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皇帝殺人事件:第8話「アラグ文明ってのは便利だな」

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ガレマルド、ウィギレス本部、魔導分析部門。

主任捜査官は魔導技術者の話を聞いていた。





Sound
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「足跡の解析が終了したそうだが、うまくいったか?」


Sound
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「ええ、親衛軍以外の足跡が少なかったので、すぐ解析できましたよ」


Sound
Only
「陛下と親衛軍以外の足跡の持ち主は何人と出たんだ?」


Sound
Only

「3人ですね」


Sound
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「目撃証言とも一致するな。

で、その3人のうち、陛下殺害の実行犯はわかるか?」


Sound
Only

「私は、その3人が誰なのかわからないのですが、、」


Sound
Only
「構わん。予断のない状態での解析が聞きたい。足跡A・B・Cとでもしてくれ」


Sound
Only

「では、、まず、この3人ですが、3人組ではありません。2人と1人が敵対していたようです」


Sound
Only
「ほう、、では、2人の方を足跡A・B、1人の方を足跡Cと仮定しよう。

敵対というが、どういう状況なんだ?」


Sound
Only

「ちょっと待ってください、、画面に表示します」


魔導技術者が魔導機器を操作すると、画面に見取り図が表示された。


Sound
Only
「アラグ文明ってのは便利だな。俺の若い頃はこれを手書きで書いてたものだが」


Sound
Only

「そうですね。アラグ文明の遺物を流用してやっと作れたんですよ。

帝国の最新の魔導技術でもこの機器をゼロから作るのは不可能だそうです。

でも、主任もすごいですよね。

頭の中で現場の足跡の遷移をイメージして、しかもそれを手書きで再現できるんでしょう?」



Sound
Only
「このアラグの力には敵わんよ」


Sound
Only

「そうでもないでしょう。

主任の特技があったからこそ、魔導技術でそれを実現しようとこれが開発されたんですから。

主任あってのこの機器ですよ」



Sound
Only
「わかったわかった。人をおだてるのはそのくらいにして解析結果を見せてくれ」


Sound
Only

「はい。まず、足跡Cがヴァリス陛下に最も近づいています。

そして、足跡A・BがCに対し攻撃を仕掛け、その後Cの足跡は途絶えています。

A・Bは親衛軍との交戦の後、扉から外へ逃げていますね」



Sound
Only
「Cが陛下を殺害したということか?」


Sound
Only

「そこまでの断言はできませんが、近接武器で陛下を殺せる距離まで近づいたのは、
A・B・CのうちCだけですね。

A・Bが陛下を殺そうとすると、何らかの遠距離武器か、魔法が必要になります」



Sound
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「解析だけ見ると、A・Bは陛下の側についてCを攻撃したともとれるな」


Sound
Only

「そうなんですが、謁見の間に入った親衛軍と交戦したのは明らかにA・Bなんです」


Sound
Only
「実行犯はCだが、親衛軍はA・Bを実行犯と認識して交戦した、ということか」


Sound
Only

「そういうことになります。あくまでも、足跡の解析のみからの推測ですが」


Sound
Only
「・・・・」

(A・Bがガイウスと名無しの騎士、Cがゼノス殿下と見るべきだが、しかし、、、)


Sound
Only

黙って考え続ける主任捜査官に、魔導技術者が声をかけた。「あの、、、」


Sound
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「あ、いや、すまん。ありがとう」


主任捜査官は自身のオフィスへと戻り、部下を招集した。





次回に続く、、、





~あとがき~
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アラグ文明の技術なら犯行現場の足跡解析して画面表示できそうだなと考え今回の話になりました。

アレクサンドリアでもできそうですね。
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