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Peko Aliapoh

Yojimbo (Gaia)

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ペコ・アリアポーの冒険録 下巻

公開
ヒエン「では、これより我々のドマ城を破壊する!準備はよいな?」
ヒエン様はその場を仕切ろうとすると横からユウギリさんが割って入る。
ユウギリ「本当によろしいのですか?ヒエン様、あの城には数々の思い出が…」
ヒエン「くどいぞユウギリ。男に二言はない!城を壊してもわしの思いは消えぬ、城などまた皆で建て直せばよいのだ!」
とヒエン様も返し、もう一度仕切り直す。
ヒエン「では、今一度作戦の確認をしよう。まず、ユウギリとペコは城の中心部を目指し、約束の時間までに城の核となる柱に時限式の爆薬を取り付けてくれ。」
僕とユウギリさんは頷く。
ヒエン「わしは最上階にいる敵将のヨツユを討つ、首を取らずとも時間までに致命傷さえ負わせれば後は城ごと落とすことで事は終えよう。くれぐれも時間までには二人も脱出するように頼むぞ!」
ペコ「ユウギリさんと一緒ならどこまでもお供しますよ。」
ヒエン「はっはっは、どうやら緊張はしてはおらぬようだな。安心したぞ、そなたを信頼しておる。共にこのドマの地に平和を取り戻そうぞ!」
しかしこの作戦に不満があった僕は、続けてヒエン様にこう問う。
ペコ「して、残った敵兵はどうするのですか?まさか皆殺しに?」
ヒエン「うむ、そなたならそこを心配すると思ってな。ユウギリにちゃんと策を話しておる、その時がきたらユウギリから聞くと良い。心配するな。」
僕は半信半疑で分かりましたと折れる。
ヒエン「では、参ろうか。皆にアーゼマの均衡があらんことを…」
その声と共に三人は城に忍び込んだ。
一度ユウギリさんとは別れ、各自決められた箇所に爆薬を仕掛けた、自分の分を終えた僕は急いで中心部にいるであろうユウギリさんと合流する。
中心部に行ってみるとユウギリさんが敵兵に囲まれていた。僕は数十人もいる敵兵の秘孔を一瞬で突き、その場にいる全員を仮死状態にした。
ユウギリ「我ながら見事だな、このユウギリ一生の不覚。いや、助かった。」
ユウギリさんは僕にお礼を言う。これはイケる!と思った僕は
ペコ「いえいえ、お礼だなんてそんな、ハグだけで充分ですよ。」
と口走るが、いつものようにスルーされてしまう。
ユウギリ「では、最後の大仕事といこう。」
これ以上ふざけると本当に怒られかねないので二人で残りの爆薬を急いで設置する。
ユウギリ「終わったな、では出るぞ。」
爆薬を設置し終わり、すぐにその場を去ろうとするユウギリさんに対して、僕は話しが違うと問い掛ける。
ユウギリ「いや、騙すようで、すまないと思っているが。こうでもしないと貴殿は賛同しないと思ってな。最初から策などなかった、このまま残りの敵兵ごと城も落とす。」
ペコ「そんな!?敵とはいえ同じ人だ!救える命は救う!今からでも僕が何とかする!」
ユウギリ「無茶だ!それに分からぬ!我々ドマの民があの女にどれほどの苦渋を飲まされたか?まさか、忘れたわけであるまいな?」
ペコ「忘れたわけじゃないけど、でも…それでも…いつか分かり合える日が…」
ユウギリ「長年分かり合えぬから、こうして首を取ることで終結しようと言うのだ!ヒエン様も自分の首を懸けておられる!いい加減、貴殿も腹を括らぬか!」
ペコ「その戦い自体が間違ってるんだって!僕は…僕は二人に生きて欲しいよ、ヒエン様にもヨツユさんにも!命は平等な筈でしょ?」
ユウギリ「貴殿の情の深さには呆れたな…どうせまた、ツユちゃん可愛いー♥などと、うつつを抜かすのであろう?」
僕は挑発的なユウギリさんに少しカチンときた、何を話しても、もう理解はされないと悟った僕は言葉を失い、黙っていると。
