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White Knight

Juliette Blancheneige

Alexander (Gaia)

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改訂版【魂を紡ぐもの セイン】第一話『思慕のマテリア』1

公開
1-0

 ザナラーンの強い日差しが、大柄なチョコボの足元にくっきりと影を刻み付ける。
 影の主は強いストロークで大地を蹴りつけて進む。二人乗りのできる大型のチョコボだ。
 もしもここに、仔細に観察する者がいれば、それはチョコボではない、似て非なるモノだと気付くだろう。だが今はそのような者もおらず、すれ違った隊商もチョコボと思い見過ごすだけだ。
 乗り手は一組の男女。手綱を握るのが男、その後ろで男に寄りかかっているのが女だ。
――ふと、女が顔を上げ、身体を起こした。遠くを見る仕草に、男が気付いて問うた。
「どうした」
「子供が追われてるぞ」
「何?」
 男が騎鳥を止めた。女の指差すほうを見る。
 かなり遠くだが、たしかに子供が駆けている。その後ろから追っているのは、
「銅刃団だな」
 銅刃団。ウルダハの治安組織。ウルダハの支配層である砂蠍衆共和派が作った自警団で、多くは傭兵あがりだ。
「んー。なんかヘンだぞ、あの連中」
 女が目を細めて言う。
「ゲロ臭い臭いがプンプンするな。妖異の臭いだ」
「そうか」
 男が言って、騎鳥の方向を変えた。――少年の方向に。
「首を突っ込む?」
「まあな」
「お人好しめ」
 女が笑う。男は黙って騎鳥の腹を蹴る。高く叫びをあげて、黒い騎鳥は矢のように疾駆した。
 男の呟きが、風に舞って流れた。
「性分だからな」

