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Edda Pure-white

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【第四話】ウォーレン牢獄の影(前編)

公開
「珍妙な機械を持った、二人連れを見ただと?」

不審者の捜索中に出会った奇妙な二人連れについて告げると、ガルフリッドは突然「ガハハハッ!」と豪快に笑いだした。先ほどまでの無骨な武人然とした精悍な顔つきは、いまや跡形もなく崩壊してしまっている。



これまでエッダはガルフリッドのことを神勇隊の厳格な教官だと思っていたが、このシリアスな状況にも関わらず唐突に笑いだしたガルフリッドに対してエッダの危険感知スキルが反応する。

・・・このひと、危険だ。←そんなスキルなどないのである(^ω^)

エッダが怪訝な表情で見上げているのを気に留めることもなく、ガルフリッドは件の二人連れについて説明をし始めた。二人は「イダ」と「パパリモ」という賢者であって、以前からグリダニアに滞在しており神勇隊や鬼哭隊とも協力関係にある。したがって格好こそ怪しいが不審者ではないので安心するがいい、と。

そして、ガルフリッドは不審者の情報は得られなかったが、イクサル族の暗躍を知ることができた。お前のように腕の立つ冒険者がグリダニアを訪れてくれたことを嬉しく思う、と不審者の捜索に尽力したエッダに対し謝辞を送ってきた。

愚直な人物からの褒め言葉はときに人の自尊心をこのうえなく刺激する。まだ自分が駆け出しの冒険者であることを自覚していたエッダは、この思いがけない褒め言葉にひとり悦に浸っていたところ、続けて放たれたガルフリッドのひとことによってその酔いも一瞬で醒めることになる。

「引き続き、グリダニアのために、ほかの者の頼みも聞いてやってほしい。よろしく頼むぞ!」


「再生の根株」で起きた一連の騒乱から数日が経ち、森の精霊たちも平静をとりもどしていた頃、エッダはバノック練兵所から依頼された仕事をこなすため黒衣の森を忙(せわ)しく駆け回っていた。

仕事と言えば聞こえは良いが、駆け出しの冒険者に廻ってくる依頼など、もっぱら小間使いの類いであり悪く言えば雑用に等しい。しかし、そういう小間使い程度の仕事をひとつでも多くこなして冒険者としての実績を積み上げ、次のより良い条件の仕事につなげていく他に道はない。←そうやってクエストを進めレベルを上げていくシステムなのである(^ω^)

この世界で冒険者という存在はその日暮らしの代名詞となっている。特に駆け出しの冒険者の生活は不安定だ。そもそも一部の成功者を除いて、宿屋に寝泊まりしながら冒険している日雇い労働者なんてどこにもいない。ほとんどの冒険者が街外れで野宿をしながら夜露を凌ぐか、酒場や街中のカフェを仮宿として一夜を過ごすかのどちらかだ。

エッダが給仕の仕事をしているカーラインカフェにも、簡素な食事とエールを一杯だけ注文すると、そのまま一夜を寝て過ごす、店員仲間の内では「寝カフェ難民」などと揶揄されている冒険者が日に何人もやってくる。



そんなある日のこと、エッダが日銭を求めてバノック練兵所のまわりを練り歩いていると、めずらしく慌ただしい様子のガルフリッドが遠目に見てとれた。あわよくば依頼のひとつでもご相伴にあずかろうと近づいていくと、エッダの存在に気づいたガルフリッドが逆にこちらの方へ駆け寄ってくる。

エッダは反射的にその場で身構えると、無表情のままこちらに向かって来るガルフリッドの姿を目で追っていた。理由はよくわからないが、普段から大上段な物言いをするガルフリッドが自分の方から相手に近づいて行くことは珍しい。エッダのなかで危険感知スキルが反応したことは言うまでも無い。←何度も言うが、そんなスキルなどないのである(^ω^)

「ちと、やっかいなことが起こってな」
エッダの目の前までやって来ると、ガルフリッドは何の前置きもなしにいきなり話し始めてきた。

ガルフリッドが言うには、黒衣の森には「ウォーレン牢獄」という廃獄があり、ここを精霊に還すため道士を呼び「魂還の儀式」を行っていた。ところが、突然「巨大な影」が現れてその場にいた鬼哭隊と道士が襲われたのだという。

しかも、それと時を同じくしてイクサル族が西部森林に現れたため、そちらに兵力を裂いていることから、すぐに神勇隊を救援に向かわせることができない。事態を一刻も早く収拾するためにも、どうか力を貸してくれないか、と。



