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Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

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【RP二次創作記事】郷愁の勇者 「リリラ様の冒険 後編」 エピソード8

公開
エピソード7からの続き


「呑気なもんだな。居眠りか?」アルディスはジャーキーを噛みながら退屈そうに言った。「あ。。。すいません。」また夢を見ていた。おゆうちゃんとの思い出。紀ノ国屋優子という看護員時代の親友。出席番号が連番な為、いつも彼女の背中が前にあった。キャリッジの護衛について3日、アラクランの襲撃どころか。盗賊、蛮族の襲撃も無かった。何もないことはいいことだが、防御側がこんなに神経をすり減らすとは新たな発見だった。攻撃側はいつどこをどのタイミングで叩くかという点で常に優位にあると言っていい。子供の頃、聞かされた宮本武蔵のおとぎ話。宿敵、佐々木小次郎との決闘時間にわざと遅れ、相手の判断力を苛立ちからくる焦燥感に陥れ優位に戦ったという。小次郎の心理状態に陥ってはならないと自分に言い聞かせる。

空のキャリッジがスコーピオン交易所に到着した。次の物資の積載を手伝っていると、商人同士がもめているのを見かけた。操舵係の剣術士がやれやれとした仕草で話しかけてきた。「ポーション120本が届いていないそうだ。どうする?有るものだけを積んで出発するか?」食料は予定通り揃っていたが、医薬品はある意味かき集めであった為、起こりうるトラブルと言える。操舵係二人と私はアルディスを見た。「俺に判断させるのか?バレたらミラにどやされるゾ」私は正直に話した。
「決断すべき優先順位がわかりません。何をすれば正解なのか。。。」アルディスは腕を組んで考えている。
「これが何らかの妨害なら、ポーションだけじゃすまないだろう。ということは輸送時の手違いというのが可能性としては高い。しかし、医薬品の遅れは戦闘を控えている者たちにとって心理的痛手になる。どこで停滞しているんだ?」アルディスは商人に問いかけた。
「ウルダハ操車庫に商品受領の為、雇ったカーゴ商が戻ってきていないのです。こんなことは初めてです。」商人は慌てていた。
「初めてだと?では妨害と事故。。。両面で考えた方がいいかもな。医薬品だけ遅れるというのも確かに引っ掛かる。」アルディスは顔を上げ続けた。
「考えていても始まらん。お前たち二人は完全武装してシルバーバザーに予定通り向かえ。民間の操舵手を雇おう。二人で護衛にまわれ。俺とアヤカはポーターで操車庫に向かい運べるだけのポーションを受領して大急ぎで届けよう。」方針が決まった。

すぐにチョコボポーター商と契約し中央ザナラーンに向かった。道中でカーゴ商のキャリッジを発見した。かなり強力な魔物と出くわしたのだろう見る影の無くなるほどの破壊のされ方だ。盗賊や魔物の群れに遭遇したのなら足跡だらけになっているはずだが、不思議なことに襲撃した存在の痕跡が無い。遺体は無残なものだった。しかし、捕食が目的ではないようだ。鋭利な爪痕、歯形は有ったが食われてはいない。

間もなく、操車庫に到着というところで異変に気付く。。。空が紫色に淀んでいる。
「これは結界だ!ポーターから降りろ!近くにいるぞ!」アルディスが怒鳴る。ササガン大王樹で誰かが戦っている。サンクレットだ。その後ろにはリリラ様が見えた。全身の毛が逆立った。覚えたてのスプリントで一気に距離を詰めた。そこにいたのは初めて見る怪異だった。身の丈は5mを超えるだろうか。黒い翼に鋭い爪、顔は西洋の獣を模した悪魔を彷彿とさせる恐ろしい魔物だった。転生前の私なら恐怖で一歩も動けなかっただろう。

だが、今は違う。バスタードソードを妖魔の背後から叩き込もうとしたら空中にかわされた。そして、明らかにリリラを狙っている。剣が届かない。。。悔しさで眼球の血管が切れそうだった。