1-1

 中央ザナラーン。
 時刻は正午過ぎ。日神アーゼマの祝福の光が、地を這う者たちを容赦無く灼く時間だ。
 サゴリー関所へ向かう道を、一人の少年が走っていた。
「く……そっ、しつっこい……!」
 年の頃十二、三だろうか。金髪に青い目の、ミッドランダーだ。
 身なりはお世辞にもいいとは言えない。つぎはぎだらけのチュニックは薄汚れていて、一目で貧民と知れた。
 少年は、一人で走っているのではなかった。
「待てえぇーい!」
 やたらと大きい声が、少年の背後から飛んでくる。
 追手は三人。
 ララフェルと、ルガディンが二人。
 三人は揃いの鎖帷子をまとい、アイマスク付きのターバンを巻いていた。
 銅刃団だ。
 先頭を走るララフェルは、手にした曲刀を振り回しながら、再び大声で怒鳴った。声からするに、壮年から初老の男のようだ。
「そこの難民、止まれえー! 止まらんと斬るぞ!」
 身体の小ささからは想像できないほどの大声で、物騒なことを言う。だが少年は臆することなく言い返した。
「姉ちゃんは人殺しなんかじゃない! それを疑ってるお前らなんかに誰がついていくかよ!」
 叫びながら、丘を一気に駆け上がっていく。
 若く、活力に満ちた走り方だった。お世辞にも炎天下の長距離走に向いているとは言えない装備の追手たちは、上り坂で明らかにスピードを落とす。
「おのれえ……っ、オイお前たち! きばらんかあ! 足の一本でも切りおとせ!」
 ララフェルが振り返りながら叱咤する。残りの二人のルガディンが遅れていたからだが、曲刀を振り回し叫ぶ口調は狂気じみていた。
「うるせえな。殺ってやんよ」
 二人のうち、よりララフェルに近い位置を走っているルガディンが殺意を露わにする。もう一人は無言で歯を剥き出しにした。獣の凶相だった。
 銅刃団は傭兵主体がゆえに、質が良くないことは以前から言われている。しかし彼らの雰囲気は柄の悪さで説明するには苦しいほど、狂気がかっていた。
 そうしているうちに、少年は丘を登り切り、一瞬立ち止まった。
 下りで一気に突き放すため、呼吸を整えたのだろう。
「――ちっ!」
 毒づいたほうのルガディンが、舌打ちして立ち止まった。
 手にしていた弓を、丘の上の少年に向ける。
「これ以上くだらねえ追っかけっこに付き合うつもりぁねんだよ……ッ!」
 弓を引き絞る。見る者が見れば、威嚇や牽制ではないと気付くだろう。
「止まらねえテメーが悪いんだぜぇ!!」
 殺意が込められた矢が放たれた――直後。
 少年の身体がまばゆい輝きに包まれた。矢は少年に当たる前に、その輝きに威力を殺されて地に落ちた。少年は驚き、思わず立ち止まる。
「魔法障壁だと!?」
 驚くララフェル。
「誰だあ!」
 ルガディンが怒声を放ち周囲を見回す。その声に応えるように、丘のふもとから声がした。
「子供に矢を射るとは穏やかじゃないな、銅刃団」
 穏やかで、淡々とした声だった。
 全員がそちらを見た。男女の二人組だった。
 男はヒューラン、ミッドランダーだろう。ミッドランダーの中では背が高い部類に入る。肩幅が広い。
 黒髪に、黒い目。二十代半ばだろうか。淡々とした、歳に似合わぬ落ち着いた雰囲気の青年だった。
 グランドカンパニーの士官が着るようなコートによく似たものを着ているが、グレーに黒のアクセントが入ったそれは、どの都市のものでもなかった。
 腰に剣を佩き、背に盾を背負っていることから、剣術士と知れた。
「銅刃団はいつでも穏やかにみえないけどな」
 男の隣で、女が茶化すように言った。
 女はミコッテ、サンシーカーだろうか。男の肩ぐらいまでの背だが、ミコッテとしては決して低くは無い。男の背が高いだけだ。
 青いメッシュの入った短めの黒髪に、濃いブルーの瞳。にやにやと悪戯っぽい表情は少女のようだが、どことなく老成した雰囲気もある、年齢不詳の女だった。
 黒い光沢のあるコート。その手は、大きめの本を掴んでいる。魔道書だ。
「なんだテメエ邪魔すんなら容赦しねえぞ! ダック!」
 弓を持ったルガディンが叫んで、相棒の名を呼ぶ。
 ダックと呼ばれたルガディンは、腰の武器、バグナウを抜き放って男へと突進した。
「トゥイグ!」
 突進しながら、相棒の名を呼ぶ。弓を持ったルガディン――トゥイグも男に近付いた。ダックと連携して男を倒そうというのだろう。
「ぬんっ!」
 走り込んだ勢いを殺さずに、体重も乗せた鋭く重い一撃をダックは放った。
 だが。
 男はその拳を、あっさりと躱した。
 打ち込んだ当の本人が思わず息を呑むほどに、絶妙な受け流しだった。
――しかし、男の動きはそこでは止まらなかった。
 突きを外されたダックの背に回ると、その背中を押したのだ。さほど力を込めたように見えなかったが、ダックは加速して突進する羽目になった。――男の背後に回っていた、トゥイグめがけて。
「おわあ!」
「ちょ……!」
 虚を突かれたトゥイグは一瞬硬直し、ダックを躱せず、二人は激突して地面に転がった。
「ぐえ……っ」
「おふ……っ」
 うめき声をあげて、二人のルガディンが頭や腹を押さえてのたうつ。気絶するほどではないが、容易に立ち上がれるほど軽いダメージではなかったようだ。
 それを横目で見ながら、ララフェルは少年へと駆け出していた。構えた曲刀には明らかな殺意が込められている。
 陽光を反射する刃に気付いた少年が息を呑む。
 しかし、その一撃は振り下ろされずに終わった。
 ララフェルには最初何が起こったのか理解できなかった。曲刀を振り下ろす寸前に、自分と少年の間に光り輝く大型の齧歯類のようなモノが割り込んできて――次の瞬間、自分は地面に転がっていて、しかもずぶ濡れだった。
 慌てて起き上がったララフェルの目の前に、その獣がいた。否、それは獣ではなかった。
「カーバンクル……?」
 ララフェルは混乱した。冒険者の二人組の内、女は巴術師のようだった。だから、カーバンクルが現れたことはいい。理解できる。
 だが、目の前のカーバンクルは緑でも黄色でも無く、鮮やかなサファイヤブルーに光り輝いていた。
 そして、解せぬことはもう一つあった。
 青いカーバンクルは、尻尾の先に“枝”が生えていたのだ。まるで、幻術士の持つ幻具のような枝だった。
 自分の知らぬカーバンクルがいたということなのだろうか。よく見れば、このカーバンクルは表情が他のものと違っていた。
 ツリ目で、口角の上がり方が挑戦的だ。
 そして――あろうことか、カーバンクルは笑ったのだ。声こそ発しなかったが、にやり、という意地の悪そうな笑みだった。
 悪い予感をララフェルは感じた。その予感はすぐに現実になった。
 びしゃあ! と大量の水の塊が放出され、彼を転がした。
「どわあ!」
 アクアオーラのような水魔法、とララフェルが気付いた時には、駆け寄ったカーバンクルは三度目の魔法を彼に放っていた。
「ぶがぼ!」
 顔面に水が直撃して、ころころと丘のふもと、自分の部下たちが呻いている場所まで転がされた。
 きししし、と今度こそカーバンクルは笑った。明らかにララフェルをバカにした笑いだった。
「ぬぅう!」
 気が付けば右手は空になっていた。丘の半ばに転がった曲刀が見える。二度目の魔法を喰らったときに取り落としたのだろう。
「おのれ……ッ」
 頭を振りようやく体を起こし始めた部下たちを彼が叱咤しようとしたとき、
 螺旋状の光が足元から頭上まで走った。
 状態異常を治癒する魔法――エスナだと彼が気付いた時には、ララフェルは己が今までまともではなかったことに気が付いた。部下たちを見れば、二人とも自分と同じように呆然としている。
「……我々は、一体……?」
「さて。落ち着いたか? 銅刃団」
 穏やかな声で告げたのち、男はミコッテの女のほうを見た。女が頷き、開いていた本を閉じた。
「とりあえず自己紹介しておこう。俺はセイン。こっちはルーシー。冒険者だ」

