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Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

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【RP二次創作記事】郷愁の勇者 「リリラ様の冒険 前編」 エピソード6

公開
 エピソード5からの続き



見事な土下座をクイックサンドで披露した二人は許しを得たのかエールのジョッキを手渡され歓迎の歓声を浴びつつ冒険者たちの輪に吸い込まれていった。

さてと私もモモディさんに用事がある。ミルズから受け取った書簡を手にカウンターに向かう。
この世界のお辞儀をしてモモディと思われるララフェルの女性に名乗った。

「あら?あなたね?ミルズから聞いてるわ。ようこそ!クイックサンドへ!」モモディは先ほどの二人に向けていた視線とは異なり歓迎ムードだった。いくつかの注意事項を説明され登録書にサインをした。仮の契約というものだ。正式なギルド登録は何かしら職業に就くことが条件だった。それが無いとギルド斡旋の依頼が受けられない。紹介されたのは戦闘職、採掘職、生産職だが、まずは当面必要なのは身を守る術だ。魔物やならず者で溢れるこの世界はあまりにも弱者に厳しい。

剣によるクレセントコーヴと足跡の谷での戦闘を経験していたので、剣術士ギルドが一番身近に感じていたが、如何せんウルダハの街は迷路のように入り組んでいる。場所が分からない・・・取り合えず今日のところは早くベッドで寝たいと思っていたら、誰かの視線を感じた。先ほど土下座していた一人だ。エールジョッキを見せながらニヤっと笑っている。来いということなのか?

視線を逸らすとモモディさんが友達は選びなさい!と釘を刺してきた。苦笑すると、いつの間にかララフェルの剣術士が隣にいて見上げていた。
「これからJOB選びか?俺はザザリックだ。剣術士はどうだ?ギルドに案内してやるぞ。」これはありがたかった。あのルガディン男ではなく、こちらのナンパを受けることにした。ザザリックに付いて行くと後ろから声が聞こえた。

お~い!ザザリック!そりゃないぜぇ~!しろう!追うぞ!。。。黙って座っていろ!と土下座のもう一人がルガディン男の頭を叩いていた。

剣術士ギルドはコロセイムと言われている闘技場と隣接していた。この闘技場は王家の観戦もあるようで立派な作りだった。クイックサンドからの道順を覚えようとキョロキョロしていると、ザザリックが言った。

「都市内エーテライトに自分のエーテルを交換しておくんだ。そうすれば移動は楽だぞ。」エーテル?意味がよくわからないという顔をしていると、これだよとザザリックは指を刺さした。不滅隊本部の隣にあった大きい物とは別の小さなクリスタルがはめ込まれている社が街のいたるところにある。手をかざすと淡い光とともに何かが手を通じて身体に流れてきた。お~っ@@と感心していると。
「それがエーテルだ。冒険者にとっては剣にも防具にもなる。飯のタネだからな。ちゃんと制御できるようにしておかないと苦労するぞ。」メモ帳に記載した。看護員時代からの癖だ。婦長に「あなた達は聞いて覚えられるほど頭がいいのですか?」と怒られたことに起因する。ザザリックが背伸びしてメモ帳を覗こうとしている。
しかし、この世界に来て度々思っていたが、なぜ?なぜ?ララフェル族はこんなに可愛いんだ!?抱きしめたい衝動をグッとこらえる。

剣術士ギルドの受付で入団手続きをして、ギルドマスターのミラに挨拶をしに行った。女性剣士の名に恥じぬ精悍な雰囲気で、同性をも魅了する色気があった。北辰一刀流免許皆伝、千葉佐那もこんな感じだったのだろうか?しかし、にこやかな歓迎とともに伝えられたのは入団試験さながらの指示だった。
「今日は遅いので明日夕刻までに中央ザナラーンの魔物を3種類、3匹づつ討伐してこい。素材にしたものを持ってくるのだ。採用の可否はそれからだ。」やはり・・・江戸の鬼小町だった。装備は貸し出してもいいと言われたが、無くしたりしては面倒なので新調しようとエーテライトを交換しながら商店街に行ってみることにした。しかし、どれを選んでいいものかわからない。夜もすっかり更けて酔った者が多くなってきた。商店主のアドバイスを受けて何とか剣と盾を購入出来た。クイックサンドに戻り、モモディに報告してINNを紹介してもらった。冒険者割引なのか安い。少々騒がしいが当面はここを拠点にしようと決めた。

