光の戦士もすなる日記といふものを闇の戦士もしてみむとてするなり.
タイトルの通り,SHADOWBRINGERSをクリアしたことで,冒険の旅はひとまずの終わりを迎えることになりました.自分の中でもひとつの節目として大きな達成感を感じており,今この瞬間のかけがえのない気持ちを初めての日記に綴ることで,特別な記念とします.
昨年末,あるお方にこの作品のシナリオの素晴らしさを説かれて興味が湧き,PS4でダウンロード版のFF14を購入しました.インストールにはとても長い時間がかかったり.遠い昔に作ったスクエニアカウントのパスワードがわからずゲームを開始できなかったりしたことを覚えています.
キャラメイクのパーツはバリエーションに富んでいて,色々な組み合わせを試しているだけで楽しかったものです.熟考の末に生み出された自分自身と物語を経験することで愛着がわき,シナリオのラストにおける素晴らしい感動に繋がりました.
1月に開始したメインクエストの攻略は,イシュガルドにたどり着くまでの間も,快適なUIのおかげでモチベーションを保ちつつ,ある程度スムーズに進行することができました.MMORPGでありながらPS4でのプレイに対応してくださった開発者様には感謝しています.
攻略したコンテンツでは,メインクエストからレイドダンジョンまで,おそらく熟練の光の戦士様方にご迷惑をおかけしつつも,最初に開始した幻術士を最後まで貫くことができました.もともと素早い操作が要求されるゲームが得意ではなく,ギミックの処理に夢中になって回復を怠ってしまったり,同じボスに何度もやられてしまったりしましたが,ビギナーであった間はたくさんのMIP推薦をいただくことができ,それが励みとなりました.一緒に攻略をしていただいた全ての冒険者様,どうもありがとうございました.
装備するアイテムは細部まで作り込まれていて,クリエイターの方々のこだわりをひしひしと感じました.新しい服や武器が手に入るのが楽しみで仕方なく,現実ではあまり興味のないおしゃれに凝ってみたくなりました.
漆黒のヴィランズのシナリオは,冒険の舞台が一新されたことで,その独特の世界観に一気に引き込まれました.序盤で世界の現状を説明するふたつの巧妙なプロットは別のタイプのフックとしてシナリオ全体に絶大な貢献をしていて,そのどちらも後半の設定を仄めかすものとしても機能しています.イルメグはこれまでにないファンタジックなフィールドで,景観としては一番好きなエリアになりました.FF14の中でおそらくもっとも切迫した状況の中,原因が自然現象だけでなく,魅力的なキャラクターを敵側に設定し,さらに彼らとNPC,ひいては主人公自身の間にもドラマが生まれているのが素晴らしかったです.全体的にカットシーンでの描写力が高く,秀麗な音楽とのシナジーによってもともと良質なプロットの何倍にも物語の見栄えをいいものにしている.また,物語の進行上避けては通れないロールクエストも退屈なものではなく,むしろよく練られていて感情を揺さぶられました.
このようにかつてない規模と質を兼ね備えたゲーム体験の結末を経て,心はまさに一抹の苦味を垂らした温かいラテのように格別な思いでいっぱいになりました.今一度,FF14に出会わせてくれたお方と,すべての冒険者様に最大限の感謝を送ります.
ありがとうございました!そして,これからもよろしくお願いします!
Edwin Hawking