ユウギリ「もうよい、私だけでも先に出る。好きにするがよい。」
ユウギリ「…貴殿は何故…忍びとなったのだ…」
と最後に言い放ち、影と共にその場から消えた。僕は聞く耳を持たず、とりあえず目の前に倒れている兵士逹を外に運び出した。
ペコ「何が信頼か…結局、自分達の都合のいいように僕を使ってるだけじゃないか。」
ペコ「何が平和か…誰かが死ぬことで得られる平和なんて幸せなはずがないのに。」
僕は愚痴りながら倒れていた兵士全員を外の安全なところまで運んだ、再び城内に戻ろうとすると。
イッセ「ペコさん!」
ドマの民であるイッセと言う青年が僕を呼び止める。
イッセ「これは、帝国兵?ペコさん、一体何を?」
ペコ「いや、命あるものは放っておけなくて。これから中に戻って残ってる兵士達も救うつもりだよ。もうすぐ城も壊れる、君も早く逃げるんだ。」
そうですかと相槌を打ち、僕のしていることに口を挟むことなくイッセは続けて話す。
イッセ「俺…ペコさんに言われて気づいたんです、みんながみんな強いわけじゃない、出来る人だけで出来ることをやろう。って…俺にも何か出来ることが…って思ったんです、なにか…」
その気持ちだけで充分と、僕はイッセの肩を叩き、自分の耳に手をかける。
耳に付けていた赤い糸の耳飾りを外すと、僕はそれをイッセに託した。
ペコ「その糸は僕の命と同じくらい大事なものでね、君に預かっていてほしい。これが今の君に出来ることだ、頼めるかい?」
イッセが「はい」と返事をして赤い糸の耳飾りを受け取ったのを確認すると、僕は兵士から装備をぶんどり、その装備に着替え帝国兵の姿で城に戻った。
目指した先は城内の総合指令室だった、帝国兵に変装していた僕は指揮を取っているであろう上官に話しかける。
ペコ「大変です!敵兵が責めて来ています!」
帝国兵「何?それは誠か?しかし、監視カメラには何の異常もないが?」
ペコ「恐らく、ドマの忍びでしょう。奴らに掛かればカメラの目を盗み、城に侵入するなど朝飯前です。」
帝国兵「して、状況は?」
ペコ「どうやら城内の至る所に爆薬が取り付けられています、間も無くこの城は崩壊するでしょう。ヨツユ様からも命令が出ています!全軍に撤退命令を出して下さい!」
帝国兵「どこまで忌々しいのだあの連中は、まさか城ごと狙うとはな。分かった後は私が全区域に撤退命令を出す、貴様も早く逃げよ。」
ペコ「上官殿は?」
帝国兵「ふっ、部下を置いて先に逃げれるか。私は貴様らの安全を確認してから最後に出る。」
僕はその言葉を聞き、兜越しに涙目になる。
帝国兵「しかし、許せぬな。このような非道な策を取るなどと、やはりドマの民達を皆殺しにするしかあるまいな。」
その涙も束の間、やはり戦争をするものの考えは変わらない。僕は我に帰ると、
ペコ「…いえ、どうやら敵は一人だったようです。その忍びは…ペコ・アリアポーと名乗っていました。」
帝国兵「それは確かか?自ら名乗りを上げるなどと馬鹿な者もいたものだ。」
ペコ「どうでしょう?忍者の仕来りには名乗りを上げる習わしがあるとか、はたまた我々を惑わす作戦なのか?」
帝国兵「ふん、まぁいい。おっと、早く指令を出さなくてわな。では、貴様も無事に出ろよ?」
あまり時間がないので強引に会話を終わらる帝国兵。お互いに敬礼した後、僕は最上階にいるヨツユさんの元へと急いで向かった。
最上階に向かう途中、僕はふとユウギリさんの言葉を思い出す。
何故、忍びになったのか…?
本当に強くなれば戦う必要もなくなる。そう思って僕はずっと修練を積んできた、忍者は暗殺術の先駆者と言われ、皆その暗殺術を極めようとした。
違う、逆なんだよ。人を殺せる技術に長けるなら、その逆もあり得るはずでしょ?人を生かせる術もあるはずでしょ?でもそれはやっぱり、僕が永遠に思い描いた幻想のおとぎ話に過ぎないのだろうか?
