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3080ti 低電圧化 (Under volt) メモ

公開
こんばんは mittie です。

PCネタ第3弾です。
今回はアチアチの 3080ti の低電圧化(Under volt) による低消費電力化にトライしましたので
備忘も兼ねてまとめてみましたよ。

■はじめに
※カードには個体差があり本設定値で動作することを保証するものではありません。
 基本的にトライアンドエラーとなり、諸々自己責任でお願いします。

グラボの省電力化には2通りの手段があります。
1. PowerLimit を下げる
2. コア電圧を下げる

巷の情報によると、PowerLimitを弄るのはパフォーマンス低下の割に電力(温度)が下がらない
らしいので、電圧を下げる方向で実施してみます。

まず、カードのデフォルト状態のクロックと電圧を確認します。
わたしのゲフォ君「ASUS TUF Gaming GeForce RTX 3080 Ti OC Edition」は、デフォルトの
Gamingモードで 1,755MHzのようです。実使用中はサーマルスロットリングに掛からない範囲で
クロックが更に上がります。

実際にゲーム(もちろんFF14)プレイ中のクロックと電圧を HWiNFO64 で確認してみましょう。

【ゲームプレイ中(Default)】
 GPUコアクロック:最大 1,995Mhz
 GPUコア電圧:最大 1.081v
 GPU温度:66℃前後
 メモリジャンクション温度:78度前後
 消費電力:270~300W程度


 ※NvidiaコンパネでFPSのみ72FPSに絞っています。ここが無制限だと恐らくもっとクロックが
  上がるかと思います(冷却に余裕があれば)。
 ※後述の Afterburner のV/Fカーブからも確認できます。

うーん、電気バカ喰いですね(^^;)
GPUファンの唸りもかなり聞こえるし熱風がハンパないです。

ということで、コア電圧を下げて省エネにしてみます。

■用意するもの
・MSI Afterburner
 MSI謹製のOCツールです。他のメーカーのGUPでも使える優れもの。
 ※逆にASUS純正OCツール GPUTweak はPCの挙動がおかしくなったりする等の弊害が過去あった
  そうなので入れない方が良いかもしれません。。

・HWiNFO64
 上で既に使っていますが、各パーツのセンサーからリアルタイムで情報を表示してくれるツールです。
 対応しているパーツならかなり細かい情報を取ってくれるので便利です。
 ※逆にASUS純正のツール AI Suite.. 以下略


■手順
1. MSI Afterburner を起動し、左下の"CURVE VOLTAGE"をクリックします。
 ※Ctrl + f でも OK



2. グラフ(V/Fカーブ)が出てきますので、ターゲットとする電圧とクロックを設定します。
  今回は 1,650MHz(約20% Down)/0.756v(約30% Down) をターゲットにしました。
  ※この値は適当です。最後の方にも記載しましたがいろいろ試してみるとよいです。
 
  ※最初にコアクロックのベースを下げるという情報もありますが、下げても後の手順(2-4)で
   自動的に均されて意味がなかったので実施しないことにします。




2-1. グラフ上で 0.756v(756mv) のマーカーをつまんで、X軸で 1,650MHzになるところまで
   引っ張り上げます。

2-2. そのマーカーのX軸上の何もないところで Shiftキーを押しながらマウスで右へビヤーっと
   ドラッグします。するとY軸側のマーカーが全部選択されたようになります。

2-3. Shift + Enter を 2回押下します。そうすると最大が 1,650MHz でまっ平なグラフが
   出来上がります。ただ立ち上がりの部分が急で不自然になっています。

2-4. Afterburner のメイン画面に戻り、適用ボタンを押下します。
   するといい感じに均されます。
   ※ここでまっ平にした部分のマーカーの一部が少し上下する場合がありますが、なったり
    ならなかったり、OS再起動でも変わったりするので気にしないが吉。
   
3. 右ペインの鍵マークを押下してロックを解除します。そして保存ボタンを押下すると右の1~5の
 保存スロットがチカチカするので任意のスロットを押下し保存したら再度鍵マークをクリックして
  ロックしておきます。
  グラフは右上バッテンマークで閉じます。

  ここまでで設定は終わりですが、OSが起動した際に先ほどの設定が自動でロードされるように
  設定しておきます。

4. 左ペインの歯車マークをクリックします。



4-1. 「全般」タブの「全般的なプロパティ」で「Windowsと一緒に起動」「最小化の状態で起動」に
   チェックが入っていることを確認します。※後者はお好みで

4-2. 「プロファイル」タブの「自動プロファイル管理」で、2D/3Dともに先ほど保存したスロット
   ナンバーを選択しておきます。OKを押下して閉じます。

これで設定は完了しました。
それでは実際にどうなるのかを確認してデフォルト時と並べてみましょう。

【ゲームプレイ中(Under volt)】
 GPUコアクロック:最大1,680Mhz
 GPUコア電圧:最大 0.756v
 GPU温度:59℃前後
 メモリジャンクション温度:76度前後
 消費電力:180~200W程度


【ゲームプレイ中(Default】
 GPUコアクロック:最大 1,995Mhz
 GPUコア電圧:最大 1.081v
 GPU温度:66℃前後
 メモリジャンクション温度:78度前後
 消費電力:270~300W程度


 ※双方とも、ほぼV/Fカーブ通りのクロック/電圧になっているようです。


結果として約 100w の省エネができました。

もっと低い電圧で高いクロックを設定できる可能性はありますので、どこまでいけるかを
詰め詰めするのが好きな方はいろいろいじってみるとよいと思います。
また、RADEONさんでもやり方は変わらないので同じようにできると思います。

尚、今回はコアクロックも下げている(パフォーマンスを制限している)ため、実は PowerLimit
で調整するのとあまり変わらないのですが、このクロックでリムサエーテ前でも上限の72FPSを
割らないこと、また細かい調整が効くのでこの方法を取っています。
詰め詰めすればパフォーマンスを(さほど)落とさずに省電力化も可能です。

そして、メモリジャンクション温度を下げるにはサーマルパッドの交換が有効らしいのですが
分解する必要があるので、ちょっと敷居が高いです^^;

長文になりましたが今回はここまで。
なんか仕事で検証やって手順書作ってる気分だったので、たぶんもうこういう日記は書かないと
思いますw あー疲れた。・゚・(ノ∀`)σ・゚・。
コメント(1)

Ryka Sterne

Ramuh [Meteor]

こんにちは!
こちらの内容を参考にさせていただ私の環境にて設定してみたところ快適な動作のままGPU温度が下がり、むしろ今までより気兼ねなくグラフィック設定があげられるかもと思いました!
有益な情報を共有いただき感謝します!
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