1-2

「どうなってんだ……」
 あっけにとられて、少年は呟いた。あっという間に銅刃団の三人が片付けられた。冒険者だと名乗った二人の大人は、自分を助けてくれたのだろうか。
「ん……?」
 足元に何かが触れる感触がして、少年は下を向く。さっきの青く光る動物が、少年を見上げていた。
 ついてこい、というふうに頭を振ると、動物は丘を駆け下りていく。
 動物を目で追った少年は、こちらを見ていた冒険者の女――ルーシーと呼ばれていた――と目が合った。
 サンシーカーとしては珍しいほどの白い肌。切れ長の目。造作だけを取れば人形のように精緻なそれを、悪戯っぽく浮かべた笑みで敢えて崩している。その不整合さが、かえって不思議な魅力を生んでいる。
 ただし少年がそこまで観察できたわけではない。
 きれいなひとだな、と思い――図らずも見蕩れてしまった、というところだ。
 ルーシーが指を曲げて、少年を招く。少し息を呑んで、少年は彼女の方へと降りて行った。
「少年、名前は?」
 男の方――セインと名乗っていた――が、振り返って問う。
 穏やかで優しい声に、自然と声が出た。
「アステル」
「そうか。では、アステル。事情を聞かせてくれないか」
「待て待て、そいつは連続猟奇殺人の重要参考人だ。事情聴取は我々の仕事だ」
 我に返った様子のララフェルが口を挟む。直前まで自分を殺そうとしていた銅刃団に、アステルは反射的に怒鳴って応戦した。
「だからやってない! ただの霊災難民の俺たちが、どうやって銅刃団を殺してバラバラにしたり、街燈に突き刺したりできるんだよ?!」
 このとき、セインとルーシーが互いに目配せし合っていたことを、アステルもララフェルも気付かなかった。
「だからそれを訊くんだよ、お前の姉に! それに関係ないなら、どうしてお前の姉は、ミリアムは行方をくらませたんだ?!」
「……っ! それを――」
 それをお前らが言うのか、とアステルが激昂する前に、セインが割って入った。
「隊長殿」
「ポポヤンだ。銅刃団ライラック連隊、ポポヤン・ククヤンだ」
「では、ポポヤン殿。俺はまず、アステルの話を聞いてみたい。いいだろうか」
「む……」
「どのみち彼の事情を聞く必要はあるのだろう? 取り調べの一環として認めてくれないか」
「………いいだろう。貴君らには、我々の先ほどまでの……その、変調を、止めてくれた恩もある」
 セインの穏やかな言い方には、相手に浸透する力があるようだった。ポポヤンはセインの言い分を認めた。
「ありがとう」
 ポポヤンに礼を言うと、セインは一同を見渡して言った。
「さて。往来の真ん中で立ち話もなんだし、少し場所を移そうか」

