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小さな光の戦士の、大きな闇の世界  第40話

公開
第40話「蛮神タコタン⑥ 俺様の勝ちだ?」

「おいっ!おっさんっ!」
詰所のドアが勢いよく開き、怒声が聞こえてきた。

俺は、あの冒険者に仕事を押し付け、部屋の中でサボりを満喫していた。
「あんな華奢な子供に、俺ですら根を上げるグゥーブー・ファーマーを倒せる訳がないわぁ」
そうタカを括っていたのだが、どうやらあの冒険者、中々に腕が立つ様だ。

勢いよく開くドアの音に、俺のチキンなハートは悲鳴をあげそうになり、額からは冷や汗が垂れてきた。

「おっちゃんの言う通り、グゥーブー・ファーマーを退治してきたにゃ!ハノイ家次女を舐めるんじゃにゃいにゃ♪」
この冒険者、どうだ凄いだろ?と言わんばかりの自信満々の笑みを浮かべてやがる。
俺は焦りを隠せなかった。

「えっ…まじで?あのグゥーブー・ファーマーを倒してきたの?…まじかー」
驚きのあまり、上手く言葉を紡げない。

「…け、結構やるじゃねえか。ま、まあ俺様だったら、もっと早く倒せたけどな…」
精一杯の虚勢を張ってみせた…バレないか心配だったが。

俺は頭をかきながら、次の課題を、脳みそフル回転で考え…
「え、えーと…グゥーブー・ファーマーぐらいじゃあ、課題が甘すぎたようだなぁ…それじゃ次は…」

冒険者が、睨みをきかせている
ヤバい、バレたか?
いや、そんな筈はねぇ、まだイケる筈だっ!
そう思い、マジ顔かまして次の課題を言おうとした瞬間、別の方から、男の声が聞こえてきた。

「トラッハトゥームさんや、グゥーブー・ファーマーは退治出来ましたか?あんまりサボるようなら契約の見直しも……」

な、なんだと〜〜〜〜〜っ!
誰だぁ?
後ろを振り向くと、そこには風車番が立っていた。名前は知らない。

「こ…これは風車番どの!その魔物なら、お、俺が倒しておいたぜ!!」
嘘、出まかせだけどな。
頼む、冒険者、ここは黙っててくれ〜〜っ!
といった思いで冒険者をチラ見する。
ジト目で返されたが…

「あんなに渋ってたのに?本っ当に、あんたが倒したのかい?」
やばい、風車番どのに疑いの目で見られているっ!

「ほほほ、ほほほほほ………本当だとも!な、なぁ!?」
しまった〜、声が裏返ったぜ。でもまだイケる。そう思い、冒険者に同意を求めた。

「………ずいぶん強そうな冒険者さんじゃな。」
なっ!何ー?この子供の様なやつが、強そうな?だってぇ???

「彼女に頼んで、倒してもらったんじゃ無いでしょうね?」
風車番どの…鋭いっ!
何故わかるんだ?
俺の嘘がバレているのか?
いやっ!そんなはずねぇ〜!!!

「な、何を疑っているんだ!俺様は、あの蛮神タコタン🐙を倒した、元海雄旅団一番の実力者、トラッハトゥームなんだぞ!」

何とか疑いを晴らさないとと思い、めいいっぱい声を上げて答えた。
これで、風車番どのも納得するはずだ。

「……前から言おうと思ってたんですがねぇ!」

おぉ???
風車番どのが怒っているぞ?
何でだ???

「蛮神タコタン🐙って何じゃい!どんなタコじゃ!!コボルド族が崇めとる神ならタイタンじゃろッ!!」

タイタン??
タコタンじゃねえのか?
やばい、何とかせねば。
俺様は知恵を絞って答えてやった。

「あ、あれぇ!?いや………その……タコタン🐙というのは………海雄旅団特有の呼び方で……」
だめだ、まともに答えられね〜

「言い訳は、もうええわ!風車小屋の傭兵として雇ったのに、サボってばかりで!!ええい、表に出るんじゃっ!!」

風車番どのが御立腹だぁ〜
何をさせる気なんだ??

