完璧に準備したと思ったのに…
日曜日の昼下がり、ガルーダ討伐に挑むことになった。
いつものフレンドのルガ姐タンクと一緒にCFを申請したのだか、これがなかなかシャキらない。参加してくれる人もいるのだが、しばらくすると抜けるを繰り返され20分以上経過した。
これはもうパーティー募集に賭けてみようという結論に至った。
私は初めて見る募集の申請画面をポチポチと操作し、ガルーダ討伐のパーティー募集のボタンを押した。
しばらくするとフレンドが叫んだ。
「私のジョブが槍術士になってる!!」
なにーっ!
あわてて確認すると確かに竜騎士と槍術士が残りのロールを募集している状況になってる。フレンドが別ジョブで遊んでいたので、ジョブ替えのタイミング募集が合わなかったようだ
ぎゃあーー!である。
すぐさま募集をキャンセルしたがタッチの差で間に合わず、タンクとヒーラーが参加してくださり、4人パーティーが形成されてしまった。
募集から2分と経ってない。本当ならばこんなに早く集まってもらえてありがたいのだが、自分たちのミスにより私たちは真っ青になった。
「ど、どうする。このまま行くか?」
「無理!慣れてないし、レベルも全然足りない」
そんなこちらのドタバタを知る由もなくヒーラーさんは朗らかに挨拶をしている。
>すす、すいません。そうさ間違えました
状況を説明するためにキーボードに向かう心の余裕がない。表面上は無言になってしまい、その裏でトラブル対応の相談を繰り広げていた
「せっかく参加してもらったのに、解散はできない」
「私がパーティー抜ける」
「でも、募集を切ったから残り一人どうする?」
「吟遊詩人なら、まだ何とか出来るけど」
「よし、それでいこう!」
「吟遊詩人になった。あれ、パーティーにどうやって入ればいい?」
「フレンド一覧からパーティーに誘う!」
チャットではヒーラーさんがのんびり会話してる
>あらら、ひとり抜けましたねー
>おかえりなさーい
やさしい言い方に癒される。
かたやタンクさんは挨拶だけで無言。
使用言語が英語なので、このログが解っているのかどうか不明だが、じっと何も言わずに待ってくれた。それがありがたがった。この状況ではどんなにやさしい言葉でも英語では、私がキャパオーバーだ。
今回も参加してくれた二人が、大人な人で良かった。
不動のタンク、癒しのヒーラーって感じでかっこよかったです。
はー、戦闘よりも疲れた。
で、ガルーダ討伐は初心者二人が
「DPSの予習なんかしてなーい!」
「ぎゃーっ!隠れろ!」
「羽、羽、羽っ」
とか、騒いでいる間になんとか終わった。
ここからとても感動したことが起きた
ムービーを見終わり、フレンドも脱出したので最後のひとりだろうなと思ったら、なんとヒーラーさんが残ってくれていた。
そして、クラッカーを鳴らして祝ってくれたのだ。
びっくりした、
お礼をと、戦闘前にマクロに仕込んだ賞賛と感謝の気持ちを詰め込んだ言葉を送ろうとしたが、なぜがチャットにメッセージが表示されない。
あれーっと、またまたあわてた。
原因はおそらくマクロを「/party」にしたからと思われる。戦闘が終わるとパーティーが解散されるから、パーティーメンバーがいないのでエラーになったのだろう。
討伐の前も後も、ドタバタしてスマートにいかないものだなあ。