そしてボクは別キャラを作った。彼も別キャラを作った。
アルと大きな溝が出来てから、ボクは何となくシャールというキャラクターで
フィーストをやることに抵抗を感じるようになっていた。
全くやらなくなったわけではないのだが、また彼を傷つけてしまうのではないだろうかとか、
やらないことが誠意ではないだろうかとか、不安ばかりが募っていた。
それはアルも同じだったようで、ボクとは違う理由で彼も不安感を感じていた。
ボクは基本的に自分がやりたいこと以外は、率先してコンテンツをやる方ではない。
フィーストをあまりしなくなったことで、前よりアルと遊ぶ時間は増えたのだが、
何をしていいのかわからなかった。
だから、何をしようか?何か考えてくれる?こう聞くことが、増えたのだ。
聞く方は簡単だが、これを答える側は大変だったりする。
それに提案されたことを毎回やるわけでもないし、ほぼ何もやらないでただ話をして
時間がきたらログアウトする日も結構あった。
たぶんその頃、エウレカや青魔導士が追加されたのだが、まだ自分はやらない、
やる気になったらやるとか、のらりくらりボクは返事をしていた。
アルもボクにこう返答されると、シャールがやらなければ、自分もやれないという呪縛に囚われていた。
ボクのアルに対しての依存心は日に日に大きくなって、この時期が一番束縛していたと思う。
彼が何かをやりたくても、言い出せなかったこともたくさんあっただろう。
そうやってアルは、ボクからの束縛から逃れるために、別キャラを作ったんだと思う。
ボクはボクで、シャール以外のキャラクターでフィーストをやるために、別キャラを作った。
表向きは、別DCでやったことのないジョブの練習したい。アルと遊ばない時間帯にやるから
という理由付けをつけた。
結局は二人とも、お互いに距離を取りたかったんだなと今となっては思う。
自分の世界を見つける為に。
to be continued
PS
過去のSS見てて思ったんだけど、漆黒終わってナギ節のあたりから、2人だけで撮ったSSが
ほぼなかった。たぶん2人だけの時間を取って遊ぶというのが、ほとんど無かったんだろうね。