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Drake Rhodes

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【外伝(杜都編):第二話】女商人ロウェナ

公開
【はじめに】
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本稿はメインキャラであるEdda Pure-whiteのロドスト上にて公開中のプレイ日記『もうひとつのエッダの物語』(以下、本編とする)の外伝(サイドストーリー)になります。

まだ本編をご覧になっていない場合は、先に本編である『もうひとつのエッダの物語』をお読み頂いてから、本稿をご覧頂くことをお勧めいたします。

〇『もうひとつのエッダの物語』および外伝の相関関係
【第一話】めざせグリダニア
【第二話】大地、そして風と水と
【第三話】不審者を追え!
【第四話】ウォーレン牢獄の影(前編)
【第五話】ウォーレン牢獄の影(後編)
【第六話】不穏な報せ
 【外伝(杜都編):第一話】武具職人の弟子
 【外伝(杜都編):第二話】女商人ロウェナ ※本稿
【第七話】大樹で蠢く闇の鼓動(前編)
【第八話】大樹で蠢く闇の鼓動(後編)
【第九話】Re:光の戦士
 【外伝(杜都編):第三話】この冒険者に福音を
 【外伝(杜都編):第四話】そして世界へ
【第十話】海都と砂都と



【外伝(杜都編):第二話】女商人ロウェナ


「高名な武具職人のお弟子様が、こんなところに何かご用?」

そのヒューラン族の女性は、そう言うとドレイクに小さく微笑んでみせた。

背丈はドレイクより一回りほど小柄で、短めに整えられた栗色の髪、淡い褐色の肌に化粧映えのするその端正な顔立ちからは、成熟した女の色香を感じさせる。主張し過ぎず、寡黙に過ぎずな躰に纏った装束の胸もとからは豊かな双丘がその尾根をのぞかせていた。

この女の名はロウェナ。「砂の都」と謳われるウルダハで「ロウェナ商会」という自身の名を冠した商会を営む女商人である。

実のところドレイクは、このロウェナという女商人とまったくの初対面という訳ではなかった。かといって旧知の仲と呼べるような間柄でもなかったが、どちらにしても、ドレイクにとって浅からぬ因縁のある相手であることに変わりはなかった。




いまより、三月(みつき)ほど時を遡ったある日の昼下がり、ハーストミルにロウェナがやって来たことから、ふたりの因縁は始まった。

何の前触れもなく現れたロウェナに、ドレイクの師である武具職人の男は、まさに青天の霹靂と言わんばかりに狼狽した。

「昼間からお酒だなんて大層な御身分ね?」

「だ、誰かと思えばロウェナじゃねェか。へへ、脅かしっこはなしだぜ・・・」

武具職人の男は、てっきり酒場の主人が溜まりに溜まった酒代のツケを取り立てに来たものと思い込んでいたが、自分を訪ねてきた相手がこの女商人だとわかると、ひとまず胸を撫で下ろし安堵したのだった。

「あたしは商売の話をしに来たの。あなたとじゃれ合ってる暇は無いのよ」

ロウェナはそう言うと、懐の中から古びた一枚の紙を取り出して男の顔の前に突きつけた。それは、この男がロウェナから多額の借り入れをしていること、そして定められた期限までに借り入れた金を返済することを約した債権書だった。

「そ、そそれは・・・」

「期限はとっくに過ぎてるのに何の音沙汰も無いだなんて。あなた一体どういうつもり?」

無類の酒好きであるこの男は、暇さえあれば酒を飲んで過ごしているのが常だった。近隣の商人との取引で得た日銭はおろか、武具製作の報酬で手にするまとまった金も、すべては男の酔興(すいきょう)の代価として消えていたのである。

そのため、男の手元に借金の返済に充てられるような金など残っているはずもなく、なんとか返済の猶予を取り付けようと、ロウェナにあれこれと窮状を訴えはじめたのだった。

「その借金返済の件なンだがよォ。頼むから、返済をもうちっとだけ待っちゃくれねェか? もう一年、いや、なんだったら半年でいい。聞くも涙、語るも涙の事情ってもンがあってよォ・・・」

