FCマスター、最近インしてないなぁ・・・って思っていたらいつの間にか自分がFCマスターになってた。そんな感じでFCのマスターを引き継いだFCマスターさんは意外に多いのだ。
先日、TwitterでFCマスターさんに向けて
今のFCは自分で立ち上げたものか、誰かから引き継いだものかというアンケートを取ってみた。
結果は、FCマスターさん以外の回答確認用を除いて384票中
自分で作った初代マスター:58%
マスターを引き継いだ2代目以降:42%という結果になった。
マスターを引き継いだという中には、ちゃんと先代からバトンタッチでマスターを移譲された人もいるだろうし、創設メンバーの中でマスターを持ちまわりしているような形もあるだろう。
でも、少なくない人が、
マスターが長期にインしてない時にシステムからマスター権限を自動移譲(引き継ぎ)されたという経緯でマスターになったという経験をしていると思う。
このマスター権限の自動移譲は
パッチ2.2で実装され、詳細な仕様は以下の通りである。
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フリーカンパニーのマスターが長期間ログインしていない場合、自動でマスター権限が移譲するようになります。
マスターが地球時間で35日間ログインしていない場合、以下の優先順位によって他PCに権限が移譲されます。
1. 7日以内にログインしている
2. 最も階級序列が高い
3. 最も加入時期が早い
※マスター移譲が行われると、元マスターの階級は自動で「メンバー」に変更されます。
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概ね、残ったアクティブなメンバーの中で古参の人が選ばれる・・・ということがほとんどだろう。
かくいう自分も、現在のFC気分屋をこの自動移譲で引き継いだ。
しかも、引き継いだことに1か月以上気が付かなかった・・・というのが2017年の9月くらい。つまり8月あたりにFCマスターの自動移譲が行われたことになる。
たまたまある企画でお声かけいただいて
「FC紹介作っているんですけど、マスターは番長さんですか?」
「いえいえ、私はマスターじゃないんです。マスターは・・・オレじゃん!」みたいなシチュエーションで気が付いた。
そのくらい、初代マスターはたまにインするけど不在がちで、でもみんな誰がマスターかなんて気にせずマイペースでやっていたのが気分屋らしいとも言える。
自分は引き継いだ後も気分の良いメンバーに恵まれてマイペースにやっている。
ただ、Twitterでたまに冒頭にあるような
「あれ?FCマスターになっちゃった」という投稿をたまに見かけるんだけど、その中で
「(先代)マスターが帰ってくるまでFCを預かろう」みたいな声を耳にすると、ついレガシー時代のことを思い出して
いや、先代やメンバーに気を使い過ぎだよ。それだとあんた潰れちゃうよ!って思ってしまうんだ。
そうなると決まったわけじゃないし、他のFCの事に横からクチを挟むのは余計なお世話なんだけど、もし自分の経験がFCを引き継いでしまった新マスターさんの約に立てば良いな・・・と思って、
マスターを引き継いだ時に考えることみたいな感じでまとめておこうと思ったんだ。
これはFCはかくあるべし、というFC論ではない。初代のFCマスターさんは、立ち上げる時に「こんなFCにしたい!」って強い思いをもって立ち上げるわけなのでそれを大事にしてほしい。でないとFCを立ち上げた意味ないからね。
あくまで、FCマスターやるつもりが無かったけど行きがかり上FCマスターを引き継いでしまった人のためのエントリーだ。
■1.マスターになった以上は自分のFC初代マスターは自分のFCだという思いが強くて当然だけど、引き継いだマスターだとそのへんが弱くなる。
それの何が問題かというと、
メンバーの顔色を窺ってFCの運営をしてしまいがちになるってことなんだ。
メンバーみんなの意見を尊重するという姿勢は大事。でもそれは無理強いはしないという程度で、みんなの合意を得ないと前に進めないとなるといろいろ面倒になってくる。