「アヤカ!アイアンウィルだ!お前なら出来る!スタンスを発動しろ!」アルディスの怒鳴り声がする。訓練で学んだ敵視を引き付けるというスキル。敵に悟らせないほうが攻撃をしやすいのではないか?と思っていたが、今この状況はリリラ様を守る為、正に必要不可欠と言えた。全身のエーテルをハリネズミの様に。。。すると妖魔は首をこちらに向け咆哮した。

来た!自分が攻撃をするときは私たちの手が届くところに降下してくる。3連コンボを叩き込む。アルディスとサンクレットも同じタイミングで大技を連発する。しかし、攻撃が通らない。悔しくて歯を食いしばると、サンクレットが叫んだ。
「あの黒い球体が見えるか?奴のエーテル供給源だ!あれをつぶすぞ!」アルディスはそれを理解したようで呼応した。
「こちらで引き付ける!その間にぶっ潰せ!」数メートル離れたところに吐き気がするような空間の淀みが球体となって浮かんでいた。何も考える余裕はなくひたすら斬撃を繰り出した。サンクレットも優男に似合わない鬼の表情で球体を切り刻んでいた。球体を葬ると辺りの景色が元に戻った。結界が解けたようだ。アルディスは低い声でつぶやく。
「召喚主を間違えたな?お前はもう終わりだ!」連続で繰り出される斬撃はとても人間技とは思えないほどの速さだった。その攻撃で妖魔の片腕が吹き飛んだ。私とサンクレットも背後から攻撃を仕掛けた。

これならいける!そう思った瞬間だった。妖魔は空中に飛び、一気にリリラ様がかくれている岩に突っ込んで行った。サンクレットが投げナイフでけん制したので、なんとかスプリントで回り込み大盾で防御したがかなりのダメージを受けた。口の中が血の味でいっぱいになる。妖魔は振り向きざまにアルディスへ攻撃を繰り出した。剣と爪が弾き合い火花が飛んだ。
リリラ様の無事を確認するために一瞬、目を向けた。目が合ったので安心させようと少し微笑んだ。

いいか?戦闘が始まったら相手をなめるなよ。
タラハシーの助言がなぜか脳裏に蘇った。
再び、妖魔に目を戻すと足元の地面に橙色の光が扇状に光っていた。こいつには尻尾があったのだ。強力な打撃を受けた。たぶん平服なら即死だっただろう。数メートル吹き飛ばされた。鎖骨と肋骨が折れ、両肺がつぶれたようだ。息が出来ない。意識が遠のいて行く。


カチコチ。。。時計の音。そうだ。看護学校の教場の時計。やたらに大きい音だった。私は教場の自分の席に座っていた。前の席には見慣れた背中が見える。おゆうちゃん?声をかけるとごく自然に振り向いた。
「どうしたの?・・・え?泣いてるの?・・・ちょっと、あやちゃん?」
「ごめんなさいごめんなさい。。。あの時、無理にでも宿舎に引っ張って行っていれば、あんな目に合わなかったのに・・・」
「なんで?謝るの?ほら!外を見て!ヒマワリがあんなにたくさん咲いたよ!二人で植えたんだよ!」
外は東京の校庭ではなく、ビルマの営庭だった。助かる見込みのない傷病兵の心だけでも癒そうと、死の間際に二人で植えたヒマワリの種が芽吹いていた。おゆうちゃんは私の両肩に手を置き優しい笑顔で言った。
「あなたはいつも私を守ってくれた。私がやりたいこともいつも応援してくれた。みんなが無駄だって言ってもあなただけはいつも隣にいてくれた。だから・・・だからね・・・お願いだから諦めないで・・・わらわを一人にするな・・・生まれ変わっても友でいてくれぇ・・・」

