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Lutscher Telstadt

Gungnir [Elemental]

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ララフェルの少女の旅 再び ♯4 打ち解けるこころ

公開
なんと、以前に見かけたレヴナンツトールの

門番の女性は、あのロウェナの妹だった。

お互いに名乗り合って話してみると

そのいかめしい鎧姿とは裏腹に

なかなかお茶目なところもある女性で

話しているうちに

シュテルンは、嬉しくなり……






ライナ

「私があのロウェナの今だなんて、

 びっくりしたんじゃないかしら?



シュテルンは、答えた

「あははっ

 知りませんでした。

 あの貫禄のあるロウェナさんと

 ご家族だなんて……


ライナ

「なんだか、気が合いそうね、わたしたち。

 シュテルンさん、もし嫌じゃ無かったら

 わたしのこと、呼び捨てに

 してくださらないかしら?

 守衛門お仕事、嫌いじゃないけど

 なかなかお友達と言えるくらいの人は

 できなくって。


そんな 思いがけない申し出に

シュテルンは、嬉しくなって

「まぁ!なんてステキなんでしょう!

 わたし、このモードゥナでお友達が

 できるなんて、思ってなかった!

 
 今だから言うけど、このモヤモヤとした

 不気味な紫の空のこの街……

 あの時、だれとも話せなかったから

 本当にここの人たちも人間なのかと

 思っちゃったぐらいだったの!


ライナ

「あははっ!

 しょうがないわよねっ!

 わたしも、ここに初めて来た日は

 あなたと同じように紫の空に照らされた

 街の人を見て、怖かったのを思い出したわ!

 初めて見たとき……おっかなかったの!ほんとに!
 




すっかり盛り上がり、言葉も気持ちも

崩れて来たライナに

シュテルンも笑顔で応えつつこう

言ったものだった。




シュテルン

「ほんとよねー!

 すこし、話しかけてくれたら、

 そうじゃないってわかるのに

 ここの人たちは、人見知りのひとばかり
 
 なのかしら?



ライナ

「ねー!

 ちょっと話ができたら

 おなじ、ふつーの人だって

 すぐ、わかるのにねっ!


 この紫の空が、この街の人を

 少しおかしくしてるのよ!きっとー



2人は、腹を抱えてわらい、すっかり

意気投合した様子だった。



いつ以来だろう、こんなに笑ったのは。

シュテルンは、自分でも気づかないくらい

朗らかな顔で、できたばかりの友達ライナと

大声で笑い合っていた。







モードゥナの空は、晴れていた。

そう、かつてここに迷い込んだ

あの日とは違って。



あの日と今日も、この街の姿形は

何一つ変わりはしないのだが、

このララフェルの少女の気持ちは

晴々とし、そして、これまでのながい旅を

祝福されているかのような気持ちにすら

なっていたのだった。



いよいよ、始まるのだ、彼女の本当の旅は......









イシュガルドへの道は、まだ長かった。

ただ、今までとは違い、行く先々で

少しずつ、少しずつではありつつも

出来ていく顔見知りや友人が

彼女を支えてくれている。


シュテルンには、それがなによりも誇らしく

また彼女の気持ちの中ではその

人々とのつながりや思い出が

なににも代えがたい宝物だったのである。







それから二刻ほど、話し込み、散々に

笑い合った2人は別れを告げ

シュテルンは、クリスタルタワーを見渡せる

あの高台に向かったのだった。





続く
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