初代マスターが集めたメンバーって、ある意味マスターとFCの方針に合意して参加しているけど、2代目マスターとメンバーの間に何かしら合意があるわけでもない。たまたま自分がシステムに選ばれただけである。
そういう負い目があると、FCで何かを決めようとするときに参考として意見を聞く以上に、メンバーや古参の同意を取りながら進めようとしてしまう。
反対されるようなことがなくても、ログイン時間が合わなかったりで意見を聞けてない人を無視しているように感じて不安になると結構ストレスが溜まる。
結果的にマスターやることに疲れてゲームにインする意欲が低くなったりしてしまう。
なので、
誰かから預かったFCではなく、自分が作ったFCのつもりで運営した方がいい。
■2.古参の合議制を取るくらいならマスターを譲ろうFCマスターの自動移譲はシステムが決めることで、つまりはメンバーが認めたものではない。
初代は最初からFCマスターなので、それを承知でFCに参加しているが、引き継いだマスターに対してはそうではない、というのは単純な事実だ。
先に「自分がマスターになったからには自分のFCだと思え」とは書いたが、
システムから指名されて「今日からオレのFCだ!」って言うのもアレだろう。
最初だけはマスターを引き継ぐことの了承を、1週間くらいの間にインしているメンバーには取っておいた方がいいだろう。一番避けた方がいいのは、引き継いだマスターだからって残ったメンバーの合議制でFC運営を進めようとすること。
理由は先に書いた通り、何かを決めるのに他人の顔色を窺わなければならない状態ほど辛いことはない。
自分がマスターをやることに納得いかないメンバーが居たら、その人にマスターを代わってもらうか、この機会にFCから脱退してもらった方がいい。
たとえメンバーの数が減ってしまっても、FCマスターのオーナーシップに疑問を持っているメンバーが居ない状態で再出発すべきだと思う。
ハウスやチェストで揉めるくらいなら、手切れ金と割り切って気前よく渡してしまってもいい。
大事なのは資産よりも気分だ。
とはいえ、マスター権限が委譲されるくらいマスターが長期不在してもメンバーが残っているFCでそんな主導権争いが起こるほど元気なとこも少ないと思うし、大半が面倒なの引き受けてくれるならだれでもOKみたいな感じだと思うので、新マスターがはっきり言いさえすれば意外と通ると思う。
大抵は、自分の自信の無さや不安からマスターが帰ってくるまでの代理だとか合議制だとか自分から持ち出してくるので、そこだけ気を付けてもらいたい。■3.だれかのためにFCマスターをしてはいけない「マスターが帰ってくるまでの留守を預かる」とか
「残ったFCメンバーの居場所を守る」みたいな「だれかのために」って思ってFCマスターをやるならやめた方がいい。
誰かのために・・・ってコンテンツ付き合ったり、ユーザーイベントを企画するとかゴールがあればできるけど、永続的な活動で続くものではない。
〇〇のために頑張っているのに認めてくれない、自分はこんなに苦労しているのに・・・って意識になるのは人間なら当然ある。だから他人への一方的な期待がハズレてネガティブな感情を持つくらいなら、最低限自分も楽しめるレベルで活動してついでに誰かの役に立てばありがたい、くらいで考えた方がいい。
もし初代マスターが帰ってきたとして、マスター権限を返して自分はサブマスくらいに収まった方が楽ならそれでもかまわない。ただあくまで「そっちの方が自分はうれしい」という「自分のためにそうするんだ」という形になることが大事。
■4.大きく方針を変えるならマスターを譲って自分で新しいFCを作るのも視野に先に「引き継いだFCは自分のFC」という言葉と矛盾するようだけど、大きくやりたい方向性を変える場合、やっぱり既存のメンバーとのズレは大きくなる。
マスター長期不在でも残るようなメンバーなので、だいたいは今のままが居心地がいいと感じているメンバーだと思う。
メンバーの多数が新しい方針に賛同してくれるなら話は別だけど、基本的には人間惰性で生きる生き物だ。そこは他者に期待しないで認めてしまった方が良い。「自分、新しくやりたいことあって新FC作ろうと思うので、ここのマスターは誰か引き継いでくれない?」くらいの入りで、それでもみんながあなたに付いていくよってなれば、じゃ今のFCでそれをやるか、くらいの感じで。