早朝、中央ザナラーン。門を一歩外に出るとそこは広大な荒野が広がっていた。所々に天幕を張った仮集落がある。話によるとアラミゴという国が戦火に苛まれ難民がここウルダハに殺到していると聞いていた。街道を歩いていると何人かの住民とすれ違ったが、表情は暗い。空爆で焼け出された難民を思い出す。新調した装備を身に着けると全身にエーテルの流れを感じる。まずは街道沿いの魔物からかたずけようと思った。仮集落には高齢者や子供がいるので低級とは言え襲われる危険は皆無ではない。武器を持つからには少しでも弱者の助けになろうという思いがあった。
シックシェルとバザードに比べれば左程の強敵はいなかったが、タラハシーの助言を思い出す。

中にはボスみてぇのがいるから油断するんじゃねぇぞ。駆け出しの若造がやられちまうのは大体、調子に乗ってモブに絡んでいくからだ。楽勝だなんてホザク奴がパーティに居たら注意しろ、そんな若造のお陰で全滅するパーティを何度も見てきた。挑発するのは戦術だが、戦闘が始まったら相手をなめるな。一番手ごわい敵は調子に乗った味方ってこともあるんだ。忘れるなよ。

ミラの指示通り討伐した魔物を素材屋さんで解体してもらい、包んでもらった。ウルダハでの初仕事が上手くいって心が躍る。剣術士ギルドに向かっていると女性の悲鳴が聞こえた。天下の往来で5人の男たちが一人の女性を突き飛ばしている。周りの人は多いがその5人は武装しているため手出しは出来ないようだ。いかにも小悪党といういで立ちの男ウグストが言い放つ。
「貧乏人のくせにそんな高価な肉が買えるか⁉どうせ盗んできたんだろう⁉」女性は大事そうに包みを抱えて言った。
「ち・違います!これは本当に買ったものです。」そのやり取りを見ていたら、また過去視が再生された。女性はうそを言っていない。ついでに、5人が言いがかりをつけて肉を奪おうとする算段も見えた。誰も女性を助けようとしない。都会の闇か・・・。気が付くと私は女性と荒くれ5人衆の間に立っていた。女性が肉を自分のお金で購入しているところを目撃したと伝えたが、もともと、奪うのが目的の連中に通用するわけがない。
お前も痛い目にあいたいのか⁉一番えばっていた男ウグストは後ろに下がり、他の4人が抜刀して前に出てきた。女性は周りの野次馬に助けを請うが、ここまで事態が悪くなるとみんな逆に後ずさりをはじめた。
先頭の斧術士が不敵に笑う。「ミラのところの剣術士か?面白い。。。ボコボコにしてやるぜ!」強烈な振りおろしが来た。動きが見える。とっさに交わせたが後ろの女性を他の者が狙っている。しかも、コロす気だ。こちらも覚悟を決めなければ。。。守れない。殺気が漲る。まずは斧術士の後方、幻術士。こいつから。側面から槍の穂先が蛇の頭のように突き出された。剣で受け流したが、次は柄の方が足元を狙ってきた。首元を斧が通過する。魔物と違い攻撃に合理性があり連携も取れている。自分の経験不足が恨めしかった。後方から石が纏まって飛んできた。辛うじて盾で受ける。幻術士のストーンという攻撃魔法。癒しだけでなく攻撃までできるのか?心が折れそうになるが、敗北は同時に後ろで怯えている女性の死も意味する。絶対に引けない!

その戦いを小さな人影が見ていた。「1対5じゃと?おのれ!なんと卑怯な!」石柱の陰から飛び出そうとするララフェル女子。すると肩をポンと叩き制止する男が立っていた。
リリラ様!何をお考えですか。またそのような変装をして、もう少し分別をですねぇ・・・」
「黙れ黙れ!サンクレットよ!そなたはアレを見てなんとも思わぬのか⁉それでも暁のぉぉぉ!」
リリラの怒号をなんとか手で塞ぎ呆れた感じでサンクレットは言った。
「声が大きいです!ナナモさ・・・いやリリラ様!まったく!分かりました。ここに居てくださいね。もうドロンは無しですよ!」

攻撃に規則性がある。斧術士がけん制し槍術士と弓術士が攻撃を繰り出してくる。こちら側がダメージを与えてもケアルを使われてしまう。やはり多少血は流しても幻術士を何とかしなければ。。。
ズドン!一瞬敵が怯んだ。敵の幻術士が強烈な蹴りを受け手毬の様に吹っ飛んだ。
何だ貴様は!さっきまでニヤニヤして傍観していたウグストが焦って叫んだ。

悪いなぁ可憐な乙女の窮地を見過ごすことが出来ない性分なものでね。参戦させてもらうぜ!