1-3

 ウルダハ操車庫近くの木陰で、一同は思い思いに腰を下ろした。
「まず、確認したいのだが……」
 口火を切ったのはポポヤンだった。
「我々はある事件を追っている。捜査の過程で事件に関係していると思われる人物を特定し、その身内である彼に話を聞くために詰め所を出たのだが……」
 ポポヤンはアステルを見た。
「何故か極めて暴力的になっていたのだ……。君を傷つけるつもりは、本来、一切無かった。すまない」
 ポポヤンが頭を下げると、二人のルガディンも頭を下げた。
「信じてもらえないかも知れないが……」
「俺から補足しておこう。彼らが凶暴になっていたのは理由があるし、それは彼らの責任ではない。なぜそうなったかは後で話すが、今の彼らが本来の彼らだ。そこは理解してやってくれ」
 セインがアステルに言う。この人の言うことは本当の気がする。根拠はないが、アステルはそう思った。納得のいかないことはまだある。だが、アステルはひとまずセインを信じてみることにした。
「……わかった」
 頷くと、ポポヤンは安堵したように「ありがたい」と言い、もう一度頭を下げた。
 
  銅刃団の格闘士グローリー・ダックが、干し肉を配り始めたのでアステルは驚いた。
「さっきはすいません」などとセインに詫びを入れている。
 久しぶりの肉を見て、アステルの腹が、ぐう、と自己主張を始めた。
 笑いながら、もう一人の銅刃団兵士、弓術士のラージ・トゥイグが水筒を放ってきた。
「空腹にはキツイかもな。水飲みながら、チビチビ噛みな」
 それから、「さっきは悪かったな。俺もどうかしてたんだ」と謝られた。
 追いかけられたり、矢を射られたり、疑われたりもしたけど。
 かばわれたり、もらったり、謝られたりしている。
――こんな日は、この五年で初めてかもしれない。
「アステル」
 顔を上げると、隣に座ったセインがこちらを見ていた。
「よければ、君の話を聞かせてくれないか。君はどうしてストーンズスローにいる?」
 それは、人によっては無礼だと思う質問ではあった。誰もが好きであの場所にいないからだ。けれど、セインの問い方には揶揄する響きが一切無かった。
「……わかった」

 五年前を思い出しながら。アステルは、ぽつりぽつりと語り始めた。

 アステルと姉のミリアムは、霊災で両親を失った。
 破壊と混乱が押し寄せる中、二人は両親を葬ることすらできず、ただ生き延びるために逃げ続け――霊災難民となった。
 七歳の自分と十三歳の姉。世界でたった二人だけの姉弟は、必死で生き延び続けた。
 互いの手を握り合って。
 何度も何度も諦めて。何度も何度もくじけて。
 それでも――生きてきた。
 ストーンズスロー貧民窟までたどり着いたのは二年前だった。