最上階にたどり着くと、そこには血塗れのヨツユさんが倒れていた。
ペコ「ヨツユ様ぁ!」
時すでにお寿司か?僕が安否を確認しようとするとヨツユさんは僕の方を見てこう喋る。
ヨツユ「なんだい…うるさいねぇ…せっかく気持ちよく寝ていたのに…」
どうやらまだ息はあるらしい、僕は急いでヨツユさんを運ぼうとする。
ヨツユ「あんた…、よしてくれよ、…あたしは罪を犯しすぎたのさ…当然の報いさ…」
ペコ「あなたは綺麗だ!だからこれからも生きていてほしいんだよ!」
ヨツユ「聞き飽きた台詞だねぇ…でも、ちゃんと行動に移したのはあんたが初めてだよ…」
ヨツユさんがそう言ったところで、とうとう城が崩れ始めた。僕とヨツユさんは崩れた天井の下敷きになり身動きが取れなくなってしまった。
目の前の女性一人さえ救えないなんて、僕の今まではいったい何だったんだろう?
「情に流される忍者はいとも容易く死ぬ。」死を悟った間際、師の最初の教えが僕の頭の中に響いた。
死を覚悟したその時、ヨツユさんが酷く衰弱した声で呟く。
ヨツユ「あんたは…まるで光だね…あたしには…眩しすぎるよ…せめて…せめて…その光を…別の人に分けてやりな…」
僕はその言葉を聞き、最後まで生きようとしたが。もう体が言うことを聞かない、手遅れだった。こうして僕らは、城が崩れる音と同時にそのまま息を引き取ったのである。

 決戦の朝が来た、いよいよゼノスの首を取るのである。
ヒエン「昨晩は大丈夫だったか?」
ヒエン様は私の心配をしている。もう頭痛はしていない、大丈夫。と私は返す。
しかし、それより気になることは先程からオボロさんの姿が見えない。
ヒエン「まさか…。」
とヒエン様が口走った時には、僕も決戦の地へと向かっていた。
オボロ「色々考えたが、やはり自らの手で討たなくてはな…。待っててくれ、カラスよ…もうすぐだ…。」
決戦の地にはもうオボロとゼノスがいた。
まだ待ち合わせの時間には早いと言うのにゼノスは待ちきれなかったのであろう。
オボロ「我が名はオボロ!我が同胞カラスのために、友の心の安らぎのために、ゼノス・イェー・ガルヴァス!お主を討つ!」
ゼノス「カラス?あぁ…ドマの忍びの一味か…あの時は悪くなかったぞ?貴様も愉しませてくれるのか?」
オボロ「どこまで不愉快な輩なのだ、ペコ殿、すまぬな。やはり穏便には事は進まぬようだ!」
そう言うとオボロは天地人を展開した。が、ゼノスは息をするようにその術式を崩した。
オボロ「くっ…化け物か…」
その通り。
ゼノス「貴様はつまらんな…カラスとやらの才能人の方がよっぽど愉しめたわ。」
何それ?俺知らねぇんだけど?と思ったのも束の間、ゼノスが止めを刺そうとすると、また一人の忍びが現れた。
オボロ「ペコ殿!」
とオボロが言うと、ゼノスは飢えた狂犬のように私に急に襲い掛かった。
ゼノス「ペコ?そうか、貴様かぁ…貴様とは相見えたかったぞ!ペコ・アリアポー!」
あまりの狂気に、えぇ…人違いでは?と私は後ずさる。
そんなこともお構いなしにゼノスは刀を振るう。
ゼノス「こんなものではないだろう?もっと貴様の力を見せてみよ!」
私は刀の軌道を反らしながら、彼の隙を探す、何か異変を感じたのか。ゼノスは足を止める。
ゼノス「この一瞬で俺の兜に傷をつけるとはな、くくくっ、やってくれる!そうでなくてはなぁ!面白い!面白いぞ!倒れてくれるなよ?」
私は、次はない今度は本当に目を潰す!と脅しをかけても。彼は攻撃を止めない。
勿論、目を潰す気はないので氷遁の術で足の自由を奪った。
ゼノスはそれに合わせて妖刀一閃を飛ばす。私は、それをかわしゼノスの裏に回った。がそれは分身だった。
ゼノスの方を振り返ると、既に刀が降りかかっていた、何とか反応を間に合わせた私は、その後も彼の刀にだけ自分の刀を合わせる。
私を捉えきれないと悟ったのかゼノスは圧縮剣気を繰り出す。私はそれを残影で凌いで見せた。
攻撃が止まったのを確認すると私は距離を詰め、喉をかっ切る素振りだけ見せる、とここで。
ゼノス「…もうよい…興が削がれた…。」
ゼノス「貴様からは殺意と言うものを感じられん、これでは折角の戦も台無しだ…」
ゼノスは残念そうに、
ゼノス「分からんな…それほどの実力がありながら、何故戦おうとしない?」