おゆうちゃんの姿がナナモ・ウル・ナナモに変化した。教場が光に包まれる。。。


「目を開けるのじゃ!死んではならぬぅ!アヤカ~!」目を開けるとリリラ様の小さい膝枕に頭が乗っていた。意識が戻ったことに気づいたリリラ様はかわいらしいポーチから小瓶を取り出した。
「これを飲むのじゃ!早く!」「あやか!それを飲め!そのハイエリクサーを飲むんだ!」サンクレットも応戦しながら叫んだ。言われるまま、その小瓶を飲み干すと全身に何かが駆け回った。呼吸が出来る。。。握力も回復している。何より気力が奮い立っている。
「おゆうちゃん。。。今度こそ、実現しようね。困ってる人の手助けがしたいんだよね。だから私は友としてあなたを守る。」
「な、なんじゃと?フフ。お見通しなんじゃな・・・友よ。。。必ず勝て!」

卑怯者になれ。まさかって思わせろ。その助言を生かす。この妖魔の優位は飛行だ。

これを奪う。まずはアイアンウィルをキャンセルする。高低差のある崖によじ登り、アルディスに襲い掛かるのをじっと待った。
妖魔が低空で滑空しアルディスに攻撃を加えたところで、助走をつけてジャンプ、妖魔の真上から剣を振り下ろす。左片翼の中央から切断できた。
よく見ると失ったはずの片腕が再生していた。だが、時間がかかるようだ。それならば左翼の再生が追い付かないくらい執拗に斬撃を繰り返すのみ。飛ぼうとしているがバランスが取れず、すぐ落下してくる。右の翼に対して全力で仕掛ける。ドン!と右翼が切断された。妖魔は地上に釘付けになった。

カン!カン!カン!軽快な音と共にサンクレットが術を発動した。
「朽ち果てろ!忍術!土遁!」
妖魔の周囲に土煙が渦を巻いている。弱体化させているようだ。再生が止まっている。
「アヤカ!呼吸を合わせろ!」「はい!」「うぉーーーーー!」
二人で雄たけびを上げ剣を振りかぶる。アルディスは胴体を狙っている。私は首を狙う。盾を捨て両手で剣を渾身力で振り抜いた。

一閃!妖魔の体は3つに切断され、エーテルの塵をかして消滅した。
3人とも血まみれでフラフラだった。ハイエリクサーはもうねぇのか?アルディスがサンクレットに聞くと。
「あれは万が一の為に王族級の人が持ち歩く高級回復薬なんですよ。二個も持ってるわけないでしょ。」と窘められた。


それを高い岩場から見つめる人影があった。「私の召喚した上位妖魔を倒したか・・・これはまさか超える力・・・僥倖と言えるだろうな。せいぜい利用させてもらうとしよう。」黒法衣の男は笑みを浮かべた。



操車庫に赴き受領するはずだったポーションを受け取る。しかし、ポーターチョコボを返してしまったので少々高くついたが冒険者キャンプへ秘密厳守の依頼を出して荷物だけ届けてもらうことになった。しばしの休息を得ることになった。
リリラ様の案内でナナモ菜園を見せてもらった。王族が頻繁に変装して城下に赴いたり、自分で畑を作るなどおかしいと思った。中身はおゆうちゃんだから前世と変わらない。動機は彼女らしく単純で難民たちに少しでも栄養のあるものを安く提供したいということだろうと思った。しかし、この世界は彼女の優しい気持ちを利権という腐った仕組みでつぶそうとする。王党派と共和派の話も聞いた。
このような大地で収穫できるのはなにもカボチャだけではない。二人きりになったとき久しぶりの井戸端会議(昔の女子トーク)をした。商業が盛んでもクズに利益が集中して、中堅層以下の世帯が買い控えをしている。貧乏人をこき使っても低賃金で買い物が出来ない。不満が貯まり治安が悪化する。経済が停滞する。生産力が落ちる。物価が上がる。本当に砂蠍衆というのは頭がいいのか?馬鹿なのか?何がしたいんだ?畑仕事を手伝いながら話に花が咲く、さっきまで妖魔と死闘を繰り広げていたことなど忘れてしまっていた。天草があったんだから、サツマイモもどこかにあるのではないか?という話に行きついた。それと寒天とさつま揚げを王宮に献上するように強く求められた。やはり中身は日本人だ。

