❂毎日17:00に日記投稿中❂現在連続60日投稿中これまでの話：第1話 第2話 第3話Takaponから転生、そして―Qupoponに転生し、順風満帆な日々を過ごした。私の使用する「
Qupopon」が中身リア女性という設定が効果的だったようで、
Megutanの同棲中の彼氏からの、警告や脅迫はなくなった。さらに、同じLSに所属することで、表面上、LSメンバーと遊んでるようにしか見えないだろう。裏ではtellで「大好きだよ」だの、「あーんチューしたいー！」だの「会ったらいっぱいイチャイチャしちゃいそうーｗ」とかお互い話してたり…。いや、まあなんというか…。ほんとすまん…。若気の至りだからさ…。ね？でも皆経験あるでしょ？隠さないでよ！俺だけこんな自己開示するなんてフェアじゃないやん！
看護婦の仕事の合間の電話やメールで仲を深めていった。
Megutanは私に癒やしを求めていた。日々の看護婦の業務だけでなく、同棲中の彼氏とも折り合いが悪いため、家でも外でも休まる時間がない。看護婦という仕事の関係で、スケジュールが合う友人も少なく、遊ぶためには彼氏の許しが必要。こんな環境では、頭を休める時間も、夢中になれる趣味もできない。今はとにかく
Qupoponと通話したり、FFしたりする時間が大切だ、そう言ってくれた。
そんな２人がリアルで会うことになるのは、もはや時間の問題だった。私は千葉県、
Megutanは大阪府に住んでいることがわかった。「会うとしたら東京駅でかなー？」「新幹線ですぐ行けるーｗ」なんて会話をしながら、会える日が来ることを心待ちにしていた。
しかし大きな問題がひとつある。それは彼氏だ。彼氏に疑われないように、口実や言い訳を考えなければならない。
Megutanは、ただの友達と遊びにいくだけでも、今どこで何をしているのか確認させられる。酷いときは、友達の声を電話越しに聞かせて欲しいと言い出すような彼氏なのだ。生半可な嘘では見破られてしまう可能性がある。そこで私は以下の提案をする。
①私の母親に「声」の協力をしてもらう。
②電話越しに母親と
Megutanの声を聞かせる。
③さらに通話しながら、
Qupoponを操作し、
彼氏が指示した場所に移動したり、
彼氏のキャラにtellを送る。
これで、彼氏からみれば「中身リア♀の
Qupopon宅に訪れていて、
Qupopon宅にいる
MegutanがQupoponを操作して遊んでいるだけ」にしか見えないだろう。そして彼氏を納得させた後に、デートを思う存分に楽しめばいいのだ。こうして、２人は東京駅で待ち合わせする日時を決めた。ついに出会い厨になってから初めてゲームで知り合ったリア♀と対面することになるのだ。
ついに東京駅にて―――まずは母親に協力を願う。彼氏にバレないよう、アリバイ作りに協力してくれと。出会い厨の息子にの願いに母親は、
(⌒(⌒)
／￣￣＼ ⌒)
/ ヽ⌒)
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｜ (･)(･) |⌒) (ふざけんなコラ
L＿＿＿＿＿うﾉ
(――～――- )
/(￣￣￣￣￣)ヽ
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(/ (_)
Lニニニニニ|
(ﾆ人ﾆ)と最初は言ってたいたものの、
J( 'ｰ`)し「たかし、女の子は泣かせちゃだめよ」 となんだかんだ快諾して頂いた。さすが18で俺を産んだ母親である。恋愛に関しては色々寛大なようだ。
J( 'ｰ`)し「あと来る日と時間決まり次第教えてね、その日は家族みんなで、ばーばん家の行ってくるからね。電話の協力だけしに戻ってくるから。それとたかし…。隠してるあのエロ本、処分しておいたほうがいいわよ」
この母親、もはやノリノリである。まさかエロ本の隠し場所までバレていたとは…。あの日、帰宅すると机の上にエロ本が置かれていたのは、俺が隠し忘れてたわけじゃなく、見つけた母親が
「知ってるからね」と暗にアピールするためだったのか…。
ついにリアルで会う日を迎える。全ての準備を整え、私は東京駅に向かった。美容院で縮毛矯正をかけ、アクセントに男子高校生御用達の香水「サムライ」を振りまき、黒を貴重とした中二病ファッションでキメに掛かる。もはや俺に惚れない女性はいないだろう。向かっている電車の中でも異常にカッコつけていた。席が空いてても、必ず電車のドアの前に立ち、時折ため息をつけながら、悲しそうな目をして窓越しに流れる街並みを眺めていた。太ももに添えている右手は、好きな曲のリズムに合わせて演奏するように指先を動かしている。もはや私は千葉県の
狩野英孝だった。ラーメン、つけ麺、僕ブサメン！
東京駅に到着し、待ち合わせ場所の新幹線改札口で待機する。ついに、ついに…。あの
Megutanに出会う。運命的な再会を果たした、あの
Megutanと。人生で初めての年上のお姉さんが、私のために大阪から会いに来てくれる。手汗がやばい。GATSBYの汗拭きシートで体中の汗を拭き取る。
そして彼女はやってきた…。トランクを引きながら、私に手を振って現れた。
つづく
