ずるいや。
※蒼天のイシュガルド3.3ラストバトル以降のネタバレを含みます。クリア後にご笑覧いただけるとうれしいです。
これは前回クレームが入ったので載せるイケメンSS(遠景)
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デバフを差したら単体撃ちきってアイアンジョー、戦歌はメヌエット歌い切り、他2つは残り10秒切ってたら別のに切り替え、というガバガバ運用でどうにか詩人をやっております。
英雄バトボ乱れ撃ちのバフ盛り合わせも入れられればいいのですが、パーティの場合大技使う時に揃えないとバトボの効果が薄いそうで、なかなかそこまで頭が回りませんね……
要するに火力低いのよ(´・ω・`)
ニーズ戦中ずっと(まだ!? まだ減らない!? あっ飛びやがったDoTーッ!!)って胸中叫んでました。
予習とはなんだったのか(´・ω・`)
せめて戦歌とデバフが仕事してたことを祈るばかりです。回避してると切れがち。
そんなこんなでころころしてても、駆けつけてくれたフレさん達のおかげで、どうにかニーズヘッグを地に沈めることができました。
さあ、ムービーの始まりです。
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ヒカセンの8割は同じこと考えたと思うのですが。
なおもこぼれ続ける怨嗟の声に、新生ラストばりにソロでワンモアされるかと身構えました。
だって竜の眼、あれだけ削っても元気にぎょろっぎょろしてるんだもん…
しかし影は影、ニーズヘッグ本体でないためでしょうか。
エスティニアンがついに相手の支配を押し返します。
動かせるのは腕一本、それで邪竜の──己の──首を握り込み、こちらを呼ぶのです。
殺してくれ、と。
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復讐は虚しい、と世の中よく言われますが。
正確には、復讐に生きるのは虚しい、なのだろうとよく考えます。
特に、相手が最期まで強者だった場合。
復讐を果たせたということは、復讐者のほうが既に、心身共に相手より強くなっていたケースが多いです。
結果どうなるか?
復讐者は、今まで見えなかった相手の弱さ……脆さ、愚かさ、哀れさ……を突きつけられ、印象を変えられてしまうのです。
この程度のものに、あるいはこれほど哀しい侘しいものに、自分は人生の全てを──"薔薇の香をかぐ"時すらも費やしたのかと。
それは呪いが解ける瞬間でもあるのですが、虚しくなるのは当然だと思うのですよね。
復讐に生きる者にとって、おそらく最高のエンドは相討ちなのだろう、とも最近は考えます。
次点で、復讐が死ぬまで続くこと。
方向性はさておき、情熱を燃やして迷いなく直進する人生は充実していますし、終えた後どうするかとか考えなくて済みますから。
そしてきっと、最低のバッドエンドは。
身一つ残して全てを燃やし、復讐が終わる(終わってしまう)ことなのでしょう。
空の巣を見るに等しい中で、喪ったことへの永年の嘆きが重なる中で、この先何が正しいのかも定かでない孤独を、それでも歩ききらねばならないこと。
戦を続けよと暴動を起こした人々のように
邪竜も影を成すほど耐え難かったのではないか
だからね、エスティニアン。
どれだけ虚しくなろうと、ここで死ぬほうが幸いでも、お前の友はお前を生きさせるよ。
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……ただ、その
物 理 な の ?
とは思ったよ正直!
邪竜とニャンのエーテルがっつり絡んでるって言ってたじゃん、結構繊細な操作が必要なんじゃないの!?
まあ、手をかざすだけでアラグの装置を動かすような人たちなので、経験と直観でものすごい魔力操作してるのかもしれませんけど…アルフィノはともかくツキカさんは竜の眼ビームやったことあるし…でもやっぱり文字通り引き剥がすとは予想外がすぎたんだわ。
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引き抜かれまいと暴れ回る竜の眼
いかづちのごときエーテルに打たれる中で
現れたその手を、知っている
……連れてきたの?
それとも、ついてきてしまった?
センサー搭載にもほどがあるだろって
笑えたらよかったのに
ただただ呆然としていた
ツキカさんが笑みで応えられたのはよかった
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あれ本当になんだったんでしょうね…?
