ある日突然、地球人の個々人それぞれの目の前に何かをカウントダウンするデジタル時計が現れた。
当然、ネットでは「一体これは何なんだ?」「宇宙人の宣戦布告では?」
などといった情報が世界中を駆け巡った。
しかしカウントダウンの時間は僅かで、
各国政府も何も対応できないままカウントはゼロに近づく。
みんなが不安に思いながらも、ついにカウントはゼロに。
その時、何が起こったのか。
それぞれの頭の中に何かを切り離す映像が流れた。
痛みや苦痛は全くなく、特に異変もないようだけど、
宇宙人が地球人全員の脳梁(左脳と右脳を繋ぐ部位)を切断したらしい。
これによって、それぞれに「意識」が二つ生じることになった。
地球に干渉してきたのはエウロパ(確か木星の衛星)に住まう知的生命体。
大きさはマイクロSDカードくらいで、頭部は四角く目鼻口はない。
全身真っ白な棒人間みたいな感じで、気持ち悪くはないけど可愛くもなくシュール。
声は、ニュースで流れるような「プライバシー保護の為に音声は変えています」のあれ。
この声が地球人に対して語り掛けるのにもっともソフトであるという考えに至ったらしい。
エウロパの文明レベルとしては、
地球人が抱えている諸問題や地球人が想像し得ることは全て解決したり叶えられるレベルで、
地球がいよいよやばい感じになってきたので、干渉することにしたらしい。
僕にコンタクトを取ってきたのは、僕が一部なりとも(この場合は記憶力)が
エウロパ人に近い能力を持っていて、
心がきれいで、しんどくても真面目に頑張っている地球人を選んだらしい。
ただし、僕にコンタクトを取ってきたエウロパ人は、ランクの低いほうで、
もっと偉い人にお伺いを立てることもあるらしい。
基本的には文明レベルの低い星を何らかの形で干渉してよいほうに向かせるのが
彼らの生きがいみたいなもんらしい。
エウロパは人口が普段は4000人くらい。
「普段は」というのが、必要になれば自分自身のコピーをいくらでも作れるらしい。
生まれる・死ぬ・という概念は既に超越しているらしい。
ただし、別に神様っていうわけでもないので、
僕がいろいろ質問攻めにしたらちょっと疲れたらしい。
エウロパでは、東日本大震災の津波で亡くなった人の魂を受け入れていて、
まだ一部の魂しか来られていないらしい。
魂と肉体は生きているうちはくっついているけど、分離が可能で、
魂というのはトンデモ論ではなく確かに存在するものだということ。
地球人の独裁者みたいな人は、
独裁者でいられるような世界をひとつ作って与えて、死ぬまで好きに振る舞ってもらうらしい。
低俗な地球人は食肉にする予定らしい。
最後に、エウロパ人の偉い人に引き合わされて、
「願いを叶えてあげるよ」
と言われました。僕が願ったのは
「もうゆっくり休みたい。好きなこと楽しいことをしたい」
ということ。
誤解・曲解されてハクオロさんみたいになっても困るので、その旨伝えたら
「わかってますよー」と。
…という超リアルな夢を見た。