2日目を迎えた。
未だ何も思いだせない。。
しかし、気づいた…ギルド(FFは何て言うの?)内に作られた私の部屋は残っていた。
四年ぶりに訪れた部屋。あの頃の思い出が蘇る
チャド氏の性癖に請われるがまま作った(課金)まるで昭和の場末のラ◯ホテルのような部屋…
まだ残してあるのは、彼の中で2人の関係が終わっていないからなのか…それとも、官能な時間を大切に思い出としているのか。。
でも、もう遅い…四年の月日は、チャドの毛根同様に過去の産物にしか過ぎないのである…
気を取り直し、今日、あたい、何すりゃ良い?…とチャド氏に聞いた。
「なんか適当に。みんな優しいから連れてってくれるよ」
四年ぶり復帰の私は背筋が凍りついた。なんて冷たい.俺が連れてくぜ!の一言がなかったのである。
まるでNTRを強要するような台詞…私は悟った。
四年の歳月は、チャド氏を見た目以上に心を蛮族のようにするには、充分なじかんだったのだと…
気を取り直し、ログインした。そこには、温かい挨拶が待っていた。
そう、タケさんである…「何したら良いかわからないんです、ぐひゅ」の返答に
「何でも付き合いますよ、待ってて下さい」
まるで氷河期から熱帯雨林に変わった一瞬である
ギルドハウスで死んだふりをして待つ事数分…
再び声が掛かり、チームのお誘いが来た。
私の死んだふりは見事にスルーだったが、気にはならなかった。
ルーレットでレベル上げ。彼はタンク…そう、ガンタンクであった。私は右も左もわからないまま突き進む彼の背中を追った。
敵を複数倒した時にそれは起きた。
私の視界は上からしか見れない。更にずっと360度回転している。
私はパニックに陥ったが、気づいたらガンタンクさながらに敵は全滅していた。
「気にしないで大丈夫」彼の優しい言葉に救われながら、私はそっとログアウトしたのであった…
そう、これは明日誕生日を迎えるらっきょ男爵の冒険の序章である。