2人の魂は、とうに砕けてエーテル界に還っているはずなのに。
幻覚のリアリティが著しく高いものであるのは、私もやたら高精細な白日夢をよく見る経験からわかりますが、それにしたって生々しかったよ…
まあ、あの場にはフレースヴェルグの分も合わせて、3つも竜の眼がそろっていましたからね。
何が起きてもおかしくないのでしょう、知らんけど。
真面目に考察もしたことはしたんですけどどんどんおやばい方向にしか考えられなくなったので削除しました……やっぱりイゼルはアルフィノを助けるよね、わかるよ。
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ついに竜の眼を引き剥がされた邪竜の影は、眩い光の球からエーテルでの姿となり、天へと向かいます。
友を救う、どれほど絶望的であっても――というヒトの強い意志に敗れた竜は、最期に何を想ったのでしょう。
一際鮮烈な皓光を放ち、彼の魂はエーテルへと還っていきました。
復讐の先を拒み続けた竜よ
せめてお前の受けるべき評定が
平らかに行われますように。
(……竜でもその場で魂砕けてエーテル界に還るんだから、ほんとになんだったんだあの2人は)
気づけば手には、光を失った竜の眼。
見下ろせば、友であるただのエレゼンがひとり。
総長の一声に、アルフィノ達は我に返りました。
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アイメリクさんには見えなかったのかな、まあ遠かったしイゼルのこと知らんもんな…エスティニアンから聞いてはいるかもだけど、偏ってそうだし…
それにしても、映像的都合もあったのでしょうが、両眼とも同じ方向に捨てて大丈夫だったのかしら。
イシュガルドからすれば、雲海の底は誰にも届かないところなのでOKなのかもしれませんけど、やっぱり少し心配。
とはいえ、捨てておかないとそちらのほうが揉めますからね。
下手に触ったら邪竜の影復活しちゃうかもしれないし、未来に悪用されて盟約決裂する可能性も高いですし。
イシュガルドは竜の眼の力を棄てる、という政治的パフォーマンスの意味もあるでしょう。総長はそこまでの自覚なさそうですが。
アルフィノの投げたほうが遠くまで飛んでそうなのちょっと笑う。
閑話休題。
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エスティニアンはぎりぎり息をしていたようです。
すまんな荒療治で。
アイメリク総長は安堵の声をもらすと、そのまま親友を抱き上げました。
死を望んだ友を、生きるための施設へ運ぶ──死なせる道を選んだ自分が、ただの友としてできるせめてものことだから、譲れなかったんでしょうね。
……ニャンの背中まっすぐすぎるやろ逆にしんどそう、と思ったけど鎧のせいか。
新調する間もなく連戦したのに、ここまで耐えているのすごいですよね。イシュガルドの板金技術も見たかったなあ…甲冑クエは結局ほぼ三国の知恵だったし…
ええ、わかってます。
触れないわけにいかないですよね。
絵面の都合もあるとはいえ武装付き成人男性をあの横抱きってどれだけ足腰腕が強靭なの!?
ファイヤーマンズキャリーはお互い鎧で無理なのかもしれないけど総長あなたお腹怪我してたんですよ!?
……イシュガルドでは意識のない傷病人の運び方がみんなあれだったらどうしましょう。
ルキアさん総長あれで運べる? 大丈夫? 金属鎧って結構な重さあるよ?(革細工クエより)
そして某船長が某姐さんをどう運んだのかの疑念が持ち上がる *
踏みつけにされていたフレースヴェルグも、回復して見回りをしてくれていたようです。
引きちぎられた翼がもう治ってるの早すぎない? ヒーラーの騎士から回復魔法でもかけられたのでしょうか。それとも天竜だから…?
ともかく元気になった様子で、突然託された竜の眼の力を見事引き出した、とお褒めの言葉をもらったのはいいのですが。
えっ、そのまま帰るの?
竜の眼返したいんですけど?
あ、ニャンのお見舞いありがとうございm
竜の眼返したいんですけどフレースヴェルグー!?
片目で帰っちゃいました。
ええ…人の身にはろくでもないのわかってるから早急に返したいんですけど…まだ使う機会あったりする…?
あ、でも確か竜の眼持ってると、こちらの動向が多少なりと伝わるんでしたっけ? 顛末確認のために置いていったのかも。
……変なフラグ立ちそうだしやっぱり早く返したいですフレースヴェルグ。
あとはエスティニアン殿の快復を祈るばかりだね、とアルフィノが言うのに不意にしんみりとして──生きていることと、健康や五体満足は必ずしも一致しないことを、私たちはエンシェントテレポ組で知っている──千年の竜詩戦争は、ついに終止符を打たれたのでした。
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おまけ
ニーズヘッグ征竜戦の開放後、大審門に行くと臨戦態勢になっていました。
最初クラフターで通りがかって気づいたから居たたまれないったら交ざってみた