隊指令砦」(しんゆうたいしれいさい)には内部に弓術士ギルドの道場を構えています。

戦力は定数150名の隊士で構成される師団が計12個存在。各師団名は黄道十二宮にちなんだ名を冠しており、総隊長は双魚師団長であるリュウィン・ハントが兼任しています。

ちなみにバノック練兵所にて訓練教官を務めるガルフリッドも人馬師団の師団長です。

また「鬼哭隊」は槍術士を中心に構成された兵団で、歴史的には「神勇隊」の結成よりも古く、その司令部である「鬼哭隊屯所」(きこくたいとんしょ)内には同じく槍術士ギルドの道場が併設されています。


最後に、第三話のタイトルである「不審者を追え!」は、作業用BGMとして聞いていた映画「The Hunt for Red October」(邦題:レッド・オクトーバーを追え!)のサントラ盤タイトルからきています。メインテーマである「Hymn to Red October」の歌詞はロシア語で書かれており「Red Army Choir」(赤軍合唱団)を彷彿とさせる仕上がりとなっています。

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