練習をはじめてから、半月が経過。
おそらく、大半のプレイヤーにとっては、通過点に過ぎない。
オメガ零式3層。
レイド、高難易度コンテンツなどは、あまりやってこなかった僕たちのFC。
「3層をクリアしたいんだ、FCで」
そう話したメンバーがいた。
クリア済みの二人は、「難しいよ」と言った。
「がんばる」と話したメンバーがいた。
「動画見とくねん」と気持ちを見せた方がいた。
「正直、行ってみたい気持ちはあったんだよねw」と笑った人もいた。
ある人は「できるかなぁ」と不安をみせたが、行かないとは言わなかった。
そして、「やるならクリア目指しましょうよ」と、鼓舞したメンバーがいた。
アクティブ8名。
少ない人数のどこにでもある、一個のFC。
ケンカもした。言い合いもした。
フェイズ越えたことを励み、時間切れを迎えたことを喜び、
一個一個すすんだ。
12月3日。
この日。
ハリカルナッソス。
私たちは、
-お前を越える。
まず1トライ目。
復習を挟みながら進めた。
マインドジャックでの動きの確認、カメラの向け方、ギミックの対応など
誰も死なず、着実にこなしていった、
そして、一回目のマインドジャック・デストークンを越え、迎えたランダム女王の舞い。
ハリカルがとんだマスは「茨」
逃げる方向をDPSは私が、ヒラタンクは戦士さんが声がける。
その場面、
私 「茨ついたら走るよ」
戦士「ヒラタンは、Bのフィールドマーカー」
私 「・・・3・2・1、はい、
DはDPSに走る!!」
沈黙
私 「ごめん、まちがった。DPSはDに走るだった」
皆 「・・・・・・・・・・・・」
詩人「・・・うん」<どうしていいか分からない人
黒魔「え?」<聞いてなかった人
白 「・・・ぶふっ」<吹いた人
戦士「勘弁しろお前」<突っ込んだ人
ナ 「次、クリティカルか?」<冷静な人
数人が、私のボケた声がけに戸惑った結果、崩壊したw
リスタート後、
白 「あの、すいません。ジワジワくるんで謝らないでもらっていいですかw」
私 「ごめんっ!w」
白 「間違うにも程があるでしょ、なんすか、「DはDPSに走る」って」
私 「いや、あのね」
白 「フィールドマーカー、追っかけてくるんですか、そんな高性能だったんすか」
私 「ごめんっつってんだろ!w」
そんな感じで迎えた2トライ目<どんな
ちょっとしたミスで、図書館で崩壊したため、やり直しになった。
戦士「さて、3回目いくぞ」
ナイトさんのカウントダウンが始まり、ロブが投げられる。
直後、薬湯を飲み、火力を上げ、ハリカルを叩く。
数々のギミックを越えた。
DPSはハリカルを一生懸命攻撃した。
ヒーラーは支えてくれた。
タンクは火力を出しつつ、敵を誘導してくれた。
順調だった。
開幕に薬湯を飲んだため、図書館直後、動物園に入る前にリキャが間に合った。
タイミングを統一し、みんなが薬湯を飲む。
死者はいない。
そして迎える最大の鬼門、二回目のマインドジャック・デストークン。
線で繋がれた4人が、綺麗な×の字を描く。
他の4人も、きっちり安置に避難できた。
3回目の薬湯を飲む。
アイテムレベルは340に程近くなっているが、ライトな私たちには、この方法が必要。
残り3%に、なった。
ナ 「いける」
戦士「油断禁物」
書くことがないくらい、みんな無言だった。
でも、考えていたことは、同じだったと思う。
-今日こそ、クリアする。
ハリカルのHPが1%になる。
高い高い山があった。
みんなで登ろうと決めた。
この前の11月29日の時点で、天辺に手を伸ばすところまで行けた。
だた、その指先ひとつが、天辺に引っ掛からなかった。
足元から崩れ去り、見えていた天辺が、また遠くなった。
でもまた、ここまで来た。
また、みんなで手を伸ばす。
伸ばしたその手で、
その山の頂を、
私たちなりの挑戦、その大きな山を、
-乗り越える。