「俺から見ても、姉ちゃんは頑張ったと思う。霊災で失ったのは、親だけじゃないから……」

 ミリアムには幼馴染の少年がいた。
 とても仲が良く、お互いに好き合っていたのだろうと、アステルは思う。
 その少年も、霊災で死んだ。
 それでも生きてきたのだ。

「そして……ストーンズスローで俺たちはエーリヒに出会った」

 その青年もまた難民だった。
 しかし、彼は諦めない男だった。
 色んな商売を考えては売り込み、失敗し、それでも諦めずに考える。そんな男だった。
 一度は成功しかけたこともあったのだが、商人たちにアイディアだけかすめ取られ、放り出されたりしたこともあった。
 それでも。
「それでも」
 と、エーリヒは言い続けた。希望を捨てない男だった。
 彼の明るさに、ミリアムもアステルも救われて、いつの間にかエーリヒが大好きになっていた。

 そのエーリヒが死んだ。

 明らかに誰かに殺された死に方だった。
 だが。
 難民の死など、ウルダハ市民の誰も取り合わなかった。

 これはアステルが、泣きじゃくるミリアムから聞いた話だ。
 エーリヒが死体となって川に浮かぶ前日、ミリアムは所用で赴いたパールレーンで、銅刃団の男たちに絡まれた。
 男たちはほとんどが非番のようだったが、中には鎧姿の者もいた。
 明らかに酒に酔っている男たちに強引に連れ去られかかったところで、エーリヒが現れた。
 正確にはミリアムと待ち合わせをしていたのだ。
 エーリヒは男たちから器用にミリアムを引き離すと、先に帰るように言った。
「大丈夫。話せばわかってくれるさ」
 それが、ミリアムがエーリヒと交わした最後の言葉だった。

 貧民窟に帰ったミリアムは住人に助けを求めたが、取り合うものは誰もいなかった。
 つい先日の暴動に参加して負傷した者、巻き込まれて死にかかった者。
 今のストーンズスローは常よりもさらに無気力と絶望感が蔓延していた。
(エーリヒはそれを憂いて色々と活動していたようだった)
 不安に包まれた一夜が明けた後、スートクリーク川にエーリヒの死体が浮かんでいるのを、フェスカ冒険者キャンプの冒険者が見つけた。

 殴られ、切り刻まれた死体だった。
 憤ったアステルは銅刃団に訴えたが、逆に殴られ、ウルダハから叩き出された。

 ミリアムはずっと泣いていた。

 アステルは犯人捜しをフェスカ冒険者キャンプの冒険者たちに持ちかけた。
 しかし、難民の子供が提示できる報酬などあって無きがごとしで、「リスクに見合わない」とすげなく断られた。

 アステルが戻ると、ミリアムの姿が無かった。
 不安を覚えたアステルは姉の姿を探し求めたが、姉の姿はどこにもなかった。
 それから一週間。アステルは、姉を見つけられていない。

「霊災からずっと……二人で、生きてきたんだ。こんなに離れ離れになったことなんかないんだ」

「ミリアムが生きることを諦めたんじゃないか、って思ってるんだな」
 感情を感じさせない、淡々とした声音でルーシーが言った。
「―――っ」
 不安を明確な形にして語られ、アステルは震えた。涙が溢れそうになるのを、必死で堪えた。
 そのアステルを見て、ルーシーは薄く笑った。
「うん。まだ何も決まってないからな。泣くには早い」
 褒められたのだ、と気付いたのは、ずっとあとのことだ。
「けど、こっちの銅刃団はミリアムが連続殺人を行っているとゆってる」
 薄い笑みのまま、ルーシーはポポヤンに問うた。
「どゆこと?」

改訂版【魂を紡ぐもの セイン】第一話『思慕のマテリア』2へ続く
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