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皇帝殺人事件:第10話「主任捜査官の推理」

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ガレマルド、ウィギレス本部。主任捜査官は上司の部屋にいた。








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アサヒ・
ガイウス・名無しの騎士の3名を指名手配、か、、ゼノス殿下の名は出さずに、、」



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「ええ。ただし、殺害を厳禁し、生け捕りを必須条件に。

行方不明のゼノス殿下に辿り着くための手がかりですから。

殺害した場合は事件の共犯と看做すとでもしておいてください。

外向けには背後関係を掴むためとでも言っておけば誰でも納得するでしょう」


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「わかった。ガイウスは親衛軍の目撃証言もあるからな。それでいけるだろう。

アサヒは容疑者としてはまだ難しいだろうが、重要参考人としてならいけるだろう」



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「アサヒに関しては、
“ゼノス様はどちらにもつかない”の一言がどうしても気になるのです」


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「どちらにも、か、、今の帝国の政治情勢を考えれば、まず思いつくのは、、」


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「ヴァリス陛下とティトゥス殿下の帝位継承争い、、」


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「しかし、ゼノス殿下はヴァリス陛下の嫡子、、当然ヴァリス陛下派となるわけだが、、」


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「私はゼノス殿下の為人についてはよく知らないのですが、帝位に執着するような方なのですか?」


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「いや、根っからの武人というのが定評だ。軍部でも官界でもな」


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「“ゼノス様はどちらにもつかない”とは殿下の真意か、はたまたアサヒの騙りか、、わかりかねますね、、その定評を聞いてしまうと、なおさら、、」


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「アサヒ・サス・ブルトゥスに関してはパラメキア諜報機関も認識はしている。

アサヒが殿下の名を借りているだけか、それとも殿下が背後の黒幕かは、
彼等もまだ見当がつかんようだがな」



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「さしあたってはアサヒを捕まえるしかなさそうですね、、名無しの騎士に関してはどうなさるおつもりです?」


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「それなんだがな、、軍部からそいつの存在は漏らさないでほしいとの要請があってな」


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「、、どういうことです?」


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「なんでも、その名無しの騎士が、逃亡の途中で開発中の魔導兵器を破壊していったらしい。

その魔導兵器というのが、超のつく最高機密だそうでな。

その機密の漏洩に繋がることは全て避けたい、ということらしい。

その名無しの騎士も含めてな」



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「、、、納得はしかねますが、ガイウスの指名手配でなんとかなる、と考えましょう。

足跡の解析結果から見て、名無しの騎士とガイウスは仲間でしょうから」


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「足跡の解析か、、指名手配より、そちらの方が難題だぞ、、」


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「ええ、、足跡の解析が示す陛下殺害の実行犯は、ゼノス殿下、、」


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「しかし、いくらなんでも、足跡の解析だけでゼノス殿下の逮捕は無理だぞ、、
そもそもなぜ殿下が陛下を殺さねばならんのだ」



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「親衛軍が目撃したのが本当に殿下であれば私も疑ったりはしないのですが」


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「というと?」


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「ガイウスに関するパラメキア諜報機関からのファイルにあった、“天使い”なる者、、」


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「あれは私も読んだが、まさか、ゼノス殿下がその天使いだと?根拠は?」


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「現場の親衛軍の複数の将兵が証言しているのです。ゼノス殿下がその場で姿を消したと。歩いて去ったのではなく。

そして、ガイウスの本国への報告書には、天使い・・ガイウスにはアシエン・ラハブレアと名乗っていたそうですが・・は、虚空に姿を消す存在だとあります」


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「君は、その天使いとやらの存在を、信じるのか?」


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「天使いの情報がガイウスの報告書にしかないのであれば私も信じません。

しかし、天使いの情報を帝国に最初にもたらしたのはパラメキア諜報機関なのです。

そしてガイウスはエオルゼアで実際にアシエン・ラハブレアと名乗る天使いと遭遇し、その情報を基にアルテマウェポンの原型機を発見した、、、これでは、天使いを妄想の類と片付けるわけにはいきません」


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「天使いが実在するとして、ゼノス殿下は、天使いが化けた偽者だというのか」


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「ガイウスの報告書にはこうもあります。

アシエン・ラハブレアは、現地で遭遇したシャーレアン人の身体を乗っ取って行動していたと」


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「ゼノス殿下が、天使いに身体を乗っ取られている、というのか、、、」


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「私も最初は信じられませんでしたが、その場で姿を消したという証言と、天使いの情報を考慮すれば、天使いがゼノス殿下の身体を使って陛下を殺害した、と考えるのが妥当です」


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「ガイウスと名無しの騎士は、陛下を守るためにその場にいたということか?」


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「天使いを追って、と見るのが妥当でしょう。

ガイウスはアルテマウェポン共々敗北しています。

結果的には失敗作となったアルテマウェポンをもたらした天使いを恨んでも不思議ではありません。

まぁそのあたりはガイウスか天使いを捕えるまではわかりませんが」


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「一応の筋は通るが、これを政務官に報告して、納得してもらえるとは思えんぞ、、
天使いの情報をもたらしたパラメキア諜報機関ならまだしも、、」



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「でしょうね、、故に、天使いに関する情報はパラメキア諜報機関と共有するに留めるのが得策かと。

その先のことはアサヒかガイウスを捕らえてから考えましょう。

天使いやゼノス殿下に関するこれ以上の情報は、彼等のいずれかあるいは両方を捕えるまでは得られないでしょうから」


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「そうだな、、、よし、ガイウス・ヴァン・バエサルをヴァリス陛下殺害の容疑者として、
アサヒ・サス・ブルトゥスを捜査情報漏洩の重要参考人としてそれぞれ手配しよう」










次回に続く、、、





~あとがき~
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今回の話は朔月秘話第5話「深淵よりの呼び声」に大いに影響受けてます。

ガイウスがアシエン・ラハブレアに会う前にパラメキア諜報機関からの報告書から「天使い」と呼ばれる集団の存在について事前に知識を得ていたという記述に大いに想像力を掻き立てられまして、、。

ガイウスの報告だけだと本国のほとんどの連中はアシエンについて信じられないと思うんですよ。

まぁゼノスみたいなのは例外として。

でも、パラメキア諜報機関が先に情報掴んでいて、しかもその情報を元にアルテマウェポンの原型を見つけたとあれば、信憑性は高くなるでしょう。

そのあたり、ガイウスを容疑者として追うにあたって推理の材料になるとしたらどうなるかを考えて今回の話になりました。
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