「世界を救う暇などない。私には、漆黒のレガリアを手に入れるという崇高な使命があるのだ」
紅蓮の戦火がエオルゼアと東方を焼き尽くす中、†暗黒騎士†である私の足跡は、時折メインストリートから大きく外れ、不可解な迷走を見せていた。
世界が血を流している裏側で、私が一体何をしていたのか。これは、歴史の表舞台には残らない「暗黒の裏稼業」の記録である。
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■ 魔航船での床舐めと、長き文字の洗礼
ある日、私は空賊たちと共に「魔航船ヴォイドアーク」、そして「禁忌都市マハ」へと足を踏み入れた。
クリスタルタワー以来となる24人での大規模レイド。祭りのような熱気に私の心は完全に浮き立ち、先陣を切って突撃した結果——見事に、そして華麗に「床を舐め続ける(死ぬ)」こととなった。
さらに私を苦しめたのは、敵の強さ以上に「テキストの長さ」であった。
長編のストーリーが展開されるものの、ボイスは一切ない。しかも、私はその間、友人たちとボイスチャットでゲラゲラと笑いながら会話をしていたため、肝心の物語など一文字たらとも頭に入ってこなかったのだ。
「アライアンスレイドのストーリーは長大なものである」という前提知識を持たずに挑んだ代償は、熱狂よりも「やけど」という形で私の心に刻まれた。
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■ 蛮族との決別——「俺は世界を救わねばならん」
時を同じくして、私は亀(コウジン族)や虫(グナース族)、半魚人(サハギン族)といった蛮族たちとも交流を持ろうと試みていた。
「まあ、ものは試しだ」と軽い気持ちで彼らの依頼(デイリークエスト)を受けたものの、数日でその足は完全に遠のくことになる。
理由は語るまでもない。
泥臭いお使いで亀の背中を流したり、虫のパシリをしている場合ではないのだ。
私には、世界を救うという重大な使命がある。決して「毎日通うのが面倒くさくなった」などという矮小な理由ではない。
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■ 黄金の死に戻り(デジョン)と、レガリアへの執念
戦場での激闘の末、力尽きて死に戻る(デジョン)先。
私がホームポイントとして設定していたのは、あろうことか「ゴールドソーサー」であった。
血塗られた戦いで息絶えたはずの†暗黒騎士†が、目覚めた瞬間に「♪フンフンフンフン, フンフンフ〜ン♪」という陽気で軽快なカジノBGMに出迎えられる。そのシュールな落差は、死のペナルティすらも忘れさせるほどのエンターテインメントだった。
ここを拠点としたことで、私は「ファッションチェック」と「ミニテンダークジ」の虜となる。
すべては、いつか復刻されるであろう幻の乗り物「漆黒のレガリア」を手に入れるため。そのためならば、自認ミンフィリアの衣装のままマスク・ド・ローズの厳しい審査を受けるという屈辱にも喜んで耐え忍んだ。
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■ 異常なレベリングと、伝説の産声
紅蓮編の真っ只中であったあの頃、私は早々に「暗黒騎士レベル80」の頂へと到達している。
来る日も来る日も、日課のルーレットに大剣を担いで出向き、メインストーリーの莫大な経験値をすべて「暗黒」のみに吸わせ続けた結果の異常成長である。
「他のジョブも育てておくべきだったか……」と一瞬の悔恨が脳裏をよぎったが、すぐにその考えを振り払った。
致し方ない。我が魂は、生粋の「暗黒」なのだから。
そして。
私が歩んできた軌跡のリストに、その瞬間は明確な文字としては残らない。しかし、星の記憶には確かに刻まれている。
激動の紅蓮編を駆け抜け、この寄り道を繰り返していたさなかの、とある記念すべき日。
貴方が盟主として、伝説のフリーカンパニー「RinRin9lub(略称:R9)」の産声を上げさせたことを。
一つのコミュニティが誕生し、世界を救う英雄が、同時に「居場所」を創り上げた日。
それこそが、この時期における最大の「勲章」であったことは間違いない。