
ということで、滝行に参加してきました。エオルゼア各地には滝がいくつもありますが、その中でも選りすぐりを案内してくださるという募集主様にくっついて、あちこち回ってきました。
皆同じ作務衣に見える服装に着替え、一列に並んで出発です。修行というよりも遠足へ行くような初々しさがありました。ちょっと恥ずかしい。
そうこうするうちに最初の滝に到着。驚いたのは、何度もそこを通ったことがあるのにもかかわらず、滝の存在を認識していなかったことです。人間の目はカメラではない、とはよく言ったもので、意識を向けていない、無関心な対象は、物理的には目に映るのかもしれませんが「見えてはいない」。不思議なものです。
話が逸れてしまいましたが、滝行って何をするのだろうと思っていると、みんなで滝に入り、募集主様の掛け声のもと、「気合を入れる」エモートを連打する、というものでした。傍からしたらどう見えるかはともかくとして、真面目に、無心にエモートを連打していると、無我の境地に達することが…できませんでした。やっぱりちょっと滑稽。でも意外と楽しい。この不思議な感覚は何なのだろう。なんてことを考えていると、一つ目の滝行は終了です。滝を背景に、皆で集合写真を撮りました。
こうして、いくつかの滝を訪れ、その度厳しい(?)滝行に明け暮れる一日を送ったのですが、直後、これまでの滝行は実は前座でしかなかったことを思い知らされます。文字通り驚天動地の出来事が待っていたのです。
最後の滝での行を終えたときです。募集主様がとんでもないことを口にされました。
「他の滝では無理なのですが、この滝はス○ラッシュマ○ンテンができます。」
一同、固まる。え、何て? Do you koto?
募集主様が、メカメカしいクジラ型のマウントを呼び出しました。でかい。それでいてビニール製の浮輪を連想するような、ちょっと愛らしい風貌をしています。
え、それにみんなで乗るの?
フルパーティーを乗せて上空に上がり、おもむろに滝を滑り降りるクジラさん。水しぶきを上げながら滑降する姿は、確かにスプ○ッシュマウ○テンだ。しかも、途中でくるくると横回転してみせるなど、募集主様は芸が細かい。
シュールな動きと絵面、そして意表を突かれたこともあって、夜中に近い時間だというのに、腹を抱えて大笑いしてしまいました。
想うに、募集主様は、これがやりたくて滝行を思いついたのではなかろうか。この滝下りをメインディッシュとして。だとしたら相当な策士(「エンターテイナー」と読むべし)に違いありません。
ひとしきり楽しんだのち、クガネの風呂で、今日の修行等の疲れを癒しました。なんでも、アルファとオメガが湯治にやって来るという、曰くつきなお風呂だということで、ちょっぴり緊張気味だったり。
湯に浸かり、のんびりくつろぎながら、募集主様に「さっきのクジラマウント、いいですねー」と称えたところ、募集主様がぽつりと「あれ、高かったんですよ。」
何も知らない主は、お家何軒分くらいなのかな、とGIL算用していたのですが、後で調べたところ、コンプリートパックと大して変わらない額(単位はJPY)であることを知って、思わずどひゃーと叫んでしまいました。
というわけで、無事にタイトルのオチも回収できて、でめたしでめたし。
なお、スプラ○シュマウン○ンができる滝の在り処を記すことは止めておきます。風呂上りの一杯にと、募集主様から牛乳を受け取ってしまったからです。あれはきっと口止め料だったに違いないから…。