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英雄である前に。 新生編 第十五話 異端者の影を追って

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こんにちは、Biskaです。

フランセルの異端審問を終えても、私の中には一つの疑問が残っていました。

なぜ、異端審問を行う側の騎士から「竜眼の祈鎖」が見つかったのか。

偶然とは思えませんでした。

そこで私は、クルザスで起きている出来事を調べ始めます。

前哨地を訪れ、人々から話を聞く。

これまでに起きた異端者騒ぎについて、一つずつ情報を集めていく。

どれも、それだけでは大きな手掛かりにはなりません。

それでも、話を聞いていくうちに、少しずつ同じ人物の名前が出てくるようになりました。

異端審問官ギイェーム

私たちの前に何度も現れ、異端者を追及していた人物です。

最初に会ったときの私は、彼が本物の異端審問官だと思っていました。

だからこそ、調べれば調べるほど、違和感が大きくなっていきました。

そして、ついに知ることになります。

本物の異端審問官は、すでに命を落としていた。

私たちの前で異端審問官を名乗っていたギイェームは、本物になりすましていた偽者だったのです。

さらに、「竜眼の祈鎖」も、人を異端者に仕立て上げるために利用されていました。

フランセルの事件も、偶然ではなかった。

そう考えると、それまでの出来事が少しずつ繋がっていきます。

そして、事件には騎兵のプルニヤも関わっていました。

彼女はギイェームに協力していましたが、すべて自分の意思で行っていたわけではありませんでした。

人質を取られ、脅され、従うしかなかった。

その話を聞いたとき、私は複雑な気持ちになりました。

異端者を取り締まる側にいる人まで、恐怖によって利用されていたのです。

そして、私たちはついにギイェームと対峙します。

追い詰められた彼が見せた姿は、今でも忘れられません。

人の姿を捨て、異形へと変わっていく。

それまで「異端者」を裁いていた人物が、最後には自ら恐ろしい姿をさらしたのです。

激しい戦いの末、私たちはギイェームを倒しました。

事件が終わったとき、私はしばらく考えていました。

フランセルが疑われたこと。

オルシュファンが友を信じ続けたこと。

そして、その裏側で誰かが人々の恐怖を利用していたこと。

この一連の出来事を通して、私は初めて、「異端者」と呼ばれることの重さを実感したように思います。

長い戦いの中で生まれた恐怖や信仰は、人々を守るためのものでもあります。

けれど、それを利用する人間がいれば、誰かを傷つけるものにもなってしまう。

当時の私は、そこまで難しく考えていたわけではありません。

ただ、

「フランセルは、本当に悪いことをしたのだろうか」

その疑問から始まった出来事が、思っていた以上に大きな事件だった。

そのことが強く心に残っています。

そして、ようやく事件が終わったことで、私たちは再び本来の目的へ戻ることになりました。

探しているのは、シドの飛空艇――「エンタープライズ」。

その手掛かりを追って、私たちはさらにクルザスの奥へと進みます。

次に待っていたのは、ドラゴン族に占拠された砦――ストーンヴィジルでした

次回は、エンタープライズを取り戻すため、ストーンヴィジルへ向かったときのことを振り返ります。
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