彼女は望む物を手に入れたいと思っていた。
彼は彼女の本当に望む物を贈りたいと思っていた。
だが、始めたばかりの彼には彼女の望む物を手に入れる事は安易ではなかった。
そして、それを作り上げる事も容易ではなかったのだ。
彼は考えた。そして、一つの結論を出した。
まずは自分のステータスを上げよう
そして、自らの装備を確認する。
クラフターとしての装備は整いつつあるが、アクセサリーがまだまだ物足りない…。
そう思った彼は素材となる"ローズゴールドナゲット"の作成を決意した。
ところが…
"加工精度が足りていない為、製作できません"
…は⁉︎マジか⤵︎
足りないのは…1⁉︎
ウソだろ、おい( ´△`)
彼は途方に暮れていた。
ステータスを上げる為にステータスを上げなければならない…どうしたものかと、ウルダハのマーケットで一人考えていた時だった。
突然、トレードの知らせが鳴る。
彼女はグリダニア、しかもVCをしている状態でサイレントでトレードなどする筈はない。
しかも、今の彼には製作が困難な高度な代物
名前を確認する。この方は…!
だれ?w
…ん?見覚えがあるような…ないような??
そして、その方は言う
"ただの押し付けなんで、受け取って下さい!"
いやいやいやいや、そんな高価なもの受け取れませんって!
だって、ワタシってば、それに見合うものなーんも持ってませんしw
彼がお気持ちだけ受け取って丁重にお断りしようとした時だった…
"あ、ひょっとしたら…"
そう、思い当たったのだ。
前回の日記を読んでくれた方だと。
その方は拙いこの日記を読んでくれていたのだ。
彼は素直に嬉しいと思った。
プレゼントが嬉しかっただけではない。
おそらく、その方のレベルであれば彼ほど入手が困難だったわけではないだろう。
"日記を読んで応援したいと思いました"
その気持ちが何よりも嬉しかった。
そして素直に受け取る事がその方の気持ちに応える事だと思ったのだ。
文字で送れる最大限のお礼を伝え、その品を受け取った。
こう言う心の優しい方といつか一緒に冒険してみたい。
ギャザクラでは何も返せないかもしれないが、戦闘であれば少しは役に立てるのかもしれない。
素材を求めて旅をするのも楽しいだろう。
と言うか、クラフトを教えて欲しいw
今日は彼がエオルゼアに来て、初めて人の優しさに触れた…そんな1日だった。
その日の終わりに彼は思う…
フレンド申請させてもらえばよかったー!
PS.
本当にありがとうございました。
おかげでローズゴールドナゲットを使った、なんちゃらリング(⇦名前を忘れたw)を作る事が出来ました!