パパシャン殿の配慮で一泊が許され、体力を回復できた。朝、リリラ様のご帰還の一行に加えてもらい出発の準備をしているとポーションを輸送してくれた冒険者たちが帰ってきた。「ポーションを届けて正解だったぞ!物凄い戦闘だった!アラクランの襲撃があったようだ。死んだ奴はいないが怪我人が出ていたよ。まぁミラさんたちが負けるわけねぇよな!」
アルディスはそれを聞いて少しホッとした表情をみせた。

じゃあ、俺も世話のかかる友達の面でも見てくるか。」彼はまたそのまま姿を消した。


ここは荒野の王都ウルダハ、王女の願いを乾いた風が彼方へと誘う。



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Shyne Bonds
コメント(10)

Jester Pumpkin

Masamune [Mana]


リンクパールの不調ゆえ 即座に返信できませなんだが 一昨日のお声がけ このジェスター 感謝の言葉もござらん





Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

Jesterさん 
コメントありがとうございます。
不滅隊のお役目お疲れ様です。ノフィカはどうもエーテルがやや乱れいる時があるのですかね。
リンクパールの修理は必要ないかと思いますよ。

Ju-shirou Mishima

Belias [Meteor]

リリラ様そうであったのですね。なんだか素敵な流れだなと思いました。
メインのあのあたりをそう解釈されたのは、「おお!」とうなりました。


飛行系と戦うのってやっぱりしんどいですよね。その当たりはどうしたもんかと思って僕はサンクレットに丸投げしてしまいました(笑 僕もそろそろアイアン・ウィルです。そしてギー某と対決した裏側の話がそろそろ終幕になりそうです。

Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

しろうさん
お疲れ様です。そろそろウルダハから旅立ちの時期ですかね。リムサかグリダニアどっちか迷ってますが、フフルパくんとナナモ様の問題に関わって序盤ウルダハ最終章ですね。

Ju-shirou Mishima

Belias [Meteor]

あと10話ちょっとくらいですからね。なんとかうまく話がたためるといいんですが(笑


こちらはナナモ様とはほとんど関わらずになりそうな予感ですが、プレイしてから判明するので、ウルダハからどうやってでることになるのか全く想像できていません(笑

Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

しろうさん
メインを進めていくと、いろいろと使用制限が解放されていきます。ウルダハでは活躍が認められてナナモ様から飛行艇乗り場が解放されていきますので、ラウバーンとも関わることになりますね。マイチョコボもメイン進めていくと解放されます。これはIDと討滅戦が条件になりますね。

FF14は未だにストーリーが続いていますので、切りのいいところがなかなかないかぁ。新生終了の辺りになっちゃうかも、個人的には竜詩戦争、ドマやアラミゴ奪還戦、クリスタルタワーの遺跡調査なんかは是非、冒険者シロウの目線で見てみたいなぁと思っていますが^^

Enjoy Cat

Asura [Mana]

お邪魔します(「・ω・)「 ガオー

展開が凄いというか、創造力がレベチな感じです(ノ∀`)タハー

私には、絶対書けないストーリーにドキドキでした( •̀ω•́ )✧

それでは、楽しいFFライフを♪

εε=(((((ノ・ω・)ノ

Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

Catさん
コメントありがとうございます。いらっしゃいませー^^

楽しんでいただけたなら嬉しいです(*'▽')自分の妄想を物語にする作業がなんだか楽しくなってきた今日この頃です。またいらしてください~^^

Joe Takakura

Belias [Meteor]

なにー!ナナモ様がおゆうちゃんだったとは!感動の再開!なんてドラマ!涙なしには読めません!ナナモ様に会いに行ってきますwおゆうちゃーん!!

Ayaka Wavesurf

Belias [Meteor]

Joeさん
楽しんでもらえて嬉しいです^^励みになります。
まだ思いつきませんが、出演もお願いするかもです。その節はよろしくお願いします(*'▽')
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