(脈絡もなく小芝居開始)
俺の名前は Alex、もちろんこれは仮初めの名。
もともと本が好きで軍人稼業は長く続かなかった。お決まりの訓練後一山二山越えほどなく除隊、図書館勤めの司書になるまでは良かった…のだが、これがとにかく窮屈極まりない。来る日も来る日も分類分類分類分類。知識の翼はどこまでも高くそして自由なはずなのに。蛮族に霊災にそしてならず者から叡智を守るため、それはより安全なところへ移されるべきだというのは頭ではわかっている。のだが、、ホコリまみれのダニまみれ、場合によっては変なトラップや魔物まで取り憑いている始末の悪さ。未知の文明からもたらされたであろう希少な資料もあるにはあるが、次から次へと持ち込まれて来る限り右から左に収蔵していかなければすぐにフロアが溢れかえってしまう。
そんな日々に飽き飽きしていた俺は、シャーレアンへのお使い業務にはすぐさま手を上げたさ、とんでもない事態が起きるとは露も知らずにね。そして 運命の日。書類を届けて暗い廊下を戻る矢先、ほんのささやかな出来心でスキマが開いていたドア奥を覗いたんだ。そこには…背表紙だけでわかったよ。ちょっとやそっとじゃ拝めない稀覯本の山、山、山。そして山。思わず手に取ったさ、後ろから主の影が伸びてくるのにもまったく気付かなかったね。ハッと思った刹那、大きな力で外に放り出された。「分際知らずのおまえには、、、、罰が必要だ」そんな嗄れた聲が岩壁から響いてくる。罰?なにいってるんだ俺は元気だぜ、っと傍らのせせらぎに映った自分の姿で受けた罰を知った
おれは…おれが?…女になっちまっている…
遠くから二足立ちの蛙がこっちを見て嗤っている気がした。事態を報告しようといそぎ勤め先の図書館に入ろうとしたらエーテルが違いますと玄関で弾かれちまう。誰に話しかけてもおまえだれ?でおわっちまう。なしくずしで冒険者をするしかなくなっちまった、っていうのが俺の顛末。冒険者稼業は向いているとしかいいようが無い。高い空、広い世界、深い闇、そして重い恐怖。すべてが俺を奮い立たせてくれる。今は空賊付きのHealer商売ってわけさ。そんなある日、、
(気がすんだので小芝居終了)(済んだらしい)
オトモダチがそろそろ髪型とか変えそうな気がして今のうちにSSを撮っておきました。うしろ2枚はオマケです ←今回の主旨(たった1文)