当日記はRPの視点で書いた日記になります。
故郷のシンシアへ
先日の手紙は気に入っていただけましたか?
ふふ、一生懸命選んだから、気に入ってもらえたら嬉しいな。
度々のお手紙になりますが、先日、とうとう商館らしい場面に遭遇したのです!
いつも通り浜辺で魔法の特訓をしたのち、商館内でお風呂をいただいてたら、テマ・リーゼ頭取がお客様を連れていらっしゃったのです。
珍しいな、と思ってみていると、狩人らしきミコッテ族の女の子と、アウラの男性でした。
なんと隊商に新しいメンバーとして参加されるのだとか。
隊商は既に大所帯、といっていいメンバーが所属しておりますが、その勢いは衰えることを知らず、ますます増加の一途をたどっています!
よくよく考えると、私にも後輩が出来た、という事にもなりますが、お二人とも冒険者やお商売人として既に活動を続けていらっしゃる方のようなので、その点から考えると、やはりまたも私は後輩ということになりそうです。
その後お二人は加入の手続きや商談をしていたご様子なのですが……そこで私は珍しい物を見ることになりました。
商館内に入ったテマ・リーゼ頭取は、外の寒さが余程堪えたのか、すぐさま暖炉の前にお客様を招くと、秘書のアレクさんを呼び出して、管理人のラズリムさんを呼ぶように仰いました。
その数分後、ラズリムさんが、見た事もない道具を取り出して、小型のテーブルのような物を組み立て始めたのです。
それは噂に聞く『コタツ』という暖房器具でした。
シンシアはコタツって知ってる?
うふふ、さすがに知らないでしょ!!
コタツっていうのは小型のテーブルとそれをすっぽり覆う厚い布と、その中に温かい暖房になるものを入れた一体型の家具なんだよ。
昔は床下に炭なんかを温めて、その上に足場を作って、テーブルと布をかぶせてたらしいけど、今はファイアシャードの反応を使って、あっためるみたいです、火事にもならないし、便利だよね。
どう? 聴くだけで暖かそうでしょう!?
テマ・リーゼ頭取曰く、ミコッテをダメにするものみたいです。
私も恐る恐るお邪魔してみましたが……本当に危険だった。
なんかもう、今日はいいかな、とそういう気分にされます。
東方では猫が好むものとされ、猫たちは冬の間中、ずっとこの中で丸まってるんだとか。
ミコッテを猫呼ばわりする人もいるけど、私はそうはならないよ。
ポポと一緒に、今日も元気に跳ね回ってます。
それにしても、シンシアにも見せてあげたいなぁ、コタツ。
確かこの間クガネにコタツを書いた『ウキヨエ』が売ってた気がするので……探したけど、残念ながら今回は無かったんだ。
また見つけたら次の手紙と一緒に送るね。
寒さに負けぬ
ミア・カータポ追伸:
シンシアが心配するので、旅衣裳のほかに冬用のお洋服を幾つか買いました。
ひんがしの風の服も買おうかと思ったけど、それはまた今度にして……外国人向けのお店で、暖かそうなウールのセーターと、動きやすいボトム。
それから温かい毛糸の帽子も買いました。
ちょっと贅沢だったかな……?
でも、冒険者として頑張ったのだから、少しはいい物を買おうかなと思ってね。
ふふ、シンシアに見せたいな。
でも、シンシアは言うよね、絶対。
「冬用のドレスを買えばよかったのに」って。
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