※特定の信仰や思想を批判する目的では無い事にご留意ください※今年でセシリアは40歳になる。
人生を平均寿命80年前後と捉えると折り返し地点だ。よく生きてこれたもんだ・・・。
この歳に差し掛かるとガキんちょの頃や学生時代には殆ど思いつかなかった事が
よく脳裏に浮かぶ。それは、自らの死についてだ。
夢で疑似体験は何度か経験しているが、己という存在が抹消するという恐怖はやはり
精神に堪える。今までの知識経験の殆どが消失して、「セシリア」という意識や意志が
自他ともに認識や観測されないのはやはり辛い・・・。
よく思うのが、例え肉体が滅んでも意識だけは現世に留まり、生きている存在に干渉する
事無くこの世界を見届けたいなぁという願望である。でも多分無理そうだな・・・。
ただ、まぁ、意識や物体としての死を迎え存在が消えたとしても、それを形作る原子や素粒子の
離合集散としてこの世に留まり、また別の存在を構成する一つのパーツになれたらまぁ御の字かな。
これだけ科学技術が発展しても未だに人類は「生命」の定義を確立出来ていない。そもそも、
我々の人体だって原子レベルに分解すれば炭素や水素、蛋白質やカルシウム等の化学物質の
塊なんだよね。不思議に思わない?確かに我々は生命らしき存在なんだけど、それを構成する
物質って全部物言わぬ、生命では無さそうな物質で占められてるんだよね~。
【やっぱアテナおばさんキモイな~(煽り)】
上のSSのアテナが戦闘中に「無から生命を創造しましょう」って台詞吐くんだけど、
再現性が極めて難しいだけで既に人類は無から生命を創造しているんじゃないかと思うんだ。
直接的には確かに精子と卵子の結合による受精卵が胎児の核ではあるんだけど、それも含めて
元々は只の化学物質・原子・素粒子が偶々何かの切欠で集まりだし、複雑に絡み合う事でなんと
自律できる存在を生み出しているんだから!
(個人的には実は人間の意識って単に脳味噌が「セシリアには自由意志や意識がある」と騙していて
実際は第三者から見ると単に遺伝子というプログラム通りに行動しているだけだったりして と
思っている)
そう考えると、過去数千年前の先達が今際の際に「故郷の土に帰れる」「産土に戻る」って思うのも
何となく共感できるのよね。勿論死に際の恐怖を和らげる目的である事も多分にあるが、樹木が腐って
倒れてその死骸の後にまた別の生命が宿る、或いは生命が誕生しなくても何かしらの物体の更生要因
になるチャンスがあるかもしれない・・・。だって小さいものは細菌から、大きなものなら天体や
惑星だって偶々何かの切欠で物体が集まって出来たんだから。
自らの自由意志や意識、アイデンティティの消失は大変怖いし死亡後に現世に留まる事が許されないのも
また悲しい事だけど、責めてセシリアを構成していた物質がまた別の存在の糧になれば少しは気が安らぐように最近思う。
取り留めないけどこんな所で。
最後に、メタルギアソリッド2で大塚明夫演じるソリッドスネークの独白を載せときます。
”・・・この星が滅びようと、生命の残り香を後世に伝える必要がある。
未来を創ることと過去を語り伝えることは同じなんだ・・・”