未明、水場のそばで倒れている男を1人発見する。
帝国様式の衣服を身につけていたため、捕虜として連行。
2日前に集落の東に墜落した帝国艦に乗っていた可能性が高い。
男は若いミコッテだった。属州人かもしれん。
意識が戻ったら尋問することに決まった。
ミコッテの意識が戻った。尋問をしたが、何を聞いても答える様子がない。
拷問すべきかと検討したが、イルヴァによると衰弱しているせいだというので、先に手当をしてやることになった。
例のミコッテは飯を食わせてやったら元気になった。
やはり先日の帝国艦に乗っていたらしい。だがそこでも捕虜のような扱いだったらしく、詳しいことは知らないという。
本当かどうかあやしかったが、イーサが聞いても嘘はついていなかったから信じてもいいだろう。
牢から出してやることになった。
テオと名乗ったミコッテは喋るのが好きなのか、聞かなくてもあれこれ話をしている。
好奇心旺盛な若い連中が、変な影響を受けなければいいが。ただでさえ里の人間は数が減っている。
これから冬支度もある、ミコッテは早めに集落から追い出した方が良いだろう。
ヴィエラ族の集落、民家の本棚にある日記より抜粋