キャラクター
ウルダハの街に一人の冒険者が降り立った。
彼の名前は、アラン。
金色の髪が少しだけ癖にある、15歳になったばかりのヒューランの少年だった。
彼は、よく歳が実年齢よりも若く見えることを気にしていた。
実際、顔立ちは幼く、全体から醸し出す雰囲気も、まだまだ、あどけなさが残っていた。
そんな彼は、腰に一本の古びた剣を差して、剣術士の集うギルドの前を通り掛った時だった。
丁度、剣術士ギルドの入り口に差し掛かった時、彼とすれ違うように、横を通り過ぎた幼い少女…この場合ララフェルなので年齢は解らなかった。
だが、彼女の身に着けている装備は、上級者向けの装備だった。
アランでは、まだ扱うことが難しい盾にも、古い傷跡をいくつも残していた。
そして何より身に纏った雰囲気は、ララフェル特有の幼い顔立ちに反して、歴戦のオーラを醸し出していた。
アランが、そんなララフェルに見とれていると、ララフェルの少女のアメジスト色の瞳はアランに視線を向けると、優しく微笑み、そのまま立ち去って行った。
まるで、アランの新しい門出にエールを送る様な眼差しは、何処か吸い込まれそうだった。
すれ違った時に、アランは、そのまま視線を送ると、彼女の紫色の髪がふわりと風になびく。
アランは、剣術士ギルドに向かう目的も忘れて暫く、そのララフェルを見惚れてしまった。
その夜、アランは寝る前に、もう一度あのララフェルの少女を思い出す。
自分でも解るくらい、心臓の鼓動が高鳴る。
憧れであり、他にも有るのだろうとアランは思った。
ここに来る前、故郷の村では、異性に対して、こんなに淡い気持ちになったことはない。
だからきっと、これは故郷の両親が子供の頃に教えてくれた恋なのだろうと自覚した。
早朝、アランにとって、初めての独立ちだった。
ギルドで出された課題の為に、街の外に出てモンスターを狩りに行く。
どの冒険者も潜ってきた門だが、アランには目標があった。
あの、ララフェルの少女の様に強くなる…いや、自分が彼女を守れるくらい強くなる。
そう、決意を胸に込めて、宿を出た。
そして、酒場の横を通った時、ゴミ捨て場に、昨日の憧れのララフェルの少女が、汚物と共に深い眠りについていた。
品が無く、ガァーガァーとイビキをかきながら眠る姿は、百年の恋も冷める瞬間であった。
その晩、アランは生まれて初めての、お酒を飲んだ。
その味は、何処か、しょっぱく、苦い味がした。
アラン「はぁ~・・・、拳闘士になろうかなぁ・・・」
_(┐「ε:)_残念ララっ子www
ラフィーさん、コメントありがとうございます。
まったく、何処のララフェルでしょうね。
折角、希望に満ちた若者が、不憫で仕方がないですね。
こんばんはMimikuさん。
ストイックな雰囲気で始まって「おっ?」と思ったらオチがなんとも(笑)
シルヴィーヌさん、コメントありがとうございます。
盛り上げるだけ盛り上げて、落としてやりました。
してやったりです。
わかっていた…わかっていたさ…そのララフェルが、ある意味一級品であるが故…(遠い目
ちょっとゴミ捨て場からそのララフェル拾ってくるね。
きっと何かの役には…たつのか…?
ストさん、コメントありがとうございます。
超が付くほど、役に立ちます!!
何と、処分に困った高価な、お酒等を無料で処分してくれます。
勿論、手数料は一切かかりません!!
一家に一人欲しい、このララっ子が、ただで手にはいります。
お久しぶりです(笑)あああるあるですよね~理想を夢見すぎているのです(笑)リアルなんて…なんて…
シルビスさん、コメントありがとうございます。
お久しぶりです、飲んだくれました(笑)
幾つか話を書いていましたが、力尽きて途中やりで、全然、投稿していませんでした。
世の中、こんなものですね…
肩肘張って生きていると疲れるので。
私も、もう少し可愛くて、愛らしくてを全うに書いていたはずか、いつの間にか、ミミクが、こんなダメキャラになっていました。
おかしいな…