あれはある年の夏の出来事でした。
いつもの熱帯夜とはまた違う、
嫌な空気が体にまとわりついていて、
とても寝苦しい夜だったのを覚えています。
いや、よく考えたら昨日の出来事なので春ですね。
あと夜は夜でしたがエオルゼアは昼だったので昼でした。
カタン。
そんな小さな音でした。
誰もいないはずの廊下から、
それは確かに聞こえました。
しばらく耳を澄ましていると
また、カタン、という音。
「やだな~・・こわいな~・・」
そう思いながらも、
私は廊下に出てみることにしました。
ギィィ・・
嫌な音で軋む扉を
恐る恐る押し開きます。
薄暗い廊下に目をやり、
少し大きな声を出しました。
「誰かいるの?」
しかし、返事はありません。
勘違いだったのかな?
そう思い私は自室に戻ろうとしましたが、
廊下の日差しがいい感じだったので
私は写真撮影をすることにしました。
私は今、
アニマウエポンという武器を作っているのですが
現在の段階を記録として残す意味も込め
これを撮影することに。
今思えばこれが間違いでした。まさか、あんなに恐ろしいことが起きるとは・・
この時の私には知る由がありませんでした。
光差す窓の前に立ち、
「戦いに備える」ポーズを撮ってみます。
こうすると武器を綺麗に見せられます。
撮っている間、
ずっと誰かに見られている気がしていましたが、
その時は気にせずにたくさんの写真を撮りました。
そして自室に戻り、写真を確認してみると
一枚だけ不可解な写真があったのです。
その一枚がこちらです。
おわかりいただけただろうかえ、わからないですか・・?
それでは画面右半分に注目して
もう一度ご覧いただこうえ?まだ分からないですか?
仕方ないですね・・・
ズームしてご覧いただこう(こんなんあったっけ?)
そう、
右 手 が 透 け て い る専門家によると、この女性はこの家に棲みつく地縛霊。
詩学集めに疲れて零式四層に行ったところ仲間もろともモーンアファーで惨殺され、まだ自分が死んだことに気づかずにこの世を彷徨っているらしい。
そうか・・ぼくはもう既に死んでいたのか・・
なんか真面目に読んでくれた人すいません。