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ジョンのこと

公開
Masamune怪談会-2023-で公開したボクの創作怪談、「ジョンのこと」です。


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これはボクが中学の頃の話です。

当時の実家には離れのような建物があり、そこを自分の部屋として使わせてもらっていました。
玄関を入ると小さな土間があって、小上がりのような形ですぐ隣が部屋になっているような小さな建物でした。

実家ではゴールデンレトリーバーのミックス犬(ジョンと言います)を飼っていて、夜間はこの土間に寝かせていました。

流石にそのままでは問題があるので、土間と部屋の間をアコーディオンカーテンで仕切っていましたが、耳をすませばその寝息が聞こえるくらいの間取りです。

ある暑い晩のこと、なかなか寝付けずに布団の上でごろごろとしていると、カーテンの向こうからジョンの唸り声が聞こえてきました。

(……ジョン?)

様子を見ようと起き上がろうとしますが、何故か身体が動きません。
なんとか動かそうとしたものの思うようにはいかず、今度は足首のあたりをズン、と押さえつけるような感覚に襲われました。

あ、これ金縛りだ。
生まれて初めての経験でしたが、そう理解しました。
昨日ホラーゲームを遊んでいたからその影響かなと、最初こそ冷静に考えていたのですが、重みがだんだんと上に登ってくる感触があって、流石に恐ろしくなってきました。

(どうしよう…どうしよう……)

重みが腰からお腹のあたりに登ってきたところで、

「ワン!」

と、ずっと唸り声をあげていたジョンが大きく吠えました。
同時に、身体を這い登るように感じていた重みが消え、起き上がることも出来るようになっていました。

それから暫くの間は何事もなかったのですが、夏休みに入ったある日、前日の夜更かしの影響でうとうとしていると久しぶりにあの金縛りが襲ってきました。重みが足元から登ってくる、あの感触です。

あの時と違うのは、ジョンが予防接種のために病院に連れられて居ないということでした。

止めてくれるジョンが居ないこの日、重みはお腹を越え胸を越えて、遂には喉元まで登ってきました。
圧迫された喉に息苦しさを感じて、それでもどうにも出来ずにいると、玄関のガラス戸ががしゃん、と鳴り響きました。

がしゃがしゃとガラス戸が揺れる音が続いて、それを嗜めるような親の声が聴こえます。

カチャリ。ガラガラ。
ガラス戸が開く音がすると、ジョンがアコーディオンカーテンを押しのけボクのもとへ駆けてきました。

「ワン!」

そうしてあの時と同じく動けるようになったボクは、部屋まであがりこんでしまったジョンを叱ろうとする親を遮り、ジョンの首に抱きつきました。

お話としてはこれで終わりです。

怪談会を主催する一人として言うのはなんですが、ボクは霊の存在や心霊現象の類をあまり信じていません。
今も時々金縛りにあうことはありますが、微睡みと身体の疲れによる複合現象だと思っています。

でも、あの時のジョンの行動は、今でもうまく説明出来ずにいます。
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