私は自分の心の声を聞く。自分が傷つかない強さよりも、他人を傷つけない優しさを私は求めた。本当に強くなれば戦う必要もなくなる…そう答えた。
ゼノス「この俺に説教をする気か?…くだらん…」
ゼノスは、してやられたか。と言わんばかりに自分の首を断とうとした。
が私の前ではそれも叶わない、ゼノスの刀は既に刃こぼれしていて到底、首を切ることは出来ない。
ゼノス「…よいだろう、貴様の勝ちだ。まさか…この俺が手玉に取られるとはな。気に食わないが、その力は認めよう。」
そう言うとゼノスはその場を去った、意外と物分かりの良いゼノスに私は、いつか…分かり合える日が本当に来るかも…と呟く。
遅れてヒエン様、ユウギリさん、ツバメさんがやって来た。
ヒエン「では、軍は一度退いたのだな?」
ユウギリ「しかし、油断は出来ません。またいつ攻撃をしてくるか?」
ヒエン「うむ、一応警戒はしておこう。がワシらから仕掛けることはもうしなくてよいだろう。」
ユウギリ「争いは争いを生む…と言う事ですね。」
戦いが完全に終わったわけではなさそうだが私はこれで良いと思う。失っていい命など何一つとしてないのだ。
皆もそれを理解するかのように私に歩み寄る。
ツバメ「ふふっ、オボロ様は少し反省して下さいね。」
オボロ「ぬ、拙者だけ悪いようではないか…しかし…まぁ、すまなかったな。ペコ殿。」
いいよ、気にしてない。無事で良かった、と私は言う。
ユウギリ「うーん、どうも今の貴殿は、なんと言うか調子が狂う。」
ヒエン「ハッハッハ、ペコはユウギリにゾッコンだったからなぁ!どうやら、あの頃が恋しいと見えるな!」
ユウギリ「ヒエン様…何を…」
ヒエン「ユウギリも人が悪い、満更でもない表情をするから、ペコも本気になる。バシッと言ってしまえばよいのだ!」
ユウギリ「いえ…私には…その…」
ユウギリさんは照れた表情でヒエン様の方を見ても、ヒエン様は気付かない。
ヒエン様の鈍感さにも困ったものだ。
こう言う会話をしていると。本当に戦いが終わったような気がする。
記憶が戻るまで私は、オボロさんとツバメさんと共にラノシアやグリダニアを見て回るつもりだ。カラスさんがそうしたように…
ドマに残るヒエン様とユウギリさんに別れを告げようとすると、
ヒエン「ペコ!」
ヒエン様が呼び止める。
ヒエン「そなたが皆を『愛』したように皆もそなたを『愛』しておる。その思いさえ忘れなければ、必ず道は開かれよう。…たっしゃでな!」
私は、ありがとう。とヒエン様に告げるとその場を後にした。今の言葉を胸に秘めて…

 今宵も満月、霧が霞む静かな夜にふたつの影がまた重なる。
オボロ「今日の任務はこのイディルシャイアにある。ペコ殿…そろそろ何か思い出さぬか?」
私は首を横に降り、今があればそれでいい、もういい。と促した。
オボロ「そうか、ここに来れば何か思い出すと思ったのだが…まぁよい。」
続けて間もなくオボロは語る。
オボロ「あそこに建物が見えよう、何でも…里親のいない子供を預かる孤児院でメネフィナの家と言うそうだ。今日の任務はそこに忍び寄り、このコーヒークッキーを子供達にこっそり寄付する。」
急にクリスマスのサンタのようなことを言うオボロに私は少し違和感を覚えたが、任務の先が孤児院となれば納得がいった。
オボロ「この任務はひっじょおおおぉぉに重要な任務にござる、失敗は許されない。それもお主一人でやるのだ、出来るな?」
私は頷き、すぐに任務に取り掛かった。
メネフィナの家に入ってみるとどこか懐かしい感じがした、初めてじゃない?何度か訪れたような?まるでそれは、ここが帰るべき場所のような…そんな気がした。
いかん、いかん、それよりクッキーを、と思った矢先に部屋の明かりがポツンと覗かせていた。
私はその光に導かれるように部屋に入った、そこには一人の女性が立っていた。
よく見ると、その女性の耳には私と同じ赤い糸の耳飾りを付けている。
私の存在に気が付くと女性は泣きながら私の方へ駆け寄り、その涙を堪えながら笑顔で私に「おかえり!」と言った。
私は…。
僕は、「ただいま…」と言い、優しくシロを抱きしめたのだった。 Fin
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