※謎解き店舗合同イベントストーリー~絆の紡ぎ手~のエピローグです。
~ライアからの手紙~
やあ、親愛なる冒険者諸君。
私だ、ライア=クリムゾン…いや、今はライア=ロクスと名乗らせていただくよ。
どうやら君達に依頼した私の目に狂いは無かったようだね。
君達がラーグ、私の兄の店へ行ってから少しして、ラーグが私とカノを呼び出したんだ。
そして聞いたよ、母と父の事、ラーグが抱えていた事。
私があの時君達に依頼しなければ、きっと私達の絆は壊れたままだっただろう…
君達には感謝してもしきれないよ。
正直、母と父の件については私達に本人から話してほしかったと思ったよ。
私もカノも母と父の真意に気づけなかった事が悔しくてたまらない。
それに…私達子供が蚊帳の外だったのも悲しい。
でも、ラーグが言ったんだ。
私達は両親から沢山の愛をもらった。
だから、最後を迎えるまでの短い間だけでも、両親の愛を互いにのために使わせてやれて良かったじゃないかって。
私達は死を前にした母、不幸にも怪我で死んだ父に親孝行をしてやれたと思おうと。
まったく、ラーグの口の上手さは相変わらずだ。
それからラーグについてだけど、真実を語られたカノが今度はラーグに飛び蹴りをかましていたよ…
まあ、その直後に号泣しながらラーグに抱きついたんだけどね(笑)
ああ、この件は内密に頼むよ?
今度は私がカノに蹴り飛ばされるかもしれないからね…
まあ、カノは元々ラーグの後をついて歩くくらいなついていたからね。
裏切られたと思った時の怒りの大きさもそれ故だったんだろうね。
私としては二人の後ろを追いかけながらその背を見ていたからね…二人の仲が戻った事は本当に嬉しいよ。
まあ、ただ…今度は怒りの反動か、ちょっとカノがラーグにくっつきすぎだったのが妹として心配…
というか、普段のカノとのギャップが大きすぎてね…
ああ、そうそう、ラーグがカノにした借金だけどそちらは解決済みだ。
借金は結局元金のみの返済という事になってね。
カノは謝罪も込めて無かった事にしていいと言ったんだけど、ラーグがそれを許さなくてね。
けじめはつけなければいけないと即返済したよ。
そういう所は兄らしい…と思ったんだけど、利子なしと聞いて一瞬ラーグの表情が緩んだのを見たことは秘密だ…
まあ、私は元々ラーグを恨むまではしていなかったし、ラーグとカノの仲が戻ってよかったよ。
それにしても…嘘で誰かを庇ったり、嘘で何かを守ろうというのも相変わらずだ…
それについては私から説教しておいたよ。
何かを守るつもりなら、自分自身も守ってくれと。
あと、私達はいつも泣きながらラーグの陰に隠れてた私達じゃないともね。
まあ、兄が私達を守ってくれるその背中は…うん、まあ、カッコいいとは思うけどね。
そんなこんなで私達の絆は再び紡がれたわけだ。
今後については、私達三人協力し合って皆に謎を提供できるよう頑張るよ。
それと先日、母と父それぞれにお参りに行ってね、今は墓を移して両親には同じ墓に入ってもらったよ。
あと、母の本は私が、父の日記と旅の記録はカノが、父の琴はラーグがそれぞれ受け継いだんだ。
それで、どうもカノが何か新しい事をやるつもりらしいね。
なんでも、自分には吟遊詩人の才能はないけれど、自分なりに父の残した物を形にして伝えていきたいらしい。
ラーグの店で手伝いする時にでも披露するようなので楽しみにしていてくれ。
君達に対しての報酬については…最初は高価な物も考えたのだけれど…
それより君達にふさわしい物を贈る事にしたよ。
オレンジ色の薔薇だ。
花言葉は~絆~
決して高価な物ではないけれど、君達…絆の紡ぎ手にこそふさわしい花だと思う。
こちらは身に付けたり飾りやすいようにウィルド嬢に加工を依頼しているからもう少し待ってくれたまえ。
それでは最後になるが改めて…
お兄ちゃんとお姉ちゃん…ううん、私達家族の絆を取り戻してくれてありがとう!
~Lia Nox~
※報酬については後日一度でもイベント参加された方に配布いたします。今しばらくお待ちください。