アラナミは、新入りの海賊が見回りから戻らないことを気にしていた。
ようやく姿を現した新入りは、先輩の舟が海に戻っていないか確認していたと言う。
海賊衆では、死者を小舟に乗せて海に送り出す習わしがある。
その舟が戻ると、死者の未練を示すと言われていた。
新入りはそれを気にして、海を眺めていたのだ。
アラナミは、その心意気に感心する。
「無口でわからない奴だと思ってたが、立派な海賊衆だな。」
砦に戻る新入りを見送りながら、アラナミは小さく呟いた。
「俺たちは仲間を思って生きる。それが海賊衆なんだよ。」
メインクエスト「御霊の出航」より