時間切れを示すゲームスタートの詠唱が始まったその瞬間、
みんなで伸ばしたその手で、
ハリカルナッソスを、
オメガ零式3層を、
-----越え、た。
ナ 「おっしゃあ!」
私 「いったああああああああ!!!」
黒魔「やったあああああああ!!!!!」
詩人「倒したぁ!」
占 「やったー!」
白 「つかれましたわー・・・」
侍 「どやっ」
戦士「みんな、おつかれっ!」
みんなが歓喜の声をあげる。
私 「叫ぶでしょ?やっぱり叫ぶでしょう、クリアしたとき叫んでる私の気持ちわかるでしょ?w」
詩人「うん、うん、わかる。本当に嬉しいな、これ」
占 「ロットなんだろ」
黒魔「開けていい?」>がちゃ
戦士「返事する前に開けんのかいw」
占 「もいっこは、侍くん開けて」
侍 「わーいw」>がちゃ
ロット品はキャス腿・モ侍腿。
侍くんと黒魔さんが防具をロット。
侍くんと黒魔さんのララ二人が、ずっと喜びエモでくるくる回っていたのが可愛かったw
繊維と武器強化薬はフリーということで、それぞれのダイスで勝負となった。
もちろんクリア済みの二人に、ロット権はなしw
戦士「おめでとう」
私 「おめっとさん」
内心、キャス腿いいな・・・と思ったことは内緒w
さて
クリアもしたし、ロットも終わった。
そうなるとすることは一つしかない。
スクショを撮るのだ。
記念の一枚。
これを撮らねばならない。
ここまで来た証。
私「さて、ロット終わったことですし、みんなで集まっt(しゅんっ)・・・え?」
LIGHT PARTY<しゃんっ
私 「ナさん・・・」
ナ 「ん?」
私 「何で、出てんすか」
ナ 「は?終わったじゃないか」
私 「いや、あの、スクショ撮りたい・・・」
ナ 「あー・・・」
ナ 「悪い、出ちゃったw」ナ 「悪い、出ちゃったw」ナ 「悪い、出ちゃったw」
出ちゃったwじゃねーよ!!!私「なんなんすかw出ちゃったって何ですか!」
ナ「いやぁ、事前に言って貰わないとさぁw」
私「言わんくたって、分かるでしょー!」
ナ「終わったし、いいかなぁってw」
私「よくねーよ!!!!!!!」
侍「良いオチw」
占「ちゃんちゃん♪」
私「あああぁぁああぁああぁぁぁぁあああ、もう、信じられねぇ!!!!」
12月3日 日曜日
21時57分
こうして、私たちの挑戦は、幕を下ろした-。
長い長い連載になってしまいました。
この日記を書き始めようと思ったのは、PT募集でFCメンバーを募っていたある募集が切っ掛けです。
その募集の一文には、こう書かれてありました。
「無謀かもしれませんが、FCでレイドに挑戦したいと思っています」
確かに無謀かもしれません。
メンバーだって多すぎてもいけないし、少なくてもいけません。
うちは、ちょうどアクティブ8名が重なっていた時期ということもあって、なんとか成立しました。
簡単に、出来ることではないとおもいます。
それまでの付き合った期間もあるだろうし、関係性も問われます。
一歩間違えれば、FCごと崩壊します。
でも。
なんにも、無謀なことなんて、ない。
それは絶バハだろうが、4層だろうが、3層だろうが、同じことなんだと思うのです。
FCでレイドに挑戦するっていうのは、絶シリーズに行けるグループだけの特権ではないって。
そりゃねランクは劣りますが、ライト勢だって頑張ればいけるんだぜ、ってね。
上のスクショは3層クリア直後の、一枚。
長くなってしまいましたが。
これにて、挑戦シリーズは終わりになります。
4層って話にもなったんですが、「ドラクエしたい」「FF休憩」っていう声も上がったので・・・
保留になりましたw
長々となってしまいましたが、
読んでくださった皆様には、心から感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
それでは、いつか、また!
オメガ零式3層・後日談編に、つづくw