ラールガーズリーチに戻ると、アルフィノが微笑みながら近づいてきた。
「これで依頼は完了だな。君も一区切りついたところか?」
その問いに頷いた瞬間、メ・ナーゴが急ぎ足で駆け寄ってきた。
「お疲れさまです。ちょうど呼びに行こうとしていたんですよ。」
どうやら、新兵たちとの合流が無事に完了し、いよいよ次の段階へ進む準備が整ったらしい。
コンラッド隊長が静かに口を開く。
「予定されていた部隊と新兵たちとの合流も終わり、準備は整った。いよいよ、打って出る時が来たようじゃ。」
その言葉に、集まった誰もが息を飲み、空気が一段と張り詰める。
「メ・ナーゴよ、ラウバーン殿への親書を託す。カストルム・オリエンスへ向かい、伝えてくれ。」
「了解です!」
メ・ナーゴは力強く応じると、その場を駆け抜ける準備に取りかかった。
「リセとアリゼーは私が呼んでこよう。」アルフィノが私に向き直りながら続ける。「君は野戦病院に行って、ヤ・シュトラやクルルと合流してくれ。」
野戦病院では、ヤ・シュトラとクルルが忙しそうに動き回っていた。私が状況を伝えると、ヤ・シュトラが静かに頷く。
「ついに反攻作戦が始まるのね……。」
リセ、アリゼー、アルフィノとも合流し、私たちは次なる作戦への参加をどうするか話し合うことになった。
リセが真っ先に決意を口にする。
「もちろん、アタシは戦うよ。アラミゴを取り戻すのはアタシ自身の願いだもの!」
続いてアリゼーが力強く続けた。
「私も参加するわ。帝国のやり方なんて、もう見過ごせない。それに、第七霊災を引き起こしたのも彼らよ。」
アルフィノは少し考え込んだ後、ゆっくりと語り始めた。
「私も同じだ。イルベルドのような復讐鬼を生む原因の一端が私にもある。そして、アラミゴのために力を尽くすべきだと思う。」
ヤ・シュトラとクルルは野戦病院に留まり、それぞれの立場で支援を続けると言う。
「君はどうする?」
アルフィノの問いに、私は即答した。戦う、と。
その後、私たちはメ・ナーゴと共にカストルム・オリエンスを訪れ、ラウバーン局長に親書を届けた。
彼は書面を確認し、大きく頷くと力強く宣言した。
「よかろう……アラミゴ解放軍の提案を受け入れる。ピピンよ、直ちに偵察を開始せよ。」
アリゼーがその場で申し出る。
「私たちも偵察に同行します!」
ラウバーン局長が頷き、場の緊張が一気に高まった。
「感謝する。それでは行動開始だ!」
こうして、私たちの次なる戦いが幕を開けた。
目標は一つ、アラミゴの奪還。
新たな歴史を切り開くため、覚悟を新たにして歩み始めた。