…長い、長い夢を見ていたような気がする。まるでおのこの様な、知らぬ身体に魂だけが入りこみ…、そして冒険をするのだ。
街へ流れつき、小さな依頼を解決し、やがて少しずつ人の信を得てゆき……
「いや、そうか、これは儂の足跡じゃな?」そう思いあたってみたものの、似ているようで少し違う。しかし他人事のようでやはり似た経験のある気もする。
色々と一緒くたになっているのやも知れぬ。
思えばこのところグランドカンパニーを通して、何某とかいう組織に協力し、蛮神討伐の任が続いた。
イフリート、
タイタン、
ガルーダ、エオルゼアの神秘…げに恐ろしき力よ。
ともあれ、それらをこなした故の疲れが溜まっていたのかも知れん。
「いや違う…そうじゃ、その後じゃ」
グランドカンパニーとやらのおかげで、この地での身元の保証に困ることがなくなり、
であれば浮き草の如きこの身なれど、ひと時根を下ろすなら腕っぷし以外にも<生活の術>が必要じゃろうと、職人たちのギルドを渡り歩き、一通りの初等教練を終えたところであった。
その最後に出会った、錬金ギルドのマスターをしておる狂人。
(いや話は面白いし、馬も合うたがあれは紛う事無き狂人じゃろう!)
あれが何やら機嫌の良い様子で、小間使いの礼にと妙な薬を渡してきおった。
慣れぬ作業の積み重ねにさすがに疲れていたのか、宿に戻ったあと
ついうっかりソレを口にしてしもうたのじゃ。
幻想---この地で何度か耳にした響きじゃが、まさにそのような心地の夢であったかもしれん。
しかし夢の中のおのこ、最後にどこぞの宿で休もうという時、
「頭の中におきざりにしていた世界を、ちゃんと救いたい」
などと言うておったが、もしあれが何処かの誰かであったとして、
こんな夢を通して、儂に何を伝えたかったんじゃろうか。
こんな東方より流れ着いた、見聞と修業の為に日々を生きるだけの、
浮き草の如き冒険者の儂に。
まぁ、良い。
ワシは儂、ゲンソウは幻想、今日もこの足は大地を踏みしめておるし、
むしろすこぶる身体の調子が良い。さすがは薬と名の付くだけはある、という事か。
着慣れた衣服に身体を通し、宿を発つ支度をする。
「さて、往くか!」今日もある冒険者の一日が始まる。
-----以下中身いわゆる人物の定まっていない、キャラクリ主人公タイプのRPGをする際によく妄想する人物像(キャラクター像?)のようなものが自分にはありまして。
14にも東方文化がそれなりに描かれているのを書籍等(ストーリーは未経験)で拝見し、この世界に落とし込んで遊べそうだなと思い立ったので、モグにもらった幻想薬を使用する事にした事。
昔々に遊んでいた時はララ♂だったので、新規スタートからこれまで何も考えていない間はララ♂で遊んでいた事。
などの要素を種に、回顧録を仕立ててみました。
(デューンフォーク♂の刺すような視線が大変気持ち良くて好きです)
なんで急にこんな事し始めたのかって?
全く別の理由で情報検索をしていた時に、たまたま某冒険者プロフ掲載サイトに行き当たり、
さらにそこから、RPされてる方の日記やユーザーイベントの様子に行き当たって、
「あーわかる、そういう遊びワシも好きー!」ってなったからだよ。
(定義に幅があるというのも勿論分かっています)
どれだけの事をプレイングに反映させていくかは未定ですが、少なくともキャラクターとおべべを整えただけでも、遊びながら脳内に言葉がわんさと浮かぶし、動作とかを気にするようになるし、周りも見るようになるし、楽しみの幅はぐっと広がった気がします。