優男。。。このキザな言い回しは近所に下宿していた文学青年のお兄さんを思い出した。だがこの機会を逃さない。一気に間合いを詰め弓術士に切りかかり弓を真っ二つにして盾で力いっぱい顔面を殴りつけた。
そして、すぐに後退し女性の近くで構えなおした。これで2対3だ。

「俺の出る幕は無さそうだな。この子は俺が守ってやる。思いっきりやってやれ!」

あの土下座のルガディン男がいつの間にか女性を保護して離れたところに避難していた。
槍は任せろ!と優男は敵を分断した。斧術士がこちらに向き直り構えた。さっきと違う構え?地面に橙色に光る範囲が見えた。これは攻撃予兆!すぐに理解できた。それを避けると直後に強烈な打撃が空を舞った。側面に回り込みファストブレード、更に背後に回り込みライオネットソードを背中のど真ん中に叩きこんだ。
斧術士は膝から崩れ落ちた。堅固な鎧のお陰で致命傷には至らなかったようだが意識は無かった。槍術士は槍を折られ、顔を腫らして満身創痍だった。双剣をクルクルと回して遊びながらサンクレットはニコニコして言った。
「お怪我はありませんか?お嬢さん。これは。。。あなたが?」倒れている斧術士を見てサンクレットは真顔になり何かを考えている様子だった。


「流石、ミラの配下だな。一人でも勝てたんじゃないか?」ルガディン男はアルディスと名乗った。
「いえ!まだ一人残っています。」私はウグストを睨み歩み寄った。
「ま・まて!銅刃団に訴えるぞ!おれのバックには・・・!」言い終えないうちに股間を蹴り上げてやった。「訴える前にあの女性に謝罪を!」ウグストの様子を見ると泡を吹いて失神していた。。。

それは・・・蹴る前に言ってやれ・・・」アルディスは失神している男に憐みの表情を向けつぶやいた。サンクレットは青い顔をして膝がガクガク震えていた。

「あの子は俺が送っていくから、早くその素材をミラに届けろ。心配していたぞ。普通の娘には少々厳しかったんじゃないかとな。だが杞憂のようだ。じゃまたな。」アルディスは保護した女性と雑踏に消えていった。
野次馬は安全を悟ったのか5人組に罵声を浴びせていた。私はサンクレットと名乗る優男に礼を言い立ち去ろうとしたら、目をキラキラさせたララフェル女子が近づいてきた。
「そなたの戦い!実に見事であった!褒めて遣わすぞ!名は何と申すのじゃ?」若そうなのにお公家さんのような話し方?高貴なお方だと思い丁寧に自己紹介していると、サンクレットが慌てて割って入ってきた。
「リリラ様!困ります!出てこられては。」
「うるさいうるさい!わらわはAyakaに話があるのじゃ!」リリラは駄々をこねるように手足をバタつかせた後、向き直り言った。
「そなたは冒険者であろう?お前を雇いたい!わらわとドライホーンに行かぬか?」サンクレットは泣き出しそうな表情で天を仰いで呆れる。

「もう~~リリラ様~ぁ」

素材を剣術士ギルドの受付に提出すると、正式に入団を許可された。先ほどの件は内密にと促されたので、報告はしなかった。。。リリラ様。偉い人なのにお忍びの外出が好きで。。。常習犯らしい。これは大変な人に目をつけられてしまったのではないだろうか?約束の日までにはもっと戦力を上げなければ。。。何事も三日坊主であったが私は朝の駆け足を決意した。

ここは荒野の王都ウルダハ、運命を背負った勇者たちがそれぞれの岐路を目指す場所。


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Shyne Bonds
コメント(4)

Ju-shirou Mishima

Belias [Meteor]

リリラ様来ましたね!

友人はほんとにちゃんと選んだほうがいいです。サンクレッドなどついていったらきっと面倒ごとに(ゲフンゲフン  剣術士ギルドはちょっぴり面倒なメンバーが揃っていますが、基本的にはきのいいヤツばかりです(笑

Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

しろうさん
アルスさんの落胆ぶりを見て、創作なら少しでも活躍させられるかなと、考えてみました。
アディオスとの絡みも加えつつメインをなぞろうかと^^
FATEなんかもストーリーを創作できそうなのがあるのでもう一度、新生エリア回ってみようかと思っています。

Arus Glay

Belias [Meteor]

おおー!ナナモ様(TT)
小説での活躍に期待です!

Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

アルスさん
本編だと活躍微妙なんで使ってみようかと^^
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