戦いが終わり、静寂の中で心の整理を試みる。
アリゼーとウリエンジェが語った言葉が、胸に深く響く。
ウリエンジェは、あの時、誰にも言えなかった思いを抱えていた。
それでも彼は、慎重さゆえに孤独を選び、決して他者を裏切ることなく、信じる道を貫いた。
アリゼーはその覚悟を理解しながらも、失われた命への無念を胸に抱えていた。
そして、たとえ結果的に命を救うことになったとしても、彼女の心は褒めることができなかった。
それでも、彼女の中でウリエンジェの行動が光を放っていることを、私は感じ取った。
ミンフィリアの選択がもたらしたもの、それは新たな希望を生むものだったが、同時に深い哀しみをもたらした。
彼女たちの決断を見届け、私は気づいた。立ち止まることなく、前に進む覚悟が必要だと。
彼女たちが背負ったものの重さ、それを受け入れた者だけが歩みを止めずに前進できるのだと、深く心に刻まれた。
そしてリトルアラミゴで出会ったグンドバルド。
イダの父親が戦った革命の歴史を語るその声は、誇りに満ちていたが、同時にイダが背負った重荷も感じさせた。
イダが父の意志をどう受け継ぎ、どれほどの苦しみを抱えてきたのか。
そのすべてを知ることはできなくとも、彼女が胸に秘めた想いが、仮面の向こうにひっそりと隠されていることだけはわかった。
それぞれが抱える想い、過去を乗り越えて、歩き続ける彼らの姿が、私にとって何よりの力となっている。
命が失われ、希望が託されたこの世界で、彼らの決意が未来を照らす灯となることを信じて。
再び「石の家」で顔を合わせ、共に新たな一歩を踏み出すために――その決意を胸に抱きながら、私は歩き続ける。