ロウェナは、この場をなんとか凌ごうと自分に泣きついてくる男の様子を冷ややかに見ていたが、腕を胸の前で組み直すと男に淡々とこう言って返したのだった。

「ゲロルト、あなたこの期に及んでまだ言い逃れるつもり? もういい加減観念なさいな。どうしても返せないと言うのなら、この債権書はウルダハの他の商会相手に手放すしかないわね。当代一と呼ばれる職人を思うままにできるんですもの、きっと高値で買い取ってくれるでしょうよ」

債権書をウルダハの商人に売り渡す――

ロウェナの口から出たその一言は、ゲロルトと呼ばれたこの武具職人を一瞬で凍り付かせた。

この債権書がウルダハの商人の手に渡れば、利に聡い彼らのこと、借金が完済するまで金目のものはすべて毟り取っていくに違いない。もし、そんなことになれば、男が愛してやまない日々のささやかな晩酌など、とうてい望むことなどできないのは明白だった。




「いや、待ってくれ! 本当にゼニはもうねぇ!」

「そんなこと言ってもダメなものはダメ。あたしにも事情というものがあるの。こんど冒険者ギルドを主体にモードゥナで復興事業が始まろうとしているのよ。もちろん、あたしもそれに一枚かませてもらうつもり。そのためにまとまった資金が必要なの」

「なぁ、ロウェナよォ、頼むから考え直しちゃくれねェか? おたがい古い付き合いじゃねェか・・・このとおりだ、後生だ!」

一向に埒が明かないゲロルトとの会話に業を煮やしたロウェナは、ゲロルトにひとつの新たな取り決めを持ちかけてきた。それは、工房で製作した武具は、借金の形(かた)として、この女商人の運営する「ロウェナ商会」が独占的に販売する。そして、その売り上げ金の中から返済分を差し引き、残った分を報酬として工房に支払うというものだった。

当初、ゲロルトは報酬に占める返済金の割合が高いことに難色を示していたが、返済に資する金もなく、猶予の取り付けにも失敗したことから、この取り決めを渋々と承諾したのだった。

この取り決め以降、ゲロルトが懸念したとおり、実入りの減った工房の台所事情は急激に悪化していくことになる。ついには晩酌代すら事欠くようになったゲロルトは、鍋やヤカンなどといった生活道具を製作しては、近隣の商人や商店相手に細々と売って酒代のツケに充てるようになっていた。

そんな工房の窮状を余所に、債権書を一枚チラつかせることで、当代随一と呼ばれるゲロルトを囲い込むことに成功したロウェナは、復興事業で参画していたモードゥナにおいて、ゲロルトの武具を独占的に販売して大きな利益をあげていた。

あとから振り返って見れば、ロウェナが訪ねてきたのは借金の催促にではなく、この取り決めを自分に承諾させるためだったのではないかとゲロルトは勘ぐってみたものの、すでに後の祭りであった。

ゲロルトの疑念が正しかったかどうかは別として、これまで単なる不良債権でしかなかった「ロウェナの債権書」は、その回収の目処が立ったことにより一転して優良債権に変わっていた。また、ロウェナの出資するモードゥナの復興事業も、ゲロルトが製作した武具の独占販売によって大きな収益をあげていたのである。

結局のところ、この一件は、ロウェナという女商人の一人勝ちの結果に終わったのだが、商売のダシに使われたことに憤懣やるかたないゲロルトは、その後しばらくのあいだ、ロウェナのことを「女狐」だの「あばずれ」だのとなじっては安酒を煽って過ごしていたという。

ふたりのやり取りを端から見ていたドレイクは、師であるゲロルトが、このロウェナと呼ばれる女商人に多額の借金をしている事をこのときはじめて知ったのだったが、師であるゲロルトは借金について、この若い弟子には、その経緯(いきさつ)や借り入れた額などをいっさい語ろうとはしなかった。

若気が先立つドレイクは、相手が正しいことをわかってはいても、この女商人への反発の気持ちを抑えることができず、工房を立ち去ろうとするロウェナの姿を険しい目つきで追っていた。