マスターを引き継いでしまった時に考えてほしいことは以上だ。
ここからは、上記のような考えに至ったレガシー時代の思い出の話。
当時、旧FF14のコミュニティ機能にFCはなく、今のリンクシェルにLodestoneにLS掲示板やメンバーリストなどのページが作られたような感じだった。
正式サービス初日に、ウルダハ市街でのシャウト募集にのって入ったのが最初のLS。
加入記念にもらったサブリガはずっと愛用していた。
旧FF14の出来はいろいろ語られているように酷いものだったけど、別に急ぐこともなくできる範囲でのんびり遊んでいた。数か月後、ある事件で初代マスターがゲームを引退してしまった。
当時出回っていた自動クラフターツールをマスターが使っていてそれがバレた。
そのツールにはウイルスが仕込まれていて、不在プレイ中に「自分はツーラーだ云々」というシャウトを発信するというもの(いろんなところで起こったらしい)。
それを聞いたか伝え聞いたかLSメンバーの一人がマスターを問い詰め、その日を限りに引退してしまった・・・ということがあったようだ。
夜ログインした時には全部終わっていて。そういう事情だったと聞いた。
最初のLSはそれで解散ということになったが、LSメンバー数人と新LSを立ち上げた。
こうした苦い思い出でもいっしょに乗り越えることで絆も強まるというもの。
2代目マスターはみんなの話をよく聞いてくれて、たまに企画を立ててみんなで楽しくやっていた。
そこから数か月・・・ゲーム内のコンテンツと言えばレベリングくらいしかやる事なかったところにようやくインスタンスダンジョンなどが追加され、タイムアタックなど攻略を頑張る勢などいろいろプレイスタイルにも幅が出て来た時期だ。
ある日突然2代目マスターから引退を考えているって相談を受けた。
以前の件もあったので何かトラブルかと思ったけどそういうことではなく、いろいろ気を使って疲れてしまったらしい。
LSマスターを放り出していくことも無責任に感じてあれこれ悩んでいるうちにモチベも下がって引退・・・と考えたそうだ。
普通にやっていたと思い込んでいたんだけど、自分含めて彼のマスタリングに甘えてしまっていて負担をかけてしまっていたのだと反省した。
マスターは自分が引き受けるからとりあえずのんびりやって下さい、と。マスターやってて潰れて引退されるよりマスター投げ出して貰った方がよっぽど残ったメンバーは救われるので、気兼ねせずにソロプレイでもやりたいようにやってください。・・・と。そんな話をした。
結局彼はダンジョン攻略を頑張りたかった勢だったようで、LSは離れたけど助っ人をお願いしたら駆け付けてくれるなど交流は続いていた。
新生からは自分はカーバンクルに移住してしまったのでその後は知らないが、この件から
「誰かのためのコミュニティのマスターなんてとても続くようなものじゃない」ってのは身に染みたて思った。
以降、初心者支援であっても、あくまで自分が余裕のある範囲で。
誰かのためじゃなく、自分がやりたくてやるんだ。
誰かのためにがんばる・・・って思ったらそれは自分が本心では我慢しようとしている、しかもそれを他人のせいにしようとしているんだ、と。
それはやがて我慢した見返りを相手に求めるようになる、感謝の態度が見えないとイラつくような身勝手な被害妄想を抱くことになる。
そう思って
「自分がやりたいことをやる。無理はしない」というのをモットーにプレイしている。
新生になって初めて誘われたFCが今の気分屋で、初代マスターの方針もそんな無理しないFCだったのでとても居心地よかったし、マスターを引き継いだ後も同じような方針でやっている。
引き継いだFCだけど、まるで自分が作りたかったコミュニティを作っているかのようだった。
なのでLodestoneのFC勧誘の文章にも温度が乗る。
FC紹介動画だって気合いを入れて作っちゃう。
そんなFC気分屋の紹介日記は
こちら。
昔語りが長くなったけど、今の自分を作っている大切な思い出なのでご容赦を。
プレイヤーの数だけ物語があるのがMMOPRG。何かのきっかけでFCマスターを引き継いでしまった人に自分の経験が役に立つことが少しでもあれば幸いである。