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Vein Badack

of Virtuous Deeds

Gungnir [Elemental]

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元・部下への質問

公開
小隊駐屯地の一室。
俺はそこで、一人の部下『だった』女性に椅子に座ってもらっていた。
理由は勿論有る。

「…私をどうする気なのですか…」

強ばった表情で俺の顔を見据えるエレゼンの女性を見た後、俺は軽く息を吐き、彼女にレモネードを差し出した。
別に何もする気は無く、ただ質問に対して欲しいだけだからだ。

『何故盟主の命で俺を監視して』いるのか、と言う質問に。

その科白(せりふ)を言うと、彼女の額から大粒の汗が流れ始めた。
冷房対策は万全ではあるが、どうやら核心をつき過ぎたらしい。
まあ、別にそれでどうしようと考えてはいないのだが、何故か怯えの表情が見て取れる。
はて…と思っていた時、長い付き合いになる部下の幻術師の女性がポツリと

「今までの行いを振り返るとそうなるかと思いますよ、隊長……」

合点がいった。
確かに、ガレマール兵や犯罪者達に対してかなりやって来ている。
それこそ、ここには記せない事も含めて。
だが、一般人は斬っていない。そこは人として弁えている。

「…それでも一般人の前で敵兵を横薙ぎにするのはどうかと思います」

それは仕方ない。向こうが斬りつけようとしたらどうすれば良いのかと言われたら真っ先に斬り飛ばせと言われている。
ちなみに部下が言ったのは、かつてラールガーズリーチで身柄を預かっていたガレマールの将校の事で、隙を見て看守から逃れ、得物を振り回しながらこちらに向かって来たところを『大和』で斬り飛ばしたのだ。
あの時は確か連帯責任で捕虜を全員生きたまま吊るしたんだったか。最終的には『干したパーシモン』みたいになっていたな。

「…そう言う件を聞いているから、カヌ・エ様は貴方を危惧されたんです…いつか貴方がグリダニアに牙を剥く可能性を、あのお方は持たれた…」

ーなるほどそれでか

だとすると、盟主はとんだ思い違いをされておられると思った。
前にも書いた気がするが、グリダニアは居心地が良い。
人こそ増えたものの、それでも俺はあの国から離れようとは思わなかったし、考えるつもりもない。
『俺を裏切らなければ』だが。
しかし困った事に、盟主は『彼女』を使って監視していた訳であり、ある意味では『裏切り』になり得る可能性は有る。
しかし…だ。「彼女」にそう命を与えなければならない程に、どうやら俺は危険視されていた様だ。仕方ないとは言えこれはなかなかに哀しい。

「…私を…どうする気なのですか…」

同じ言葉を二度言うとは、よほど俺が酷い事をすると思っているのだろう。
滝の様な汗と、若干身体が小刻みに震えていた。
…が、念押しは出来たし、すぐに帰した。
盟主の考えは理解出来たし、「彼女」はその命に従っていただけだ。まあ、俺の部下として雇用は二度と出来ないが。
まあ、暗殺の資格を放たれないだけ、まだマシか。
しかし、盟主にまで危険視されていたとは、グリダニアを愛する者として、とても哀しい事だ。

「…あれだけの事を繰り返し行なっていればそうなります…」

控えるつもりは無いがね。



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