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暁月のラストバトルが忘れられないので小説っぽいものを書いた

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あの時感じた高揚感がずっと胸に残っているので。
カゲロウ(自キャラ)が喋ってるだけの文章なので面白みはあんまりないかもしれません。

恥ずかしいので隠します(いつもの) あと書くまでもないかもしれませんが6.0クリアまでのネタバレがあります。
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『その身を焦がすもの』


手放したくなかったと、そう思ってしまった。
無論、彼のしてきた事を赦せはしない。……赦してはいけないのに、果てで行ったあの戦いを思い起こすと、得も言われぬ高揚感がこみ上げてくるのだ。

身体を奪われたあの出来事までは、「理解できない」とか「憎い」とか、そういう感情だけだったはずだ。
その筈なのに、月の底でファダニエルが言った事に確かに苛立ちを覚えたのだ。殿下で試そうと思っていた、という言葉に「そうはさせるか、アイツは俺とやり合うんだ」、と。
そう感じたのを当時は気にも留めていなかった──気にする余裕も無かったが、後になって己が抱いた感情にひどく困惑した。誰がアイツを仕留めようと俺には関係無いし、何の問題も無いはずなのに。

人は皆、楽しい事をしたいと思うものだろう。俺も食事が好きだし、無理をしない範囲で……腹を壊したり、栄養の偏りだとかで体調を崩さない程度には、それを楽しみたいと思っている。
……戦いだけが、ゼノスの愉しみだった。アラミゴでの決戦に打ち勝ったあの時をきっかけにあんな訳の分からない感情を向けられて、世界を滅茶苦茶にして皆を危機に晒して……。いい迷惑だったが、こうも思うのだ。
もしも……もしも俺が、楽しさなどただの一つも無い世界に生きていて、ある日突然己を高ぶらせるものが目の前に現れたら、俺はそれに手を伸ばさずにいられるのだろうか、と。
ただ楽しくなれるものを求めたという部分は、普通の人間と何ら変わりないのでは、と。
アイツを許すつもりは毛頭無い。……ただ、楽しみなど殆ど感じられなかったアイツの事を、哀れんでいるのかもしれない。
そんな彼が、俺の……俺との戦いに愉しさを見出しそれを求めたのなら、全力で応えてやるべきではないだろうか、と……そう考えてしまった俺は、やっぱり可笑しいだろうか。

最果てで対峙して、「冒険者」と呼ばれた事がどうしようもなく嬉しかった。
英雄、解放者、光の戦士といった肩書きに囚われず、俺の本質を見てくれた。あの時確かにそう感じた。
──いかにも哀れみや義務感で戦ってやっているような物言いをしたが、力を出し切り、傷を与え与えられ、命だって何度も危機に晒しながら、命を燃やし心を震わせながら互いに全力でぶつかり合ったあの戦いが…………ああ、楽しかった、愉しかったのだ。


体感2400文字くらいは書いたつもりだったのに1000文字もなくてびっくりした。
私は書き手なので書き手としての視点でしか自分の文章を読めませんけど(?)、私以外の人間にはどう映るのか気になったり気にならなかったりします。「手放したくなかった」の意味とか。
コメント(1)

Scathach Lancer

Zeromus [Meteor]

素晴らしいラストバトルの表現だと思います♫僕も、書き手としてロドストに、創作小説上げてますが、やはり物を書く楽しさがあるのはわかりますが、読み手に、その想いが、伝わるのかと、不安になるんですよね(´・∀・`)これっきりにしないで、時間の許す限り互いに頑張って色々書きましょう(・∀・)アヒャ!!
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