100万のトロールに取り囲まれたサクラは
危機一髪の所で、女神リンに救出された
「危なかったわね、サクラ」
「め、女神様!」
「ふふ、久しぶり。あなたが一度死んで以来ね。」
「こ、これは…」
「私の愛車よ。気晴らしにドライブしていなかったらアナタまた死んでたわね。」
「ありがとうございます…」
「いいえ、これは先日、我が子アペを救ってくれたお礼よ。」
「アペ…ああ、あの団子を喉に詰まらせていた騎士…。あの子は、女神様のお子さんだったんですか!どうりで、異彩を放っていると…」
「そうでしょう。あの子はまだ、自分が神の子とは気付いていないわ。でも、力は着実に育っている。」
「力…」
「ええ、この世界に今最も必要な力よ。それはそうと、アナタどこに向かう途中だったの?」
「あ!アルさん…いえ、エステル王女を殺害した逆賊アルナスを追って…」
「ふふ、アルナスは逆賊などではないわ。そして、エステル王女も生きている。」
「え!それはほ…」
「サクラ、あぶない!」
瞬間、閃光が走り
強い衝撃とともに
サクラは宙を舞った
遠くで、女神リンの声が聞こえる
「出たわね、魔王…」
つづく!