「そんな目であたしを見ないで欲しいものね。人から借りたお金をちゃんと返さない、あなたのお師匠様がいけないのよ」

ドレイクからの視線に気づいたロウェナは、表情ひとつ変えることなく、そう平然とドレイクに言って返したのだった。

そんな経緯もあったことから、ドレイクはこのロウェナという女商人のことをあまり快く思っていなかったのである。




「僕の店をさして、こんなところだなんて・・・。まったくひどい言いぐさだよ」

カウンターの向こう側に立っていたエレゼン族の女性は、そう言うとロウェナに苦笑いをしてみせた。

彼女の名はミューヌ。グリダニアの冒険者ギルドが併設される茶房「カーラインカフェ」の女主人で、冒険者を目指す者はみな、まず最初に彼女のもとを訪れてその名をギルドに記していく。

そんな新米冒険者たちの世話をあれこれと焼いている彼女は、いつしか冒険者たちの間で「マザー・ミューヌ」と呼ばれ慕われていった。そして、ここグリダニアでは、彼女の名を知らぬ者はいないとさえいわれる街一番の顔役でもあった。

「あら、これは失礼なことを言ってしまったかしらね」

そう応えたロウェナは、口元に手をやるとクスクスと笑ってみせた。そんなロウェナにミューヌはヤレヤレといった感じで肩をすくめると、中断していた彼女との会話を再開しはじめた。

「さっきの話の続きだけれど、その冒険者なら、いまバノック練兵所の教官のもとで勉強しているはずさ。こちらには、そろそろ戻って来る頃だと思うから、その時にでも用件を伝えておくよ」

「そう・・・。本当は直に伝えたかったけど、そういう事情なら仕方がないわね。彼女への伝言はあなたにお願いするわ、ミューヌ」

「お安い御用さ、任せておくれよ」

「それじゃ、あたしはそろそろ行くことにするわ。あの人のお弟子さんが、おっかない顔してこちらを見ているから」

そう言ってミューヌに別れを告げると、ロウェナは出口に向かって歩きはじめた。その行きすがら、チラリとドレイクを見やったものの、何かを話しかける素振りもなく、ロウェナはそのまま店の外へ出て行ったのだった。


【外伝(杜都編):第三話】この冒険者に福音を へ続く
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【あとがき】
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貧弱な文章力と構成力で何とか書き上げました外伝第二作目でしたが、最後までお読み頂きましてありがとうございました。素人感まるだしの出来となりました外伝二作目でしたが、いかがだったでしょうか?

個人的にロウェナさんとゲロルト、またそれにまつわるストーリーが好きで、構想当初から外伝で書き上げていきたいと思っていました。ニッチな人気のある(と、勝手に思っているw)二人ですが、以降の外伝でも引き続き登場させ、ふたりにまつわる物語を描いていきたいと思っています。

この外伝の時代背景は、Patch2.xのころに実装された(らしい)モードゥナ復興事業の前後に設定しています。残念ながら、わたしはFF14を始めた時期がPatch4.0のリリース頃だったため、当時のコンテンツ内容を知りません。ですが、なぜロウェナ商会がモードゥナに拠点を構えているのか、なぜ希少なゲロルトの名品を独占的に取引しているのかについて、この外伝のなかで私見としての見解を示していきたいと思っています。ぜひ、今後の展開にご期待ください。

話は変わりますが、いま世界はコロナウィルスの話題一色で、連日のように不穏なニュースが伝わってきています。アメリカやイタリアでは、感染者が爆発的に増加し、平時にも拘わらず非常事態宣言まで飛び出す始末です。大変な事態になりました。

他方、日本では新型ウィルスよりも「ワニ君が死んじゃった」という話題で持ちきりですね。電通が乗り出し、映画化の噂まで飛び出す始末となり、こちらも大変な事態になりましたw

話が逸れましたが、感染症予防には「手洗い、うがい、ヤクルトw」と良く言われますが、意外と知られていないのが「目洗い」です。防疫の観点からは、目の粘膜からの感染を防ぐことが重要と言われています。かく言うわたしも、外出先から帰宅したら手と目を洗うようにしています。

まだ予断を許さない状態が続きますが、みなさま、どうぞお大事になさってください。
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