「Tatataさん、いったんタンクに着替えてみましょ? ね? ね?」 理由も言わず、唐突にタンクに着替えさせようとしてくる『ナマズオの戦士』。
……これは詐欺師の手口ですね、間違いない。
ーータンクに着替えた瞬間、PTに誘われて、ID申請するまでわずか数秒ーー
「恐ろしく早い申請……俺じゃなきゃ見逃しちゃうね」
「『塔』に一緒に行きましょう^^」「いやこら拉致だよ!」 つい先日、私が10回近く床ペロしたのを忘れてるのかしらこの子。
……しかも、自分はちゃっかりヒーラーに着替えて、こちらの生殺与奪の権を握る気満々である。
……同じアライアンスになった戦士たちよ、恨むなら、この鬼みたいなヒーラーを恨むのじゃ。
たとえ、そっちに攻撃が飛んでいったとしても、それはTatataさんのせいではないのだ。いいね?
「Tatataさん?
タンクなのにデバフが2個も付いてますよ?」
「Tatataさん?
『ダークミッショナリー』が1回も飛んでこないんですが?」「Tatataさん?
エモートで誤魔化してましたけど、スタンス切ってましたよね?」「Tatataさん?
『ブラックナイト』が瀕死の味方に一切飛んでこないんですが?」 Tatataさん? Tatataさん? Tatataさん?
めっちゃスパルタなんだが。 えぇ……なにこの鬼コーチ……
「Tatataさん涙が出ちゃう……男の子だもん(くすん)」
つーかよく見てんねマジで。
Tatataさんそんな広く視野もてんわ……ふつうに尊敬するわ。
ーーーー。
「煽れたので満足しました! また拉致しに来ます^^」 こいつ鬼やぞ。