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Edda Pure-white

Titan (Mana)

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【第二話】大地、そして風と水と

公開
第一部 傭兵の身構え


幻術士ギルドのエ・スミ・ヤンから課せられた使命を終え、グリダニアの街に向かって黒衣の森の中を歩いていた。このまま林道を進んでいけば、じき青狢門(せいかくもん)に辿り着くはずだ。

それにしても黒衣の森を傷つける魔物たちを鎮めるのは良いが、きちんとした装備を整えないことにはこの先が思いやられる。岩石をいくら投げつけたところで、素手ではレディバグを倒すことすらひと苦労なのだから。

とは言うものの現状の懐具合からして装備を整えられるだけの十分な資金はなく、故郷を出るときに持ち合わせてきた路銀もあらかた使い切ってしまっている。各都市の冒険者ギルドには「ギルドリーヴ」という冒険者向けの仕事を斡旋する制度があるらしいが、まずは当面の資金だけでも工面しないことには装備を整える前に自分が先に干上がってしまうだろう。



青狢門を抜けカーラインカフェに向かっていると、鬼哭隊の衛士と冒険者が一悶着を起こして人だかりができはじめていたが、先立つ資金の工面について思案を巡らせていたエッダには、それに気づく余地はどうやらなかったようだ。

カーラインカフェに戻ると、さっそくミューヌに幻術士ギルドへ加入したことを伝えた。そしていくつか会話を交わしたところで「ギルドリーヴ」について話を切り出してみた。するとミューヌは申し訳なさそうに肩をすくめると、冒険者としての実績が足りないうちは「ギルドリーヴ」の仕事を紹介することができないのだと返してきた。

消沈した面持ちでいるとミューヌはカーラインカフェでの給仕の仕事を代わりに勧めてきた。カフェ店員として働きながら冒険者としての実績を積み上げていけば良いのではないか、ということらしい。エッダはこのミューヌの提案にふたこと返事で快諾した。



当面の先立つ費用はカフェ店員の給金でなんとか賄えそうだ。そのうち余裕がでてくれば装備の購入資金も目途がたつだろう。などと皮算用をしていたところ、思いもよらない問題の発生にいきなり現実に引き戻されることになる。

一夜の寝床を求め宿屋受付に行ってみたものの、まだ冒険者としての信頼が低いので宿泊させることはできないと無下に断られてしまう。それにしても皆わたしのことを信頼がないないと言うが、わたしが部屋のタオルやカップを持ち帰るような不届き者に見えるとでも言うのだろうか?←そういうことではない(^ω^)

「お前さんが活躍をして、人々の信頼を得れば、ミューヌから利用許可が下りるだろう。それまで諦めずに頑張ってくれよ」

そんなやりとりから数日が経ち、客足の途切れないカーラインカフェの店内にエッダの姿があった。カフェの給仕姿もだいぶ板に付いてきた様子で利用客からの評判も上々のようだ。店内では今日も来店客を迎え入れるエッダの快活な声が響き渡っていた。「おかえりなさいませ、旦那様、お嬢様!」←ここは一体どんなカフェなのかである(^ω^)



幻術士ギルドのエ・スミ・ヤンが、後にエッダを幻術士としてはあまり秀でた冒険者ではなかったと回想するが、どうやら癒やし手ではない別の才能に恵まれていたといえるかもしれない。でも、それはまた別の物語である。

そんなある日のこと、ミューヌからバノック練兵所の教官を紹介したいとの申し出があった。グリダニアに出没している不審者の捜査に信用のおける冒険者を探していること、また、これからも冒険者として身を立てていくのであれば、傭兵としての術(すべ)を学ぶのも良い経験になるだろう、と。←まったくもってモノは言いようである(^ω^)

バノック練兵所はグリダニアの青狢門から見て南に位置し、鬼哭隊・神勇隊の兵員、とくに新兵を訓練する施設であった。また、この練兵所はギルバート監視哨とも連携し周辺一帯の治安を守っている。そのバノック練兵所にて訓練教官を務めているのが「勇壮」の異名を冠するガルフリッドであった。

練兵所での最初の教練はアイテムレベル(IL)5以上の防具を装備することだった。簡素ではあったが冒険者として実用十分な防具をひととおり装備しガルフリッドのもとに赴いた。

「・・・よし、その装備ならいいだろう。安心して仕事を任せられそうだ」そう満足げに言うと、ガルフリッドは不審者にまつわる噂について話し始めた。最近になってグリダニアでは不審者の目撃情報が相次ぎ、その噂が噂を呼び人々はすっかり動揺してしまっている。「これ以上、グリダニアの民を不安にさせないため、不審者の捜索を、頼まれてくれないだろうか」