「本当にあんたがグゥーブーを倒したというのなら、その強そうな冒険者さんと、手合わせしてみせい!もし勝てなんだら、あんたなんぞクビじゃっ!!」

それは困るっ!
折角の就職、安定した給料、サボりに適した環境っ!こんな良い仕事、クビになる訳にはいかない。
幸い、こんな子供と手合わせだ!
いくらグゥーブーを倒したとはいえ、所詮マグレだろう。
赤子の手を捻るより楽なはずだ。
でも、クビになるのは嫌なんだよなぁ…

情けなさが顔に出ていたのか、冒険者と目が合ったが、やれやれ…といった感じで呆れられてしまった。

「手合わせだな…よし、あれが良いだろう。ちょっと待ってろ冒険者。すく準備するからな。」
俺様はそう言って詰所を出て、ある物を用意した。
岩だ。それも硬そうな岩だ。
俺のは普通サイズ。冒険者には特大サイズがいい。万が一があったら、俺様はクビだからな。

「待たせたな、冒険者。お、俺様の実力じ、お前を殺しちまうかもしれねぇ![岩を先に壊した方が勝ち]って事にしようぜ!
だから、俺様を殴るなよ?絶対だそ?[俺様を殴ったらお前の負け]だかんな」
これだけ釘をさしておけば大丈夫だろう。

「風車番どの、これなら血も流れなくて済むだろう?審判を頼むぜ」

「ムム、びみょ〜に岩の大きさが違う気が…?まぁ、よいか……岩割り勝負、はじめッ!」
風車番どのナイスだぜ。
これだけの差がありゃ、俺様の勝ちできまりだ。

俺様は斧を両手に持ち、果敢に普通の岩に向かっていった。
渾身の力を込めて斧を振り下ろす。
ガキンっ!
激しい金属音がした。
「か、硬て〜!」

冒険者も魔法の詠唱を………
な、何〜〜〜、あいつっ!
ま、魔導師だったのかぁ???
しかも、黒魔導師だと????
破壊の神じゃぁねぇかぁ???

くそ〜、要はあの冒険者より早く岩を砕ければ勝ちなんだ!!
手段は選ばねぇぜっ!

「くそ〜、こうなったら!」

俺様はパラライズを冒険者にかけた。
俺様でも、これくらいは出来るぜ?
「おっとぉー?俺様の魅力にシビれちまったようだなぁーッ!」

ほどなく、冒険者が痺れ始める。
これで、ビリビリ!
詠唱も出来ないだろ?!

「フフフ、邪魔しないとは言ってないからな。勝のはだれー?俺様だーーッ!」

そう思ったが、あの冒険者、どんどん岩を削りやがる。
俺様も負けてられん。
更に渾身の力を込めて斧を振り下ろす。

ガキンッ!
激しい金属音がする。
よく見ると、刃が欠けていた………
まだまだぁ〜!

再度、冒険者に向けて一撃を放つっ!
しかし難なくかわされ、ふと見ると冒険者の岩は、今にも砕けそうになっていた。

「ゲゲッ、もう壊れそうだと!?仕方ねぇ……こっちも[爆弾]で一気にいくぜ!」
俺様は用意していた爆弾を、岩にセットし、物陰に隠れた。

発破すれば、砕けた岩の破片が周囲に飛び散る。俺様がそれを喰らうのは嫌だし、冒険者や風車番に当たっても、爆弾のせいじゃないと言い張れば良いだけだ!

これで俺様の勝ちは確定………

その時、既に冒険者の岩は砕けており、俺様のセットした爆弾は、プスプスと言っただけで、不発に終わったのだった。


第41話
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/7351506/blog/4762408/
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