こうして、再びガルフリッドの要請に応えるかたちで、エッダはウォーレン牢獄の救援に向かうことになったのだが、彼(か)の地にて、その後の自身の運命を大きく変える出来事が待ち受けていることをこのときエッダはまだ知る由もなかった。

「運命の輪」が指し示すその未来は、いま大きくうねりはじめていたのだった。


そのころ中央ザナラーンの刺抜き盆地では・・・



【第五話】ウォーレン牢獄の影(後編) へつづく


【あとがき】
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最後まで読んで頂きありがとうございました。前回の後書きにも書きましたとおり、「もうひとつのエッダの物語」は途中約一年のブランクを経て再開することができました。まだ執筆につかえる時間が限られる中ではありますが、できる限りペースを上げて書き進めていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、本編の進行がやっとメインクエスト最初のイベントである「ウォ-レン牢獄」事件に差しかかりました。このプレイ日記(リア友からは「プレイ日記」ではなく「プレイ小説」にしたら? とツッコミを受けていますが・・・)は、基本オリジナルに沿って話を進めているのですが、一部フィクションを交えて構成しているところもあります。

毎回、本編の最後の方で思わせぶりなネタを仕込んでいますが、今後の本編に織り込んでいくために伏線として置いてあるものです。ただし、本編の進行から逸れてしまう内容の場合は「外伝」として別個に追加していくつもりです。

今後のストーリー展開にご注目いただけると幸いです。


<Tips>
現在、本編の舞台となっているグリダニアについて、その歴史と精霊との関係を紹介しておきます。本編上で説明できない世界観や設定を予備知識として知っておいて頂ければ、オリジナルを含め物語をより深く楽しんで頂けるのではないかと思います。


エレゼン族とヒューラン族の対立
第一星歴の頃からエオルゼアの先住民族だったエレゼン族は、イルサバード大陸より流入してきたヒューラン族と生活圏を巡り長いあいだ対立関係にあった。

いまから約900年前におきた第二次ヒューラン族の大移動により、生活圏を圧迫されたエレゼン族が押し出されるかたちで「黒衣の森」に入植を開始するが、森に棲まう「精霊」からの攻撃を受け洞窟のなかに隠れ住むようになる。その後、人口の増加により遅れて黒衣の森に入植したヒューラン族も「精霊」からの攻撃を受け、やはり洞窟に隠れ住むようになるが、先に隠れ住んでいたエレゼン族と洞窟の所有を巡って対立する。しかし、次第に「共存共栄」を目指すようになった。


地下都市「ゲルモラ」の成立
手を取り合ったエレゼン族とヒューラン族は、黒衣の森の地下に「ゲルモラ」と呼ばれる特異な地下都市を構築し、その後、数百年をかけ都市を拡張していく。黒衣の森の先住民であったイクサル族が精霊の怒りをかい森から追放されると、魔法の心得がある者(魔道士)が精霊との対話をこころみ、数十年にわたる試行錯誤の末にようやく交感に成功する。

現在では、北部森林プラウドクリークの「ゲルモア遺跡」と、南部森林アッパーバスの「イソム・ハーの穴蔵」に地下都市「ゲルモラ」の面影を窺い知ることができる。


「グリダニア」の建国
精霊との交感に成功したゲルモラの民たちは、森の護り手となることを条件に黒衣の森での居住を許された。地上に出た人々は、翡翠湖畔に新たな都市国家「グリダニア」を建国する。その際、精霊はヒューラン族の魔道士ヨリンに精霊と意思疎通ができる「角尊(つのみこと)」が生まれるよう魔法をかけたとされている。グリダニアの国政はこの「角尊」(=幻術皇)を中心に精霊と意思疎通ができる道士で構成される「精霊評議会」の合議によって意思決定がなされる。


イクサル族との戦い
精霊に追放された先住民のイクサル族が、移住先のアバラシア山脈の大渓谷ゼルファトルでの苦しい生活に耐えかね、再び黒衣の森に回帰しようとするようになる。こうしてイクサル族の伐採部隊が黒衣森に侵入するようになり、応戦に出た「鬼哭隊」とのあいだで、これまでに何度も激しい戦闘が繰り広げられてきた。

もともと黒衣の森に居住してきたイクサル族からすれば、後に入植してきたグリダニアは「侵略者」であり、自分たちの土地を奪い取った「略奪者」である。一方で、精霊たちとの契約により「森の護り手」となったグリダニアからすると、精霊の意思に反して伐採を繰り返すイクサル族は、精霊の「敵」であると同時に森の調和を乱す「破壊者」でしかない。

グリダニアとイクサル族の紛争は、双方が掲げるそれぞれの「正義」の名の下で繰り広げられる「黒衣森の支配権」を巡る種族間紛争なのである。

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