ガルフリッドの要請に応えるかたちでエッダは不審者の捜索に協力することとなった。



第二部 不審者を追って


黒衣の森に出没するという不審者を追って、エッダは「再生の根株」の前にいた。「再生の根株」はバノック練兵所の北東に位置し、流れくだる滝の脇を進んだ先にある巨木の切り株のことで、その切断面には無数の宝石や鉱石が埋め込まれている。そしていま、その切り株には禍々しい一振りの剣が何者かの手によって突き立てられていた。



「その切り株に剣を刺したのはキミ? やっばいよー、そうゆーの」

唐突に背後から話しかけられ振り返ってみてみると、見慣れない装備に身を包んだ二人組(正しくは二人と一匹であるのだが)が立っていた。グリダニアの民の装いではなく、冒険者のそれとも異なる奇異な装束に加え、ふたりの持つ不思議な機器が何よりも先に目を引いた。パッと見なにかの奇祭で雇われた興行師か、そうでないのならうつけ者の類いといわざるを得ない先鋭的な外見であった。



さきほどの声の主はヒューラン族の女だった。仮面を被っているため素顔はのぞき見ることはできなかったが、声の調子や話し方から察して女性であると思われた。もうひとりの方はララフェル族の男性で、その愛らしい容姿とは裏腹に辛辣でどことなく気難しい印象を受ける。

「黒衣森は、5年前の七霊災からこっち、こうゆーことに敏感なんだよね。だから、エーテルが乱されると・・・」と、ヒューラン族の女が次の句をつげようとした矢先、周囲の木々が擦れて軋む音とともに「フレンジッド・オーク」の一群がわらわらと湧き出てきた。

ふたりは慌てる様子もなく魔物の群れに視線を流すと、おのおのの得物を構え臨戦の態勢にはいる。気難しげな呪術士が、まるで親から部屋の片付けを言いつかった子供のように、気乗りしない様子でぽつりとつぶやいた。「仕方ない。戦うしかないか・・・」

途中あらわれた敵の増援に手を焼いたものの、魔物の襲撃をなんとか退けることができた。傍らでは件の二人がへたり込み大きな息をついている。黒衣の森にはさきほどまでの喧噪から一転して普段の静寂が戻っていた。

周囲を見廻してみると足下に光り輝く何かがあることに気がついた。近づいて行ってみれば清しい輝きを発する石片だとわかる。訝しみながらしばらく眺めていると、その石片はエッダの身体の中へ吸い込まれていくようにスッと消えていった。



突然めまいに似た感覚とともに意識が遠のいていく。気づくとエッダは光も音もない虚無の中にいた。どちらが天で、どちらが地なのかすらわからない中空の世界。すると、どこからともなくエッダの意識に直接語りかけてくるかのように何者かの声が聞こえてきた。

「星の声を聞く者よ 我が名はハイデリン」

ハイデリンと称する声の主はこう訴えてきた。星の秩序を保つ理(ことわり)が乱れ、世界は闇に包まれようとしている。光の意志をもつ者よ、どうか星を滅亡から救うためにあなたの力を・・・と。

星の意思に触れ、己の使命を知ったエッダ。無限の時の彼方に旅立とうとしていたところ、聞き覚えのある声によってエッダの意識はあるべき世界へと再び呼び戻された。



「再生の根株」で引き起こされたこの一連の事件にはイクサル族の関与が判明した。また、その背後にはイクサル族を煽動する何者かの暗躍があることが窺え、これまで噂の域を出なかった不審者の存在が、いまや明確に実体のある脅威としてグリダニアに迫りつつあることを示していた。


そのころウルダハの剣術士ギルドでは・・・



【第三話】不審者を追え! へ続く


【あとがき】
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拙い文章力と、笑撃の構成力で無理矢理仕上げた第二話でしたが、最後まで読んで頂いてありがとうございました。リアルで急用が生じ執筆する時間がなかなかとれずにいたため、第二話の投稿まで前回から1ヶ月ほど間があいてしまいました。

思いつきと勢いだけで始めた「もうひとつのエッダの物語」。連続性のある「ショート・ショート」の体裁を取りつつ、自分が実際プレイした体験内容をオリジナルのエッダ・ストーリーに織り込んでコメディタッチにアレンジした内容にしていきたいなと思っています。

今回の日記は「ショート・ショート」として書き上げてみました。開始当初より、一話完結のストーリーではなく物語に連続性を持たせたいと思っていて、それはFF14のメインクエストに沿ってストーリーを構成しているからという理由もありますが、一番の理由は一話あたりの文字数を一定数に制限したいと思っていたからでした。書き手・読み手にとってあまり負担を感じずに「カクヨム」のできる文字数は、個人的な考えですが、だいたい一話あたり2500~4000文字程度が良いのではないかと思っています。

最後に、第二話のタイトルである「大地、そして風と水と」は、作業用BGMとして聞いていた「Fantasy」(邦題:宇宙のファンタジー)を世に送り出した世界的なソウルグループ「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」(Earth,Wind & Fire)のグループ名からきています(「火」を「水」に変えているのは、幻術士クラスクエストで土・風・水の淀みを浄化しているためです)。
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