見知らぬ女の子がウチ(FCハウス)にあそびにきた。
先日、真ガルーダで 下限の楽しさの虜になった(?)仲間たちと
『よし、次はタイタンだぜ!!』
と盛り上がっていたところに
『こんにちは~……(Say)』
>……!?
一瞬の静寂の後、ピコピコピコピコと一気に流れ始めるPartyチャット。
>だ……だれだ!?
>かわいい!
>誰のお友達?
>え、どなたですか?
>お客様だ…(焦
>知らないひと?
>誰?
>かわいい!!!
我がFCハウスは道路同然の出入り自由空間であるため
仲良くなったフレンドさんがフラリとやってくることはまれにある。
待ち合わせ場所として利用されることもあるし、
「誘われたものの居場所が分からないから とりあえず来た」とのたまう迷子も気軽に入ってきたりする。
コタツのおにぎりだってお茶だって、そんな時のために担当を決めて用意しているものだ。
そう、ふらりと入ってもらっても全く構わない。
ただし、決してコミュ力高めとは言い難いわがFC。
内心では当然 慌てふためく。
ひとしきりの混乱の後、再び訪れた静寂。
狭い部屋にひしめく全員の視線を浴びて、おずおずと口を開く彼女。
『あの、日記とか見てて、遊びに来ちゃいました……』
頬を赤く染めて恥ずかしそうにうつむく(僕目線)
に、、、日記だと……ッ!!
FCメンバー募集を出すと世話係が言い出した際、
誰一人日記もツイッターもやってなくて
いくらなんでも正体不明すぎて良くないだろう、と一生懸命考えた結果
たまたまその時 傍らでウロウロしていたタマネギに助力を乞い、
意味不明の「タマネギ日記」を捻りだして
なんとか僕は「発信」という行為に至った。
「なんだね、このよく分からないゆるふわ日記は?」
と世話係に呆れられつつも
いまなお 僕はせっせとタマネギを撮り続けている。
その、日記……?
でしょうか……???(^^;)
棒立ち状態の僕たちを見て 状況を察したフレンドさんが
さりげなく会話を進めてくれる中
ふらっと来てみたら思いのほか大勢に囲まれて 質問攻めに遭う羽目になった彼女は、
不安げに視線を彷徨わせ(僕目線)
上目づかいで(僕目線)
僕をまっすぐに見つめながら(僕目線)
少し照れたように(僕目線)
『な、仲間に……入れてほしくて……』
キタコレ、キタコレー!!
色んな意味で興奮と焦りと困惑と歓喜が湧き上がる。
>は、はいっ! よろこんでっ!!
居酒屋入りたての元気いっぱい大学生バイトのような返事と同時に投げつけたフレンド申請は
ふわりと吸い込まれるような微笑みと共に承認され、
なんと、本当に見ず知らずの女の子とフレンドになったのです。
そして僕たちは
「日記を読んで、ほのぼのとした雰囲気が好ましかった」と言ってくれた彼女を伴って
早速
真タイタンに下限で挑んで 見事に返り討ちに遭いました。
不慣れなジョブだった、攻撃パターンを思い出せなかった、立ち位置が分からない、思いもよらない事故が起きた、MPが足りない、火力が出せない、連携がうまくいかない……
色んな課題を、おそらく各自が認識しながら時間切れ。
超える力をMAXに発揮しても歯が立たなかった悔しさを抱え、
各自イメトレと修行を積んでの再戦を誓い、心に強く復讐を刻み込んで解散。
固定というほどの確約ではないため 次回は未定ですが、
週末をめどに 全員が揃ったら再び挑むことになるでしょう。
このメンバーで勝ちたいと、みんなが思ってくれてさえいれば。
「これは果たして ほのぼのFCなのか?」
そんな疑問をメンバーが発することもありますし、
「人見知り言うてるけど 賑やかそうやないか?」
そんな詐欺的な空気を感じられることもあるかもしれません。
けれども、
約11ヶ月の間 ほぼ毎日ログインしているのに 野良でIDに行きたくないがために
いまだに蒼天にだらだらと居座り続け
暇にかまけて片っ端からサブクエをつぶし 頑なに戦闘職のカンストを拒み続けて
転職を繰り返した結果 気付けばギャザクラレベルの方が高くなってしまい
野良の練習にギミックが簡単だという理由で 自作の攻略カンペを見ながら
毎日シルクスの塔に通っているくせに 氷に隠れ忘れて
一人だけ即死して土下座したりしている
そんな僕がマスターです。
「え、まだそんなとこにいんの?」という心配寄りの焦りはあるとしても
僕を見てご自身の状況に焦りを感じることはないだろうと自負しています。
突然巻き込まれたにも関わらず 楽しく一緒に戦ってくれた彼女に
お礼の手紙を出そうと思いながらも
書いては消し、書いては消しとしている間に気を逃して
文面の難易度ばかりが上がっていく状況に焦りながら
(結局まだ出せていない)
僕は日々、カンパニーアクションのためのホイールを作ったり
冷蔵庫(カンパニーチェスト)の中身を整理したり
寝室の片づけをしたり、畑で野菜を育てたり、
毎日忙しく暇人をしています。
>ただいま~
>戻りました~
と流れるFCチャットを心待ちにしています。
僕をエオルゼアという素敵な世界に導いてくれた
『光のお父さん』という作品に心から感謝を。
こんなふうですが、あなたのおかげで
僕はとても楽しく生きています。